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No.4 誹謗中傷に思うこと【SNS教育Vol.1】


はじめに

近年,ニュースでも大きく報じられるようにSNSにおける誹謗中傷が問題となっている。子どもたちにSNSの利用について情報科の持つ役割を考えていく。

私が思うこと

誹謗中傷がニュースになるとコメント欄などでよく,「誹謗中傷は良くない。」との反応を目にする。ただ,同じくらい「誹謗中傷はなくならない。」という言葉も目にする。

ここからは私が思うことである。
誹謗中傷は受け取る側がどう思うかによるところもあるだろう。人によって受け取り方は変わる。しかし,SNS上では,不特定多数の人が目にすることができる。自分は全く気にしないという人も中にはいるだろう。でも,それを大切に思っている人や尊敬している人が目にした時,その人はどのような気持ちになるだろうか。きっと,腹立たしい気持ちや,悲しい気持ちになるだろう。もしかしたら本人よりも傷つくかもしれない。
目の前にいない相手に対して,自分の姿を見せずに一方的に相手を攻撃することは,決して許されるべきことではない。

対策として,"気にしない","スルーする"ということがあり,教科書にも載っていた。この対策は実はよくないものではないかと思う。
理由としては2つ考えられる。
1つ目は,これまで,攻撃してきた相手が反応を楽しむためだという理由が考えられていた。しかし,現状を見てみると攻撃することが目的となってしまっていると思う。そして攻撃を受けた側も自分で抱え込むことになってしまう。
2つ目は,攻撃することを許してしまっていることになるのではないかと思う。また,本人はまったく気にしなくても,前述したように,不特定多数の人が目にすることがあり,本人以外の人が傷つくことも考えられるからだ。
また,「SNS上で活動する人はそれなりの覚悟が必要」との考え方もある。YoutuberなどSNS上で活躍する人も増えてきている。その人たちに向けられて言われることがあるし,本人もそのような発言をすることがある。しかしこの発言も,攻撃することを許してしまっていないか。間違った発言ではないが,これを理由に攻撃していいことにはならないはずだ。

今後の予定

次回,問題を整理し,対策を考えていく。(9月初め頃の予定)
次々回,学校・情報科の視点から,どのように教育していくか考える。

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