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グレフェスとどう生きるか

推しの子コラボやライブによりにわかに活気づいてきたシャニマス界隈(ホントか?)

みんなそれぞれに好きな担当アイドルがいる事とは思いますが、シナリオの供給はアイドルによってまちまちなため、二次創作が供給され続けるアイドルマスターTwitterカラーズと違って、ゲームへのモチベーションを保ち続けるのはなかなか難しいところ。

本記事では、シャニマスゲーム部分における短期的かつ長期的目標にもなりうる、エンドコンテンツの一つ【グレフェス】について語っていこうと思います。

特定のユニットに焦点を当てたいわゆる攻略記事ではなく、読み物としてのグレフェス記事となりますので、グレフェスが何かよくわかっていない層にこそ読んでほしい内容にしていきたいと思います。

グレフェスとはどんなゲームなのか


サジェストに【つまらない】と出てくるため、多くのユーザーにつまらないと思れがちなグレードフェスですが、いったい何を目的としたどういうゲームなのかをご存じでしょうか?

本項ではメインコンテンツであるWing編との違いを含めたグレフェスで求められる要件を探り、上位層が何を面白いと感じているかを知ることでグレフェスが本当につまらないかどうかを考えてみることにしましょう。


グレフェスの魅力とは

まずはなぜグレフェスに熱を上げるの人間がいるのか、その理由をいくつか挙げてみましょう。

脱法ドラックフェスマスター

恐らく、現在グレード7で残留を経験したことのあるプレイヤーの半数以上はこの『フェスマスター』中毒です。

上位グレードにおけるグレフェスというゲームを例えるならば、穴に玉を入れる部分でそれなりに腕を要求されるパチンコです。
編成や育成の強さが台のスペック、対面の編成がその台の設定といったところでしょうか。
正しい札切りをした場合のみ、パチンコ玉が穴に入って、当たりの抽選が始まる感じですね。何百ゲーム回しても一切当らないこともままあります。

ですが盤面調整とパッシブ、火力をだす条件が整った時『思い出GOODを押せ!』状態になると急に脳を興奮物質が駆け巡ります。
そして【パーフェクトライブ】【伝説の一瞬】の表示を見た瞬間、脳の一部がスパークしドーパミンがドバドバ放出されます。最高の快楽の瞬間ですね。
スコア更新が表示され、スクショを取るころには圧倒的な安堵感が満ちていくのを感じ、故Twitterに投稿後、いいねがつく頃にはえも言われぬ承認欲求の充実が身体を満たしていくはずです。

だた、この快楽はフェスリハーサルでいくらフェスマスターを出しても得られるものではありません。

対面による盤面破壊などの理不尽、パッシブの不発や劣悪な札の偏りなどからくる圧倒的なストレス。環境理解や育成に掛けた手間、準備に掛けた努力・破ったおびただしいフェスチケの山、そういった様々な負の感情を乗り越えた先にある快楽だからこそ、これほどまでに甘美となり、グレフェサーたちを魅了しているのです。

ファンデッカーが十分に戦える環境

ゲームバランスが非常に悪いと思われがちなグレフェスですが、実のところ環境自体はそんなに悪いものではないです。
2023/7現在、数の違いこそあれど、ユニットとしてのギミックが存在しないルカ・推しの子組を除いたすべてのユニットが安定して上位のランキングにいます。(他ユニットのギミックを使って費用対効果を無視すればルカ・推しの子組でもランクインは可能)
これは、安定して勝つのが目的ではないグレフェスはだからこその利点ですね。

好きな個人をセンターにおけるかは、そのキャラのカード性能によるところが大きいですが、強さを度外視でランキングいる人を見るとそのキャラやユニットが好きなんだなということが凄く伝わるので、二次創作活動やコスプレ以外の領域で手軽?に自己表現できるのもグレフェスのいいところなんじゃないかと思います。

俺はグレ7だぞ!!

このゲームにおいて、最もコスパ良く自分を何者なのか定義づけしてくれるのが実はグレフェスです。
半年に一回開催されるPカップでは11位以降の順位はすべて金称号でちゃんとした順位もつきませんし、各アイドル10人までの熾烈な椅子取りゲームはなかなか過酷だと筆者は思ってます。(連続稼働をひねり出すのがそもそもかなり難しいので)
残留を考えないのであれば今は昇格人数が毎期1000人のためタイミングを計ればそれなりの手間で現地「俺はグレ7だぞ!!」が可能です。


べつにグレ7でなくても着ていいとは思いますが、シャニマスオタクはすぐ名刺画面とか順位画面でプロショを撮りたがる生き物なので、見栄を張りきるならぜひ7になって着たいところ。


とまぁ承認欲求に関係したものばかりでしたが、そもそもソシャゲってのはそのあたりの領域を満たす娯楽なのでそこを偽っても仕方ありません。
開き直って一緒に気持ちよくなっちゃいませんか?

グレフェスが忌避されがちな理由

ここからは「グレフェスつまらない」とされる理由を考えていきたいと思います。

Wing編とグレフェスで求められるものの違い

この二つはややこしいことに、同じUIを使用した全く違うゲームであり、
グレードが上がるごとにそれは顕著になっていきます。

Wingは決勝、準決勝を除いた各オーディションを2位以上で通過するのを目的としており、その各オーディションはキャラクターアイコンごとに得意な属性とアピール値が固定値として設定されています。
極めていくとどこにどうアピールするとその結果どうなるというのが自明であり、単純にクリアを目的とした場合、運要素はほぼないゲーム性となっています。

画像はフェスリハーサルのもの

オーディションでの順位付けも単純で、『星を多く集める』こと。☆24以上取得により確定でオーディション通過となります。(準決、決勝を除く)

これは、毎週切り替わる流行の1位の【トップアピール(以下TA)】と各属性のゲージを30%削った際にもらえる通称【3割星】を合わせた数と同数であり、自分のカードが持つ札の一致属性を成長させ流行1位の時にオーディションに挑めば、初心者でも割と安定して攻略できるものとなっています。(trueENDを目的とした場合)

対してグレフェスは、グレード4くらいまでは、Wingと同じことをやっていればたいてい上にあがれるのですが、グレ5以上に昇格が目的となってきた時に急に要求するものを変えてきます。

グレ5あたりから急に変わる勝利条件

実は対面の人数が少なかったりと、初心者が勝ちやすいようアップデートを少しづつしているため、グレ4まででつまずく人が今ではあまりいないような印象を受けますが、グレ5くらいから期間限定のゲーム内ミッションでもたびたび要求される【例の条件】が必要になってきます。

TIPSに条件は書いてあるが、そもそもTIPSを覗く人間というのは全体に対してどれくらいの
割合なんだろう。しかもどうすれば取れる可能性があるかのレクチャーはない。

【完全掌握】:全ての審査員のTAを取る。

Wing編では全く必要のない要項であり、ここに至るまでのプロセスに、完全掌握を取るために必要な公式の手引きが一切存在していないのです。

まったく情報なしでやってると最初は無理ゲーに見えるんですよね。
1位流行を適当に殴ってれば勝てたゲームなのに、いきなり全部の属性でまんべんなくトップを取るゲームにルールが書き換わるんですから。

勿論かつての先人たちがその知識の一端をまとめた素晴らしいNoteなどの文献はあるのですが、それは知識を探してそこまで辿り着いた人のみに与えられるものであり、分からないことがあるから情報を自分で探すという行為自体、世の中全体からみるとそれなりに凄いことなのだということをここに強調しておきます。

一応TIPS内にもそれなりに役に立つ情報がのってはいるのでここでおさらいしておきましょう。

Ceの思い出レベルMAXは本当に重要。これやってない人はとりあえず試してみてほしい。
最強育成モードSTEP実装から1年経つが、TIPS内ではGRADが最新。
手間と時間を考えるとGRADでも十分なラインだが、攻略情報としてはやや不十分に感じる。

これに関しては結構不満。完全掌握以上を取りやすくするためにユニボでステータスを上げようという意図なのはわかるのですが、こんなこと書くくらいなら「Ceと同じユニットメンバーを揃えてリンク状態の思い出アピールを目指そう」という方向に誘導したほうがよっぽど完全掌握には近づくと思います。


実力に見合わない昇格とそれに伴う格差マッチ

以前は各グレードごとに目標とする勝利条件があり、それを達成するごとにグレードが上がっていくというような状態でした。

グレ5⇒グレ6:完全掌握
グレ6⇒グレ7:パーフェクトライブ
グレ7残留:フェスマスター(パーフェクトライブ+伝説の一瞬)

はっきりとこうなっていたわけではないですが、肌感としては大体あってると思います。

今年に入り、A、Bの2部制が導入され、各グレードの人数が倍加しました。
それにともない各グレードの昇格条件はだいぶ緩和されました(いいのか悪いのかは置いといて)

今現在、最上位のグレード7に上る最低ボーダーは2がっちりといわれています。(がっちりとはTAのある状態でラストアピールを取ること。この場合完全掌握且つ、2つのラストアピールを取った状態を指す)
そうなるとパーフェクトライブ取ったことないけどグレ7だったことがある
といった層が多少なりとも出てきてる気がするんですよね。

グレ7の不快指数は6以下のそれとは比較にもならないので、念を覚えないで天空闘技場200階クラスに到達してしまったような感じでしょうか。


一回叩き折れてしまった心を再び奮い立たせるのはなかなか難しいことだと思うので、昨今の参加人数低迷はこういうところも多少はあるのかなぁといったところでしょうか。

結論

APかっしーは結名美月といっしょにグレフェス配信やって公式から攻略情報を出せ!!

インターネットの罠

Twitterで見聞きするグレフェスに関連した情報はほとんど穴が開いた情報となっており、最近だと大吉にたいするアレコレなんかは完全にこれが影響してると思います。
よくある風聞に隠された枕詞について見ていきましょう。

無課金でもグレ7いけるよ

ぶっちゃけ大嘘です。
正確には
「正しい知識を持った上で、お得なタイミングでゲームをはじめ、無駄なく勝つためにリソースを使うことが出来れば」無課金でもグレード7に行けるよといったところでしょうか。
参入ハードルを下げる目的で言い始めたのかもしれないですが正直逆効果な気がしますね。無課金で行けるはずのゲームでなんで俺は勝てないんだ!?ってなると思います。

しっかりと思い出倍率の高いセンター用のカードとそれに一致した属性の特化ポジション用アイドル。凸を進めたパッシブの強い限定サポカ。この3本の柱は最低限用意したいところですね。

どうせやるなら気持ちよく勝ちたいじゃないですか。



PS:僕のおすすめは毎月412パスを買うことです。

グレフェスは運ゲー

これを明確に否定する言葉を140字で用意できないことがこの言葉を厄介足らしめているやつ
どのあたりが運ゲーなのかを正確に読み取るのはこの言葉からは難しいんですよね。

・高順位を出すため必要な対面倍率は完全に運なので運ゲー
・パッシブは完全に運
・整地が運ゲー etc….

いろいろな要素がある上に、上位連中も運ゲー運ゲー言うんで「あぁ、グレフェスって運ゲーなんだ」という認識が伝播していった面もあるため、少しバツが悪く感じます。

個人的な見解は最初の項で述べた通り
穴に玉を入れる部分でそれなりに腕を要求されるパチンコ
です。

・対面アイコンとアピール判定をみた上で整地の期待値を判断できる知識
・多少の誤差を強引に押し込める育成の強さ
・テンションの下振れなどをカバーできる編成構成
針パフェ通せるミート力(死語)

などなど事前準備や腕でカバーできる部分がいくらでもあります。

さんざん使い倒した画像になりますが結局グレフェスはこれに行きつく。


本当にただの運ゲーなら同じメンツばっかが7に残り続けるのはおかしな話なんですよ。
なんか勝てないなぁって時は近くのグレ7ァーに相談しましょう。意外なところに勝ちの目は転がっているかもしれません。

終わりに

ずっと前から伝道してるんですが、グレフェスは7残に固執しなければ程よい感じのゲームです。

皆さんも、気負わず程よく
俺はグレ7だぞ!!
して気持ちよくなっちゃいませんか?


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