Cool Chess Records album cover

黒人音楽がアメリカの中で広まるのに大きな役割を果たしたのが、マイナー・レーベルのレコード会社です。

1950年、ポーランド移民であるチェス兄弟によってシカゴに設立されたインディペンデント・レーベル「チェス・レコード(Chess Records)」は、ブルース、R&Bや最初期のロックを通じて「人種」という枠組みにおける音楽の在り方を大きく変化させました。

1947年
仲間と設立した『アリストクラット・レコード』が、チェス兄弟のレコード・ビジネスのスタート。

1948年
マディ・ウォータースが、アコースティック・ギターをエレキ・ギターに持ち替え「I Can’t Be Satisfied」と「I Feel Like Going Home」をリリースしてヒット。

1950年
チェス・レコードは発足からしばらくの間、アリストクラットもレーベルとして1951年の1月まで存続させ並走させています。(1950年以降にリリースされた多くの盤はチェスから再販される)

マディ・ウォーターズが、デルタ・ブルースのクラシック “Catfish Blues” を独自解釈しての弾き語り “Rollin’ Stone” がチェスから発売。
【Muddy Waters - Rollin' Stone】
https://www.youtube.com/watch?v=sVmEMv8rcCA

このヒットによって、チェス・レコードはビジネスとしての軌道に乗ります。

お分かりの方もいらっしゃるとは思いますが、この“Rollin’ Stone”リリースの10年後、若い英国のバンドの名前の由来となります。
そして彼らの活躍によって「チェス・レコード」の音楽が、世界中に広がっていきました。

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