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にわか競馬ファンが勢いよく一口馬主を始めて勢いよく終わった話(サイレントブラックの思い出) ~デビュー前

勢い悪く転職活動を始めて勢い悪く終わりそうな今日この頃なので、一旦置いといて楽しい?話をしたいと思います。

私はウマ娘アプリから競馬を知って勢いよくハマった者ですが、その流れで一口馬主というものの存在を知り、これまた勢いよく始めたので、記録と回顧の意味でその顛末を綴ります。そのスピード感をなぜ労働や転職に活かせないのか?

一口馬主を知る~クラブ入会

そもそも一口馬主とは?という話はネットで調べればいくらでも出てくるので省くが、ざっくり言えば一口馬主クラブという組織が所有する1頭の馬に複数の会員が出資し、そのお金で馬を育て、その馬がレースで勝てば出資者に賞金が分配される、というシステムで、法律的には投資商品扱いになるもの。
クラブにも色々あり、かかる金額もかなり幅があったりするが、本当の馬主になんて一生かかってもなれない我々のような底辺社畜でも(安い部類のクラブであれば)馬主気分が味わえる!というわけだ。高いクラブは普通に底辺社畜では無理です。

それで、本格的に競馬を見始めた去年の5月頃に、たまたまウマ娘の話に絡めて一口馬主を紹介しているブログを見つけ、これは面白そうだな…と思い軽く調べてみたところ、一番安いクラスであれば最初に一括で支払う馬代が数万、プラス月々の会費と維持費が数千円程度から始められることが分かった。
他にも色々調べて、投資商品であるとはいえプラスにするのは相当難しい、みたいなこともわかってきたので、とりあえず最初は収支とか気にせず金額の小さい(分割口数が多い)クラブでやってみようと思い、その中から最初に目を付けたのがDMMバヌーシーだった。
ここは基本1頭を2000口に分割するクラブで、あのDMMがこんなサービスもやってたのか…ということにも驚いたが、そういう新しい企業がやっていることもあってか?馬の近況などネットでの情報発信が頻繁、といった評判もあって、初心者エンジョイ勢にはぴったりだろうなという印象を受けた。

ということでDMMバヌーシーのサイトを見てみると…出資できる馬が全然いない。
それもそのはずで、ちょうどこの頃2歳の新馬戦が始まるあたりで、現2歳馬の募集は終了しており後は追加募集が行われている分のみ、1歳馬の本募集は開始前という時期だった。
1歳馬の募集開始を待ってから始める方が選択肢は多いが、そうすると最短でもデビューまで丸1年。2歳の追加募集馬なら準備でき次第デビュー可能。
その時点での追加募集は(もしかしたら記憶違いがあるかもしれないが)おそらく1択だったはずで、それがこの馬だった。

サイレントブラック(なお、これは後からつけられた競走馬としての名前で、募集時点では母親の名前+出生年で呼ばれていた)。キタサンブラック産駒で1口7,000円。馬体とか血統とかなんも分からんけど(今も分からん)、ウマ娘で知った馬の仔で値段も安い方。
さらにDMMの場合、会費は出資頭数に応じて上がっていく形式なので、1頭だけ早く出資したいがために会費が満額かかるということもない。
本当は色々考えて比較して出資決定って流れを踏むべきなんだろうけど、このタイミングで見つけたのも何かの縁とほぼ即決、口座開設して1口購入し一口馬主デビューと相成ったのだった。

出資するとこういう画像が出力できるようになる(実際はこの上に馬の写真がついている)


出資確定~デビュー前 順調には行かない、人生も一口も

さて、出資が確定したらどうなるかというと、馬名募集や投票に参加できる等はあれど基本的にはクラブからの報告を待ち、見守るだけだ。
DMMの場合、デビュー前だとだいたい1~2週間に1回ほど会員サイトに文章ないし動画で近況報告がアップされる。報告内容は主に調教風景やその経過だが、時には調教が休みの日の馬房でくつろぐ馬の様子だったりすることもあり、この待つだけ・見守るだけというのが…思った以上に楽しみなんだよな~~~。
ここは正直改善してほしいところでもあるのだが、このクラブは特定の馬の情報更新があってもメール等で通知してもらうことができないので、更新を待ちわびて毎日のようにログインしてしまうことになる。

実際のところ、サイレントブラックだけに出資していた時は、さすがに毎日ログインしても何の更新もないことが多いのでログイン頻度はそこそこだったが、2世代目3世代目に出資している今は本当に毎日だ。更新されるタイミングも夕方~深夜のこともあってまちまちなので(たまに0時過ぎに更新されたりすると担当者の労働環境どうなっとんねんと戦慄してしまうが)、レース予定が近い馬がいたりするとそれこそ毎時ログインしてしまう。いや通知飛ばすくらい絶対できるのになんで設定できないんだ

今の話はさておき。6月から本格的に調教の報告が始まり、それを見ていく。当時は競走馬のデビューまでの流れもよく知らず、報告を見て自分も知識を増やしていって…という感じだったので、順調なのかそうでないのかもあまり分かっていなかったが、とりあえず頑張ってるんだなあ!と全肯定の心で見守る。特に普段の生活で愛する対象がなく、社会や政治や贔屓球団にはひたすら毒ばっかり吐いている異常独身男性がこんな気持ちになれるというだけでもう元は取ってるだろ……

なんて呑気に構えていたけども、どうも成長が遅いのか、11月にゲート試験(レースに出るために必要)合格というところまでは進むも、デビューの話は出てこないまま越年。
3歳になり、新馬戦は2月までしかないらしいということも流石にこの頃には知っていたため、これはさては遅れているな?と気付き始めたが、できるのは待つことのみ。デビューは遅いみたいだけど牧場からの報告では順調との言葉もあるし、信じて待つのみ。

(ここである程度競馬を知っている人には当たり前のことを書くが)中央競馬では、未出走の馬だけが出走できる新馬戦の後は、1勝するまでは基本的に未勝利戦に出ることになり、その未勝利戦は3歳の9月頃で終了する。それまでに1勝もできなかった馬は、出走枠が埋まらなかった1勝クラスのレースに「格上挑戦」するか(当然、相手は1勝した馬ばかりなので現実的に厳しい)、「障害レースに転向」するか、「地方競馬に移籍」するか、「引退」か…という選択を迫られる、足切りのようなシステムになっている。要するにそろそろ呑気なことを言っていられない時期に差し掛かっているということだ。

しかし、結局デビューの予定が立たないまま、3歳新馬戦が終了。これ以降は3歳未勝利戦で既出走馬に交じってのデビューを目指さなければならない。
実際にデータを見たりしたわけではないが、新馬戦にデビューが間に合わず未勝利戦でデビューした馬がその後勝ち上がっているケースが相当少ないであろうことは、それまで実際に競馬を観てきたことで体感的に分かった。
ははーん、一口馬主、なかなか厳しいな?

それでも2月中には、トレセンの調教師の下でデビューに向けた調教が開始され、3月27日の中京3Rでのデビューが決定する――。


本当は1本の記事にまとめたかったんですが、普通に長くなってしまったのでデビュー前後で区切ることにします。本当に書きたいのはこの後なんですけど、こんなだから転職屋に話が冗長で的を得ないとか罵倒されるんだよな。(下記参照)

つづく。

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