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読書と、相撲と、人生と ゆるゆると、気がむくときに

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最近の記事

世界は贈与でできている

今、この、資本主義社会 価値というものは市場的な価値であり、それらは交換でなりたつ。交換される。 でも、人間は 歴史から、先人から、周囲から 様々なことを与えられることで、今この社会に存在している。 それは、有形無形問わず。 つまり世の中は(当たり前ではあるが) 市場的価値の交換、だけでは成り立たないのだ。 資本主義社会のすきまを埋める倫理として「贈与」という考え方が語られており、すごくわかりやすい。人の行動原理に根差すのだ。 どのようにして、人を「贈与」に動かすのか

    • メモの魔力

      すごく売れてる本 自分はどんな価値観なの これを探すこと 読解力や文脈を読み解く力 それを鍛えること そんなことができるのが 本書で紹介されるメモなのかと感じました。 これ、実践したら本当にめちゃいいと思います。

      • 子どもの宇宙

        タイトルが大好き 子どもも大人も1人の人 って考えが私の価値観で 子どもの心や想像力は まさに宇宙だと思ってる。 世の中の所謂常識とか ある特定の考えだとかを 成育のベースにするのは 断じてしたくない。 地球・大地・自然という 我々の在る環境を正しく捉え 子どもたちはその宇宙性で のびのびと大きくなってほしい

        • 国家戦略の本質

          ちょっとひさびさ。 ザクザクっといきます 1980年代 経済成長の停滞、東西冷戦終結時代 混沌を極めた時代を牽引したリーダーを紐解く。 歴史としてすごく面白いと思った。 リアルタイムで生きてないし、引き続き勉強したい時代。 確かな歴史観と信念があるリーダーは強いな。

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        • 読書のレビュー(ゆるーく)
          65本
        • お相撲コラム(好き勝手)
          0本

        記事

          震災風俗嬢

          光と影、光があるから影がある などとはよく言われることですが 影であろうとそこには真実があって 影だからこそ見えてくるものがある。 本書は東日本大震災の震災被災地で 被災〜復興とともにあった風俗業に迫る本 あれだけのことがあったあの時あの場所で 「風俗の取材だなんて」という葛藤があっただろうし 周囲からも色々と言われていたと思うが 必要なことであると信じ、続けられた著者に感服する。 風俗で働いてきた人たち お客として来られる人たち それぞれに震災にまつわるストーリーが

          震災風俗嬢

          告発 児童相談所が子供を殺す

          衝撃でした。 ここで語られていることが100%ではないとは思いますが、これが実態なのだとすると恐ろしい。 児童相談所におられる児童福祉司という方は専門職ではない。専門家でない方が虐待されている子どもやその親の対応、指導、サポートにあたる。彼らの人生、さらには生死をも左右する様々な重要事項を決定実行していく。 しかも、文化的にも「こんなもんでいい」というようなことが根付いており深刻。それらが改善されていく体制にもなっていない。組織的・文化的の両方の問題が根深く残る。 筆者

          告発 児童相談所が子供を殺す

          死にたいけどトッポッキは食べたい

          本書が以前より 多くの書店の平積みに並んでいた。 本書は気分変調性障害の治療をする著者と主治医の対話の記録 自己肯定感が低く、考え方が極端 そんな著者の生の苦しみと感情の揺らぎが綴られる。 最後、主治医が本書に寄せてコメントされてましたが、それにとても納得しました 不完全な人間同士(患者と医者)の対話の記録。 今や検索すれば「この病気はどんな病気?何科にかかればいいの?」は出てくるが 患者が自身の症状に向き合い奮闘するリアル それに触れられることが本書の価値 そして

          死にたいけどトッポッキは食べたい

          子どもの心はどう育つのか

          「発達心理学 エリクソンの発達段階」 の面白い講義を聞けた感じです。 本当に勉強になりました。 子どもの心はまっすぐなのだから まっすぐに向き合うことが大切 また、向き合う大人も心を持つ人間ですし このような学説を知っておくことも大きいと思いました。 以前、吉本隆明さんの本を読んだ時に 「子どもの成長には、1歳までの母親の心の傷が影響する」というようなことが書かれていましたが それが本書を読み、なんとなく府に落ちたようにも思います。

          子どもの心はどう育つのか

          福翁自伝

          福沢諭吉の自伝 疾走感があってカラリとしていて 本当に面白い。 江戸〜明治を生きた啓蒙思想家が どのような人生を歩み、どのように思想を育んだか、どんな価値観を大切にしてきたか。 とにかく合理的でまっすぐでお酒が大好きで 歯に衣着せぬ語り口でスパスパと気持ちがいい 本書では福沢諭吉の人生に着目するため 「攘夷論」や「王政復古」などの時代背景をもとに書かれた部分は割愛されているので また別の「福翁自伝」も読もうと思った。

          売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

          非常に素敵な内容でした。 素敵な価値観で それを強く実行されてて 実行していくための肝も心得てて 何よりも、周りの人々を幸せにされている。 株式上場されたら 資本主義に晒されてしまい このようなことはできないのだろうと そう思っていましたが 必ずしもそうではないかもと 思わされる、新価値すら感じられました。 (調べましたが、この会社さん自体は上場されていません) こんな素敵なお店 一度、足を運んでみたいです。

          売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

          EQトレーニング

          タイトル通り、EQトレーニングの方法や評価について書かれている本。 また、そこに至るまでに 著者がどのようにしてEQに関心を持ち大切だと思っているのかを語られています。 通り一辺の働き方では価値を生み出しにくくなっている今の世の中だからこそ 情操に向き合うことが大切。 豊かな状態であることが大切。 本書を読んだのち ネットにあった簡易のEQテストみたいなのをやってみた。 結果、EQ低かった。 (予想はしていたが、あなたは精神的に未熟よと言われているみたいで少しショッ

          EQトレーニング

          下山の思想

          下山の思想 たぶん感覚的にはすごく共感してます 具体的にどこが… と言えるほど、読み取れなかったし 私としてもまだまだ感覚的かな 私が登山をする人でもないし 下山自体を理解できてないかもしれないし すごく随筆な感じなので "下山の思想"を理解するというより "仏教者"である五木寛之さんの感覚を 雑駁で飾らない言葉から シンプルに楽しむために読み 楽しむことができました。

          下山の思想

          思考の整理学

          養老孟司さんの「バカの壁」を読んで 読みたくなりました。 すごく面白い アナロジーよ 1980年代 コンピューターが出始めた頃に書かれた本で 人間はどうあるべきかって… なんかこれ、最近も本当に同じことしてるね まさに今にも通じる 知的刺激がとても多く楽しい本でした。

          思考の整理学

          世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方

          まずはじめに 私はアトピーだった。 だったと言うか、今も完治したわけではない、と思っている。 故に、物凄い当事者意識で読んだ。一気に読んだ。深く共感・得心した。感動もした。 タイトルが少しもったいない気がした。 この手のタイトルの本はなんとなく避ける。きっとそういう人は僕以外にもいる。なんとなくきな臭くて表面的だと思ってしまう。 この本は、そんな感じではない。 "〜治し方"とあるため、治し方、すなわち方法を並べ連ねるのか?などと思ったがそうではなかった。 極めて冷静に

          世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方

          寂聴 九十七歳の遺言

          瀬戸内寂聴さんは 仏教に救われることの体現者であると思った 厳しい修行・厳格な規律 そんなイメージのある僧侶にあって (本当のところはとてつもない苦労をお持ちなのだろうが) 極めて自由に意思表明されてきた 仏様を信じ、仏様に救われてきた 仏教とは、そういうものなのかもしれない 人間にできることなどないのだから 極めて自由に、無力に、素直に、生きる 仏教をもう少し知りたいね

          寂聴 九十七歳の遺言

          先生、この「問題」教えられますか?

          「教育改革」 と叫ばれている、その中身と実態を 理解するために読みました。 現状と、現場の混乱 なんとなーくわかりました。 教育改革の方向性ややりたいことは 本当にその通りで 昭和の終わり頃から、取り組まなければならなかったのだと思う。 構造的問題だから 一部の人が危機感持っているだけではキツい だからこそ改革が必要 "改革"と言っても 国に対抗していくのではない むしろ、国は改革を推進したい というのには、本当だなぁと思った 構造というのは根深い。 子

          先生、この「問題」教えられますか?