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ラタトゥィユ、いける

糖尿病と診断されて1年近くになるが、3ヶ月ほど前から食後血糖値のスパイクが小さくなった。それまで普通に170、180といった数値まで上がっていた食後血糖値がある日を境に上がらなくなった。腕につけたCGM(24/7グルコースモニター)のセンサーを取り替えた時などは値が乱高下することがあるのだが、その日は取り替えのタイミングでもなかった筈だ。理由は不明だが、その日を境に上がらなくなった。今は食後血糖値が一瞬でも150まで上がると、アッ、上がってる!と、少しあわてるくらいに血糖値スパイクが小さくなった。

それでも、小心者の私は何をいつどうやって食べたらいいか、用心おさおさ怠りなく、相変わらず、スーパーで買った袋から出すだけでそのまま食べられるいつもの野菜サラダにチアシードをまぶし、レモン果汁、オリーブオイルを回しかけ…、あとは玉子、豆腐、納豆、サラダチキン、サバ缶、有り合わせのものでタンパク質を取るというニセ地中海式ダイエットをもっぱらとする毎日。

しかるに、昨今の暑さもあり、今朝、突如、シンプルな南仏風夏野菜炒め煮(?)、ラタトゥィユのイメージが脳裏に浮かび、夏野菜を呼ぶ鐘の音が心に響いてやまなくなった。やがて、ラタトゥィユなら血糖値にもさほど響くまい、冷えても美味しいし、作れるかも、と心の声が追い打ちをかけて、たちまち冷蔵庫内の様子が脳裏に反芻されるまでになってしまった。

ズッキーニを買ってきた、ナス、トマトをもらった、という1、2日前の家人の声が蘇る。パプリカは、洗って細切りにしたものを密閉容器に入れて私が冷蔵庫内に保存中。玉ねぎもオーケー。加えて、ニンニクとローズマリー、鷹の爪をオリーブオイルに入れて先月仕込んだハーブオイルがこの時とばかり出番を待っている。これを使えばニンニク、オリーブオイルもクリア。ラタトゥィユ、作れる!

あとは一気呵成。乱切りにしたズッキーニ、ナスをハーブオイルを敷いたフライパンで軽く炒める、塩を振る、蓋をする。玉ねぎを入れる、塩を振る、軽く炒める、蓋をする。パプリカを入れる、塩を入れる、軽く炒める、蓋をする。トマトを入れる、塩を入れる、軽く炒める、蓋をする。ちょっと強火でまぜ合わせる…ということでできたのが画像の皿の右半分でゴタゴタと赤く、黒く見える部分。我流ラタトゥィユ。

客観的評価は不明だが、自分で作ったものは美味しく食べられる性分。完成した我流ラタトゥィユも、冷めても、っていうか、冷めた方が塩だけのシンプルな味付けもあって野菜の甘さが滲み出ていて美味しい。南仏を思い出すなーって、フランス行ったことないんだった。写真で見たことがあるだけ。でも、なんだか懐かしい味がする。

これに冷しゃぶ風にした茹で豚肉を加えて夕食。食後血糖値は130台後半、これは備忘。ラタトゥィユ、いける。

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