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ドライフラワーは”永遠に咲き続ける”と教えてくれて”勇気”をくれた店【flowergreendays】

「花より団子」よりも「団子よりも酒」の私は“花”とは全くと言っていいほど無縁の生活をおくってきた。

「ドライフラワーって何?」って聞かれても

「花が傷む原因の水分を抜くことで、長期間の保存を可能にしたもの」
といった程度のコメントしかできない。

そもそも「この花は?」という質問に、まず正解できないというお恥ずかしいレベルでしかない。


なぜ?開店祝や送別会などのお祝い事でお花を贈るのか?

● 大切な方を喜ばせたい。
● 応援したい。頑張ってもらいたい。     
● 癒されてほしい。   
といった理由だろう。

『ドライフラワー』は、自然の花、葉、茎、果実等を乾燥させて、装飾等に使う物だ。

今では『ドライフラワー』のプレゼントは、欧米では永遠に咲き続けるという意味合いがあるそうで、結婚式のブーケや玄関先に飾るリースとして使用され、クリスマス用の花飾りなどでも使われている。

そんな『ドライフラワー』だが、中国からきた風水的には“死んだ花”という意味で気を悪くすると言われている。

しかし、通気性の良い場所に飾り、綺麗に色が残っている『ドライフラワー』や赤いリボンなど明るい色のラッピングなどで装飾すると運気は下がらないようで、人がよく通る場所で風通しの良い廊下や階段に飾るのがよいようだ。



『ハーバリウム(Herbarium)』は、もともとは研究のために植物を乾燥させた植物標本を表す言葉だった。

現在では観賞目的で制作されたガラス瓶入りの『ハーバリウム』は”プリザーブドフラワー”や”ドライフラワー”をガラスボトルに入れて、専用のオイルに浸されている。

そうすることで「みずみずしい状態」でお花や植物を鑑賞できるインテリアとして、「インスタ映えする!」「フォトジェニック!」「癒される♪」と人気が急上昇しているアイテムだ。

お手入れ不要で、1年以上綺麗が持続するお手軽さも人気のポイントだろう。


でも何故?“花言葉”のひとつも知らない“花”と無縁であった私が“花”に少し興味を持ったのか?

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それは、京都の琵琶湖疏水分線に沿った歩道『哲学の道』南端入口の禅林寺(永観堂の名で知られている)付近に位置している【 flowergreendays 】というお店との出会いだった。(以下5枚の写真は下記Instagram投稿作品)

https://www.instagram.com/flowergreendays.kyoto/

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店に入って天井一面が『ドライフラワー』に覆われた素敵な空間が目に飛び込んできた。

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「お~ 素敵!」

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路面側のカウンターには色とりどりの『ハーバリウム』が飾られている。

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笑顔が実にチャーミングなオーナーが入れてくれるコーヒーを楽しみながら、ゆっくりした贅沢な時間が流れていく。

オーナーは呟いた。
「天井眺めながら、次はどんなリースを作ろうかと考える時間も至福のときなの(笑)」

この【 flowergreendays 】には2度お邪魔させてもらったが、いつも素敵な女性のお客様いらっしゃっていて、良い意味でも悪い意味でも“人見知り”という文字を知らない私は、お客様も交えて調子に乗って会話をしてしまう。

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昨日は、同時にカメラを首からかけた女性が二人やってきた。

一人はお店の近所にお住まいの方、もう一人はキュートな大学生

「南禅寺に桜咲いていました。」
「このお店に来ると、なぜか素敵な写真が撮れる気がして」

「ベタは質問ですが、なぜ?写真を始めたのですか?」と聞いてみた。

すると
「親、兄弟の影響で写真を始めました。」
「私は“海”が好きで、どうしても“海”の写真を撮りたかったからです。」

「お二人とも素敵だ。その瞬間を切り取って残せることができる写真はいいですよね。僕はスマホで撮影する程度しかできないけど、同じ場所でも人でも、季節や時間帯そして天候・体調によって全く違う表情になる。二度と同じ瞬間はないですからね。」

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実は【 flowergreendays 】にお邪魔した2回とも、自分ではどうにもすることが出来ないことが起こった時だ。

花が持っている“人を癒すパワー”が欲しかったのか?オーナーの包み込むような雰囲気に触れたかったのか?

1回目は、コロナ禍の中、心を閉ざしてしまった友人宅を訪ねた帰りだ。


昨日お邪魔したのは、仕事もあったのだが、“祈るしかできない”ことが起こったからでもあった。

3月11日に一緒に仕事している写真家のお兄さん(大学音楽サークルの先輩でもある)がFMラジオ番組打合せ中に意識を失い、救急病院に搬送され脳内出血、緊急手術となった。

手術は成功したということであるが、いまだに眠ったままだそうだ。

私にとってはターニングポイントとなった3.11の10年目の日に
「あの先輩が倒れるなんで、、、、」

バカな頭で考えて、先輩が毎年Liveを開催していた【 Live House “SILVER WINGS” 】 の前で祈りを捧げることにした。

ここは私と先輩と妹さんと34年ぶり再会した場所だ。

「Will definitely be resurrected」

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『ドライフラワー』は”永遠に咲き続ける”。

先輩!負けるな!

先輩が復活した時に、【 flowergreendays 】にお願いして最高のリースを作ってもらって贈ろうと思っている。




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