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466位:ブラック・ウフル 『Red』 | 「歴代最高のアルバム」500選(2023年改訂版)

このnoteでは、2020年に8年ぶりに改訂された『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選』のレビューを翻訳しています。

この『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選』のリスト、実は2023年12月にちょっとしたアップデートが入ったので、今日はそのタイミングで新たにランキングに加わった作品を取り上げます。

2020年版では、466位はビーチ・ボーイズ 『The Beach Boys Today!』(1965年)でしたが、今回の改編でブラック・ウフル 『Red』(1981年)に差し替えられています。

466位:ブラック・ウフル 『Red』 (1981年)

<レビュー翻訳>

  80年代の幕開けに、ブラック・ウフルはクラフトワークとリー・ペリーの両方から同じくらい影響を受けた、ロボティックでありながらもルーツ的なサウンドでレゲエを再発明していた。『Red』は、画期的だった5作連続リリースのLPのなかでも最高峰の1枚だ。「Sponji Reggae」「Youth of Eglington」「Utterance」といった曲では、シンガーのダッキー・シンプソンとプーマ・ジョーンズが、リード・ヴォーカルのマイカル・ローズのカントールのような祈りの声の上で高音域で歌い、スライ・ダンバーとロビー・シェイクスピアのリズム・マシンがビートの最深部に入り込む。その結果は、このジャンルの未来を感じさせるものとなったが、その未来が来ることがはなかった。結局のところ、彼らの独特なサウンドを再現しようとした後進はほとんどいなかったし、成功と言えるような音を鳴らすことができたバンドは他にいなかったのだ。
(翻訳:Shutaro Tsujimoto)


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