What's Stax ? Why Stax Now ? ⑤ 信じるか?信じないか?アナタ次第です
貴女は誰?
1966年4月リリース
オーティス・レディングの4作目のスタジオ・アルバム
「The Soul Alubum」
前作の「Otis Blue / Otis Redding Sings Soul」もダグマー・ドレガーと言われています。
アルバムには【Pete Sahula – cover photo】【Haig Adishian – cover design】と記載されていますが、彼女の名前は書かれていません。
しかし、この情報の真偽を確認するための公式な記録や確かな出典は見つかりません。そして彼女のカバー写真以外の画像はあまり知られていません。
音楽アルバムのカバーに関する情報は(特に時代が古いもの)、公式な記録が残っていないことが多く、都市伝説や誤情報が広がることがあります。
オーティスのアルバム・カバーは5作目からトーンが変わります。
Complete & Unbelievable: The Otis Redding Dictionary of Soul
1966年10月15日リリース(オーティスの5作目のスタジオ・アルバム)
King & Queen
1967年3月16日リリース(カーラ・トーマスにとって4枚目、オーティスにとって6枚目のスタジオ・アルバム)
この2枚のアルバムのデザインは、ロニー・ストゥーツ( Ronnie Stoots)の作品です。
彼は、TheMar Keysツアー時のボーカル担当でした。
スタックのロゴも彼がデザインしたと言われていて、Sam&Daveのアルバムもデザインしました。
スタック御一行様はイギリスではVIP扱い?
1967年「スタックス・ヴォルト・ツアー」として知られるイギリス・フランス・ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・オランダを回るツアーを企画しました。
オーティスは「イーモン・アンドリュース・ショー」などでのインタビューのために、他のグループメンバーよりも先に到着していました。
3月13日に参加アーティストがロンドンに到着した時、
リムジンが「スタックス御一行様」を迎えに来ていました。
このリムジンは、ビートルズが手配していたのです
Live in Europe
このアルバムのクレジットには詳細な録音年月日や公演地は記載されていませんが、3月に行われた公演の録音とみなされています。
2008年にスタックスから発売されたライブ・アルバム『Live in London & Paris』には、1967年3月17日のロンドン公演と、同月21日のパリ公演の模様が収録されています。
「Soul Man」はデトロイト暴動で思いついた?
Sam&Daveの大ヒット曲「Soul Man」
作者であるアイザック・ヘイズは、後にナショナル・パブリック・ラジオで次のように伝えたそうです。
デトロイト暴動(Detroit riot)
1967年7月23日から7月27日にかけて自動車産業などで潤っていたデトロイトでの暴動です。
南部から移動してきた大量の黒人を吸収し、白人が郊外へ移住、都市中心部がスラム化して、黒人地域を人権の存在しない犯罪地域として封じ込めを行おうとした白人主体の地元警察との軋轢が頂点に達して起こった暴動です。
それにしてもなぜ黒人が白人警官からここまで理不尽な尋問を受けなければならないのか?
映画『デトロイト』を観るとアメリカがいかに重層的な差別問題を抱える社会かが分かります。
社内共同体精神崩壊の兆し?
スタックスで制作者クレジットが個人に与えられることは非常に稀で、実際、外部プロデューサーが関与した場合に限られており、アルバムには、レコーディング・スーパーバイザーとしてジム・スチュアートの名前が載っているだけでした。
しかし、アル・ベルが、スチュアートを説得して
「Produced by Staff」とクレジットなりました。(1965年以降)
1967年のヨーロッパ・ツアーで、ツアーに参加した全員が、スタックスは自分たちの認識を遥かに越えるビッグな存在であることを知ったのです。
そして、アルバート・キングの
「Born Under A Bad Sign(Booker T. Jones and William Bell共作)」
が「Produced by Staff」とクレジットされた最後のシングルです。
<御参考>
「Born Under A Bad Sign」のアルバム・カバーをデザインしたのは?
Loring Eutemeyという、アメリカのグラフィックデザイナーです。
彼のアルバム・カバー作品は?
「Born Under A Bad Sign」を有名にしたのは?
エリック・クラプトンが所属したスーパーロックバンド「Cream」の3枚目のアルバム「Wheels of Fire(1968年)」で取り上げたことです。
ジミー・ヘンドリックスは、インスト