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日本について新年に思うこと

よく80年代90年代のマンガで21世紀のハイテクな未来が描かれていることについて、「昔はこんなに早く科学が発展すると思っていたんだな。バカだなー」なんて笑う奴らがいるけど、違う、バカはおまえらだ。

オレが子どものころ、日本はそう思わせるほど本当に勢いがあったんだ。東京山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買えると言われるほどジャパン・アズ・ナンバーワンで、あの「ダイ・ハード」に日系企業ナカトミコーポレーションが出てくるくらいすごかった。その勢いが生む想像力が、車が空を飛んで人類がみんな気軽に月に行けるような未来がやってくると夢見させてくれていたんだ。
しかしその日本を私利私欲に満ちた無能な人間どもが牽引して停滞国家にしてしまったせいで、輝かしい未来が荒唐無稽な話になってしまった。停滞どころか衰退、それがこの失われた30年なんだ。

自分も含めていま社会に出ている人間が若い世代に何か言える資格は一切ない。現在50代以上の奴らなんて全員が戦犯世代だ。日本を衰退させたくせに逃げ切りを考えていやがる。
新年を迎えて、どうしても自戒も込めてそんなことを考えてしまう。

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