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小笠原旅行記 その5

母島2日目

さて、その4から3ヶ月以上も空いてしまったが、平然と続きを始めよう。母島での1日目が終わり、今は翌朝4月11日だ。

朝の散歩

夜早く寝たのと旅の興奮もあって、朝は早く目が覚めた。天気が心配だったが、ひとまず雨は降っていないようで、目の前の沖港周辺を散歩することにする。夜の酒を飲む場所のロケハンも兼ねて。海を見ながら酒を飲むのも場所選びが難しいのだ。汚れず、風を避けられ、雨にも濡れない場所がないか探す。離島の海って場所が有り余っているように見えて意外とそういう場所ってないのだ。

ぐるっと沖港の周りを歩いていると、昨日は行けなかった港の先の方にもいろいろな施設があるとわかった。

上の図が母島の港沖港の全体像だ。上部中央あたりが市街地で、そっちから下の方に向かって今は歩いている。港を過ぎたあたりで何か砂浜に低い塀で囲われた施設が見えてきた。図で言うと「沖」の字の左側あたりに囲われた部分が見えるだろうか、その辺だ。

これが何かと言うと海亀の産卵保護施設だ。時期が時期なら海亀がここで産卵するっぽい。今はただの砂浜だった。(後になって気づいたが、海に亀は3匹くらい泳いでいた)

図の赤い線が私の歩いたルート(こんなにフラフラしてたわけではないが)だが、ここで私はやっぱり道を逸れたくなってしまって左に曲がって海に伸びた突堤の方に歩いていくことにした。これが私の行動パターンなのだが、間違いなく道を逸れる方を選んでしまうのだ。

もちろんこれは夜のロケハンも兼ねての行動だ。この防波堤の図で言うと上側に直線上の構造物が見えると思うのだが、これは港を守る高さが4mくらいある大きな防波堤だ。ここの影に隠れられれば酒を飲むのにちょうどいいんじゃないか、と思って具合を試してみたかったのだ。
行った期間は前にも書いたかもしれないが北東の風が強く吹いていた。図で言うと右上から左下に向かっての風だ。防波堤の下側、海亀施設側なら風を避けられるかもしれない。

そう思って防波堤の階段に座ってみたら、風は具合いいものの雨が降ってきた。そしてこの辺には屋根があって避難できる場所がない。突堤の先まで行ってみてから慌てて引き返して屋根のある場所を探しにさらに南へ向かう。

行った一番最南端の部分は、何か野外ステージのようなところだった。遠目には屋根があるようにも見えたが、風がある中ではほとんど私を守ってはくれなかった。

雨ェ…。今日どういう行程を組もうか頭を悩ませながら、小降りになったタイミングを見計らって宿に戻る。

写真を見返していて思ったが、そういえば鳥がいっぱいいて追っかけ回して写真を撮ったりもしていた。母島は固有種が多いらしいから、ここでしか撮れない鳥なのかもしれないな、と思いながら。

贅沢な時間

今日も朝から2杯の飯をたいらげ、部屋に戻ったが雨はまだ降り続いている。どうやら午前中はダメっぽい。午後はもしかしたら晴れるかもしれない。

これは、どこにも行かずゆったり(グダグダ)過ごすというのをやってみるときかもしれないぞ。
旅先で、何もせずゆっくりと時間を過ごすというのには昔から憧れていた。しかも今回はiPadも持参しているので、ゆっくり旅行記を書いたりなんてこともできるんじゃないか。もしかしたら海を見ながらどっか東屋の下でなんてこともできるんじゃないか。

と思ったが、外は風も強く意外と肌寒かったので快適な部屋の中でぽちぽち書き進めながら過ごした。実際やってみると案の定退屈だったな。やっぱり旅行先では旅行先でしかできないことをしたい。

というわけで、雨が小ぶりになってきた昼前くらいから街中を散策する。ロース記念館という、郷土資料館に行ったり、島に何軒かしかない飲食店に入ってみたりする。

昼飯はカレーを食べた。割と店内は賑やかで、都心の息苦しさをふと忘れられるような食事風景だった。
今は母島も結構感染者が出たりもして違うんだろうけどなあ。

さて、カレーを食べたが、昼食難民になるのを恐れて宿でおにぎりも作ってもらってしまっていたので、それもたいらげ、雨が止んできたので午後は母島ランニングをして最北端、北港へ向かうことにした。

これで母島縦断だ!

続く


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