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『頭がいい人』と『頭が切れる人』と『その対局にいる人』

先日、尊敬している先輩(有名な企業経営者)とzoomで“お喋り”をして多くの”気づき”があった。

この先輩は本当に『“頭がいい””頭が切れる“人』なの多くの”気づき“を与えてくれたので紹介する。


先輩の話の概要は?


ビジネスの世界において、『頭がいいか?』 『頭が切れる?』ではなく、もっと大切なことがある。

VUCAの時代は、ちょっとやそこらの知識差だけでは“差別化”“優位性”にはならない。

精神論ではなく

「やって確かめる。実行なくして成功なし!」


『頭がいい』 『頭が切れる』 『頭が悪い』という基準は人それぞれだ。

『頭がいい人』の特徴は?

【理解力】 【発想力】 【直感力】 【整理力】 【記憶力】 【想像力】 【国語力】のどれかが優れている人

と整理できる。


『頭が切れる人』 は

①  本質を突ける
②  例外処理が上手
③  抽象化が得意


の特徴によって、スピード感があって、自分でゴールを定めで問題解決方法を見つけられる人だ。


『頭の切れる人』と『頭の良い人』は“雑談”によって多くの解決策が見つける。


コロナ禍で、この“雑談”に飢えていたシリコンバレーの人々が“Clubhouse”で盛り上がった理由だ。

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先輩が困った時の話


先輩が、環境変化や同業他社攻勢と異業種参入によって、大幅な本業変化・転換を余儀なくされた年上の別会社社長から相談された時のことだった。

<先輩>
「で?どんな本業変化・転換を考えているのですか?」
(社長)
「・・・・・って、こんな感じなんだ。」
<先輩>
「ん~ん、観念的なので具体策が見えないです。具体策は?」
(社長)
「・・・・といったところなんだけど、どの角度からスタートさせようか?ということは決めかねている。」
<先輩>
「今の話は、今までの延長線上の話にしか聞こえません。全く違うジャンルの人の話聞かないとアイデア浮かばないのでは?」
(社長)
「多くの人に会ってるよ。無作為に知らない人に声をかけていくのか?じゃあ、お前紹介してくれよ。」
<先輩>
「社長がどんなに凄いことを考えられているとしても、その凄さが理解できないんです。もっと見える化しないと。」
(社長)
「我が社のノウハウは、これから必ず必要になるものだ。発表できる場さえあれば絶対に上手くいく。」
<先輩>
「発表できる場がないので、新しい方法でやらないといけない訳ですよね。今までの話って、日本企業“あるある”の、電子レンジの“3つ星レストランシェフが作る料理ができる”機能を足してたバージョンアップにしか聞こえないんです。そんな機能使わないです。」
(社長)
「電子レンジなんて売ってないよ。」
<先輩>
「例え話ですよ。」
(社長)
「お前の例え話がでると、聞く気がなくなる。今のノウハウをどう生かすのか?という前向きな話をしたいんだ。」
<先輩>
「お言葉ですけど、過去の成功体験ばかりの話で、その延長線上としか思えないです。業態変化・転換しなければいけないのは、今までのやり方では通用しないからではないでしょうか?」
(社長)
「それは君の意見として承っておくよ。」

険悪なムードになったので、
<先輩>
「私の表現方法が下手ですね。今日は多くの“気づき”に結びつきました。ありがとうございました。」

という対応で、社長の機嫌がすこし戻ったところで会話を止めた。


その後も、先輩は社長との付き合いは続いたが、

いくら話し合っても平行線のままで着地点のない“時間の無駄”でしかないので、一切ビジネスの話はしないことにした。

その後、社長からビジネスの相談があった場合は

「そうですね。やってみたらいいと思いますよ。マーケットの声は重要ですから」

という回答しかしないことにしたそうだ。

こうなって疎遠になっていくのは当然のことだろう。

風の便りで、数年後、その社長の会社は倒産したそうだ。


先輩が言いたかったが言わなかったこと


● 【やれること】は相手にその【やれることを】使いたいというニーズがあって意味があり、ビジネス化できる

● 【やれること】にニーズが無くなったので今までのやり方では通用しない

● 過去の延長線上での【やれること】を止めて、他ジャンル・他マーケットで【やれること】の可能性の見極めが必要

● そして【やれること】の環境に順応したモデルチェンジが必要


そして残酷だけど本当に言いたかったことは

「その【やれること】が時代に合っていないのは“自分が原因”。他人の原因ではない。大怪我する前に廃業しなさい。」


先輩は、社長の【過去の功績】を認めていて、【過去の成功体験】を否定しているものでない。

VUCA時代には特に、【過去の成功体験】と【プライド】を捨てなければ“イノベーション”は生まれない。


「それは君の意見として承っておくよ。」

という反応しかできない『老害化した人』は、引き際が分かっていない。

自ら“退出”してこそ【過去の功績】が、“伝説”として語り続けられることが分かっていない。


『頭がいい人』と『頭の切れる人』と『対局にいる人』は?


『頭がいい人』だからといって『頭が切れる人』と上手くいくとは限らない。

『頭が切れる人』だからと言って「頭がいい人」と上手くいくとは限らない。


では、両者と『対局にいる人』の特徴は?

【客観性がない】

自分のことを冷静に客観的に見ることができていない。
自己評価と他者評価が大きく異なっているのに、自分がいかに凄いかを吹聴してしまう。


【非論理的】

感情的になりがちなので、感情の赴くままに同じことを繰り返して話をする。


【物事を決めつけてしまう】

いわゆる“井の中の蛙大海を知らず”なので、自分がいる“狭い知識”の“狭い世界”が全てと思い込んでいる。


そして自分を卑下してたつもりの発言

「私はバカだから、頭のいい人の話が途中からわからなくなって頭に入ってこなくなる」


これは“卑下”したふりをしているが

「お前の話や伝え方が悪いので理解する気のもなれない」

という“上から目線のチャットアウト”宣言だ。


「人の忠告は聞かない」

「自分と違う考え方、新しい理論は聞き入れない」

『頭がいい人』&『頭の切れる人』と『その対極にいる人』がビジネスで上手くいくのは極めて難しい。

付き合いを続けたいのならば、ビジネスの話をしないこと。

双方ともに付き合いを続けようとは思わないだろう(笑)

『頭がいい人』&『頭の切れる人』は『その対極にいる人』に対して


「私はバカだから、あなたが言うことが理解できない。」

と言わない。

それは、このフレーズを言うと”ケンカ”になると分かっているからだ。



有名人やインフルエンサーが何かを呟いただけで、炎上してしまうので、呟くのを止めてしまう。

先輩は参加するつもりはないが、”Clubhouse”での”雑談”には大きな可能性を感じる。ただ、日本での急激な人気によって”Clubhouse”の可能性を小さくしてしまうという”不安”を感じていた。


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