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米国レジデンシーアプライシーズン開幕

こんにちはご無沙汰しております。知らない間に多くの方にフォローしていただいていたのに忙しさにかまけて放ったらかしにしていました。

レジデンシーが始まりあっという間に約2年以上もたってしまいました。

ざっくり言うと、レジデント生活は予想はしていたけれどもやっぱり大変だった!といった印象です。インターン(レジデント一年目の事)は結構しっかり働き勤務時間の密度が相当濃いです。そしてこれは意外だったのですが、24時間勤務や、休日出勤といったものもガシガシ入ってきます。

インターンは患者ケアの最前線におりレスポンシビリティも高めなので、英語抜きにしても最近の日本の研修医生活よりは精神的に過酷かもしれません。また、これは大学プログラムのような大きな病院に限ることかもしれないのですが、一つのケアに対して多くの人が介入しまくっており、電話のコンサルや書類の準備等、こういった雑務に苦労する部分が大きかっと思います。とりあえずインターンは手を動かせ、レジデントになってから頭を使える余裕ができるから、というシニアの言葉を今でも思い出します。

今はシニアレジデントではありますが果たして頭を使えているのでしょうか、、。

純日本人はどれほど英語を勉強して行っても現地で挫ける瞬間があると思いますが、少しでも機能するためにも渡米までに出来る限り英語力を高めることを強く勧めます。大変なことばかり話していてあれですが、医学的な成長はもちろんのこと、こちらに来て良かったと思うことの一つは日本で普通に生活していたら交わることの出来ないようなビッグすごい人達にお会いしたり身近に感じたりできる機会が増えました。



さて、いよいよ2023年レジデンシーアプライの開示が始まりましたね!既にインタビューオファーをもらったなんていう話も聞こえ始めています。

このブログを見ている方のほとんどはECFMGをまだ持っていないと思うのですが、自分が数年前レジデントに実際アプライした場合のタイムラインを簡単に話そうと思います。

Step1, 2CK, OETに無事合格した暁には、最近の動向ではECFMG pathwayというページを通じて応募します。一般的な人はPathway1に応募しますが、まずウェブサイトで900ドル(当時)を支払わされ、OETの結果を公式のマイページから送り、医師免許と犯罪証明の英訳を直接厚労省からECFMG宛に送ってもらう必要があります。その後は無事にいけば通知が来て、ECFMG certificateが日本の自宅に届けられます。

レジデントの応募はERASというサイトを通じてCV, PS, LOR, MSPEなどを適宜アップロードして、プログラムへの応募とお金の振り込みを済ませて、書類のプログラム開示日に備えます。CVのみは一旦提出すると変更できなくなってしまうので、Assign前に入念にチェックすることをお勧めします。他の書類は基本的に何度も編集できますがLOR等は書いた人が提出しなければならないのと最大2週間くらいUploadするまでかかるので早めにお願いするのが大切です。

開示後はFirst wave的なものがあり、一番欲しいと思っているアプリカントに向けてプログラムが面接のオファーを出してきます。これは開示後数日-2, 3週間くらいにくる印象です。その後はSecond wave, Third waveといって強いアプリカントではないけど興味があるといった方に1ヶ月後や、2ヶ月後などオファーを送ってきます、、、などという話もありましたが自分の年は正直、Second wave, Third wave きた!などと感じる場面はあまりありませんでした。

というのも例年採用数x 10倍程度の人を呼んで面接していたそうなのですが、Virtualに切り替わったこともあり、定員の20倍程度面接のオファーを出しているプログラムが多いようです。そして本来Second, Third waveというのは、面接が面倒くさくなってきたアメリカ人たちがキャンセルすることにより生まれた空きポジションによって発生するもののようなのですが、自分がアプライした年は家から面接できたためキャンセルがあまり発生しなかったことや、プログラム側が面接日の追加などフレキシブルに対応できたため、シーズン中の最初の3週間くらいに半数くらいがきて残りの2ヶ月くらいはちょこちょことオファーが来ると言った感じでした。

面接のオファーが来る際、大まかにはERASのメールを介するパターン、Thalamus というサイトを介してメールが来るパターン、プログラムが直接メールしてくるパターンに分かれました。大半のプログラムからはERASを通じて以下のようなタイトルのメールが来ます。

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Secure message と記載があれば、ほぼ確実に面接オファーです。メールが来てからメール内の指示に従いログインして希望の日程に面接を予約するのですが、これが1秒を争う闘いになるようで実際面接できる枠よりも多くの人に一斉に送っているためか空いてる日程の早い者勝ちになります。のんびりしていると、メール来たのに蓋を開けたらもう予約の空きが無い、なんてこともあるようです。しかもオファーメールは大体日本の深夜になるため、このシーズンはメールの通知音を爆音にして寝る必要があり、不安や期待から結構な睡眠不足に陥ります。大変だとは思いますがくれぐれも面接オファーっぽいメールが来たら5分以内に面接日を確定することをお勧めします。


今年のアプリケーションが開示してから約2週間だと思いますが、これからもまだまだ面接オファーは来ます!今年レジデンシーにアプライしている方がいらっしゃれば応援しています!

かくいう自分は今フェローシップにアプライしているのでまた後日自分自身の経験に関しても記載できたらします。


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