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競馬ニワカの馬づくし北海道旅行2022(3~4日目)

前回


3日目

中央-9 札幌

1・2日目と札幌市内のホテルに連泊し、3日目は札幌競馬場へ。

なんか北海道の競馬場って芝の写真映えが良い気がするのは気のせいだろうか。洋芝だからとかあるのか?

スタンドの屋上がテラスになっていて、ここからの眺めがまた良い。

タイキシャトルの献花台もありました。

この日はワールドオールスタージョッキーズという海外から騎手を招待するレースが組まれており、重賞こそないもののなかなか面白いものを見られた。

JRAチームと海外騎手(+地方競馬からの招待騎手)チームに分かれ、着順によって加算されるポイントの合計で勝負するというもの。

青がJRAチーム、赤が海外チーム。

ゼッケンもチームごとに色分けされており、片側に馬名、反対側には騎手の名前と国籍が入った特別仕様になっている。もちろん1着馬が賞金を獲得して勝ち上がれるという中央競馬のルールに変わりはないのだが、競馬で団体戦要素があるというのは初めて見たのでなかなか新鮮だった。ウマ娘のチーム競技場をリアル化したらこんな感じなんだろうなと。

馬券もぼちぼち好調で、門別での負けを取り返しこの旅行1勝1敗とする。

ランチはジンギスカン丼とガラナ。

再び日高へ・憧れのホテル

そんなこんなで競馬を満喫したのも束の間、すぐに札幌駅に戻って高速バスで再び日高方面へ向かいます。初日に行った門別競馬場を再度通過、宿と競馬開催日の関係でなかなか変な行程になってしまった。

静内駅バスターミナルで下車。廃止された日高本線の駅舎がバスターミナルとしてそのまま使われており、中には競馬関連の装飾も色々と。

(この日の到着時は暗くなっていたので翌日撮影)

そしてこの日は…競馬ホテルとして有名な静内エクリプスホテルに宿泊!

フロントロビーはご覧のとおり馬一色。

色々なメニューから選べる夕食はホエー豚のすき焼きを選択。

4日目にはみ出しちゃいますが、そして評判の朝食バイキングは北海道らしいメニューが揃っており控えめに言って最高。馬券風の朝食券もセンス◎。

1泊だけですがめちゃめちゃ満足度の高い滞在でした。競馬ファンにとって、ディズニーのホテルに泊まるようなものだろうか?w

4日目

ペーパードライバーの限界牧場見学記 ~運転できなくても名馬に会いたい!~

最高のホテルで迎える最高の朝。今日はついに……種牡馬繋養牧場に行ってあの名馬たちに会いに行きたいと思います!!!

しかしペーパードライバーおじさんや、車なしタクシー乗る金もなしでどうやって行くんですか???

牧場を訪問する日時が決まったら、飛行機(フェリー)、レンタカー、宿泊施設などの手配をしましょう。北海道の場合、車は必須です。

牧場見学の計画手順 | 競走馬のふるさと案内所
https://uma-furusato.com/guide/plan



できらあっ!


旅行の計画段階でなんとか車なしで牧場見学できないか?と調べていたところ、市販の鉄道時刻表にも載っていないローカル路線バスで徒歩20分圏までは接近できることを発見。
限界公共交通旅行者としてこのルートは挑んでみるしかねえ!

ということで静内駅発「農屋」行きのバスに乗り、「田原」バス停で下車。乗客は自分の他に地元民と思しき若者1人で、それより前のバス停で降りていきました。

本当に合ってるんかいなというこんな道を歩いていく。

登り坂になっている林の中に突っ込んでいくと突然墓地が現れる。

それでもさらに道なりに進んでいくと、目の前に舗装された道路と駐車場が現れ……

牧場見学の受付である案内所に到着!

受付開始まで時間があるので、隣接する桜舞馬公園(オウマイホースパーク)を散策。

テスコボーイ像

功労馬の記念碑が並んでいる緑豊かな公園。この時少しだけ雨が降っていたのもまたemotional…

さすがに1時間ほどあって時間を持て余しはしたがベンチでのんびりしたりしていよいよ見学受付時間に。見学者名簿とアンケートを記入し、馬のいる場所が示された案内図をもらい、見学時の注意事項の説明を受ける。
アンケートには使った交通手段と、お目当ての馬名を書く項目があり、ウマ娘オタクが炙り出される!と思いながら素直に書きました。それよりも交通手段がバスと徒歩というのに驚かれた(それはそう)。完全にやべーオタクである。

レックススタッド見学

案内所から道路を挟んですぐそこにある「レックススタッド」へ。

指示された方に進んでいくと、厩舎が現れる。

横から見ると、馬1頭ずつに区切られたスペース(馬房)があり、馬が顔を出せるような形状になっている。
基本的には馬は中に入っているので、顔を出してくれるかどうかはお馬さんの性格とか気分次第である。お目当ての馬に会うことはできるのか!?

一番最初に顔を見せて出迎えてくれたのはゴールドドリーム。ニワカの私は失礼ながら存じ上げなかったのだが、かしわ記念連覇などダートG1・Jpn1を計5勝の紛れもない名馬である。ここにいるのは現役の種牡馬たちなので当たり前ではあるがみんなすごい馬だ。

こちらはタニノフランケル。あのウオッカの息子だ。オープン競走以上の勝ち鞍はないのだが、このように血統が良いと重賞馬でなくとも種牡馬になれることもあるという…庶民からしたら嫉妬してしまうような話ですが。

その後も顔を出してくれる馬を探して厩舎の周りをぐるぐる。
すると出てきてくれました、お目当てのあの馬が!

スマートファルコン!
綺麗な栗毛に、噂どおりお口がゆるくて愛嬌○。

…なんですが、一通り顔を見せてくれて馬房の奥に帰っていく時、スマートファルコンくんのファル子がうまだっちしているのが見えてしまいましたw
お元気そうで何よりです。

ちなみに彼の名誉のために?言っておくと、他にもそういう馬は数頭いたのでそういうもんなんでしょう、多分。

そしてそしてもう1頭。

黒い馬体がクールなこちらはエイシンフラッシュ!
ウマ娘では同室の2人、馬の方も同じ牧場で暮らしているんですね~~

ちなみにというか案の定というか、この日は見学客は10人以上はいたかと思いますがこの2頭の馬房の前には常に人がいて、顔を出したのが分かるとさらに人が集まってくるような状況でしたw

他にも顔を見ることができた馬たち。自分の勉強も兼ねて軽く紹介してみる。

ノヴェリスト:ドイツでG1を4勝し、種牡馬として日本にやってきた。
スノードラゴン:ダートで7勝した後、唯一勝った重賞がスプリンターズSという面白い戦績。
ブルドッグボス:JBCスプリントなどダート短距離重賞で2勝。
ハクサンムーン:セントウルSなど芝短距離重賞で3勝。

8月下旬で種付けシーズンが終わった後というのもあるのか、馬たちは基本のんびりしている感じなのだが、全然飽きることもなく時間いっぱい見学させてもらいました。
馬主でもなんでもない1円にもならない客のために開けていただいて本当にありがたいことだ……

アロースタッド見学

同じ案内所で、近くのもう1つの牧場「アロースタッド」も見学できるということで次はそちらへ向かう。
なお、レックススタッドの見学時間が11~12時、アロースタッドは15時~16時である。車で町に戻ってご飯食べて戻ってくるのにちょうどいいね!

はい。徒歩で来た異常者、公園で持ってきた昼飯を食べた後、ひったすら時間を持て余して散歩タイムでした。最寄りのコンビニまで徒歩40分とかそんな感じの場所なので本当に散歩するしかありませんw
そこら中に牧場があって馬が放牧されてて、歩いてるだけでも結構楽しかったけど足がぶっ壊れたのは言うまでもない。

こんな景色がずっと続く。当然人より馬に多く会うことになりますw

しかも受付からアロースタッドまでも駐車場が用意されている程度には離れており、さらに20分ほど歩くのであった。

まあそれでも、気合でカバー可能な範囲ということで。到着です。

こちらも見学時間内は厩舎の周りを自由に見て回れるのだが、スタッフの方が餌を食べさせて回っていたため馬が顔を出している確率が高めだった。よって全馬載せているととんでもない量になってしまうので印象に残った馬をいくつか。

モズアスコット:安田記念とフェブラリーSを勝った二刀流。舌ペロが撮れたので
トーホウジャッカル:菊花賞馬。綺麗な尾花栗毛
ヤマカツエース:金鯱賞連覇など重賞5勝。
馬房の枠をずっと噛んでおり、すっかり剥げてしまっていてびっくり。


ラニ:UAEダービー馬。ずっとこの状態で不動でめっちゃ眠そうだった

ウマ娘登場馬で言うとナカヤマフェスタがいたのだが残念ながら馬房から出てこず。あともう1頭いるはずなんだがどこにもいないぞ?と思ったら、少し離れたところの別の建物にいました!

鼻筋に細く伸びた流星が特徴的な、ワンダーアキュート!
見学時間ギリギリに顔出してくれてラッキー。

あとここの牧場、厩舎だけでなく猫舎がありますw

厩舎周辺にもあちこちで猫が闊歩しており、かなり人に馴れているようで馬を見てたら足に絡みつくようにじゃれてきたり。モフっても逃げない。

すごい癒し空間だった……。

見学を満喫した後はまたバスで来た道を帰り、静内からさらに南へ行くバスに乗り継ぎ。この日は浦河町のホテルに宿泊しました。
あてにしていた飲食店が全部閉まっていたのでセイコーマートのカツ丼を食べました。美味しかったです。

続く。

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