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役者紹介(こんな役をやってほしい!)その1

正直者達のサミゾノタカシです。正直者達9発目の公演を9月にやります。

こんな状況ではありますが、役者はめちゃめちゃ濃くて上手くて魅力のある人たちが集まったし、台本の進みは順調だし、なんだか戦争の年にめちゃめちゃブドウの出来がよくて超ビンテージワインができる、みたいな感じだなあなんて思っています。

さて、今回は出演する役者を紹介したいと思います。どんな役者か、そして私がどんなことを考えているのか知ってもらうために、普通の役者紹介ではなく、この人のこんな芝居を見てみたいなあ、というのを書いてみたいと思います。これで各役者の人となりを少しでも想像してもらえれば。

村岡正喜(Not in service/定時残業Z)

 全体像が見えない人。話の本筋に関係あるようなないようなところで舞台の出入り口からチラチラと見切れてくる。全身は決して見えない。セリフも、最後まで聞こえないもしくは最初が聞こえないなど、何かを伝えようとしていることはわかるが全てが聞き取れることはない。

 あの人は誰なんだ?何を言おうとしているんだ?謎解き編がはじまったところでこの話も終わる。謎は残したまま。

寺尾みなみ

 家電の妖精。私の夢は家中の家電になること。小学校の絵日記からずっとそう書いてきた。ついにその夢が叶う時が来ました。今日、私は、家電になります。

荒川大劇団ハーベイ

 舞台が明転すると、一軒家のリビングに典型的な四人家族がいる。の他に、なぜか異物のように一人の男が立っている。その男が荒川。
 その男は決して家族に危害を加えることはないが、ちょいちょい話に入ってこようと言葉を投げかけてくる。

 決して目を合わせてはいけない。話に加わらせてはいけない。

 そんな中、男が舞台装置をつまみ食いし始め緊張感が一気に加速する。

小森健彰(tea for two)

絶対に喋らない二枚目俳優。マネージャーから絶対に喋るなよ?と言われており、彼の声を聞いたものはいない。しかし彼も彼のファンも人間。どうしても彼の声を聞きたいファン達にそそのかされてマネージャーのいない隙についに彼は喋ってしまう。

 むちゃくちゃ声が大きい。とにかく声が大きい。

 芸能生活30年間全く喋ってこられなかった分、一度喋り出した彼を止められるものは存在しなかった。
 世界はもはや彼の声以外何も聞こえなくなり、彼の叫びだけが劇場内にこだまし続ける。


ひとまず今回は半分の4名。気になった方はぜひ本番もご覧くださいませ。しっかりと感染症対策をしてお待ちしております。

正直者達9発目「深夜の正直者達」@新宿シアター・ミラクル
2020年9月18日(金)〜20日(日)
正直者達website:http://honestpersons.sub.jp/
予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/honestpersons09
実施する感染症対策:http://honestpersons.sub.jp/?p=265

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