ルックバック

漫画家をめざす二人の少女のうつくしい青春について の映画です

卒業式の後、藤野が京本に褒められて雨の中わけのわからないステップを踏みながら小走りで家に帰るシーンとか、その前の即興で書いた四コマがドアの下にシュッと吸い込まれるシーンとか、アニメならではの動きの気持ちよさが満載でした

「ルックバック」という言葉にいくつかの役割を持たせている。

過去を振り返り、例の事件が起きたのは自分のせいだと藤野は自分を責めるが、また藤野が復活するのも過去の出来事(「背中」)によるものだった。そのラインは藤野の中ではギリギリかもしれないから、とにかく描くしかない。自分たちの選択は間違っていなかったと証明し続けるしかない。

最後の曲がまた素敵。讃美歌のようでした
藤野は京本に「漫画の神」と言われていたことと相まって、「それでも書き続ける背中」は神々しかった。

1時間しかないのがもったいない、一生心に残る短編。家族三人で見に行って、帰りの車でひとこともしゃべらなかった。

小ネタ提供

  • 「Don't」「in anger」はちゃんとでてくるので探してみてください

  • 最初の黒板に書かれている内容はドリアンについて(この映画のアニメーション制作は「スタジオドリアン」です)

  • ちなみにドリアンはほかにもでてくる

  • 藤野の部屋には映画のポスターがよく貼られている(バタフライエフェクト、モンスターズインク・・あとなんだろう。時代がちょっとわかりますね)

  • 漫画で一般的に使われるフォントって「アンチゴチ」っていうんですけど(ひらがなが「アンチック」という太字の明朝体で、漢字がゴシック体の組み合わせになっている)、スタッフロールがアンチゴチ、だった気がするけど自信ない・・また見ようっと


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