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480位:Miranda Lambert 『The Weight of These Wings』(2016)【解説文翻訳】ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)

ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 (2020年改訂版)

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480位:Miranda Lambert 『The Weight of These Wings』(eRCA Nashville, 2016)

<ローリングストーン誌による解説>
 ナッシュビル出身のスーパースターは、Blake Sheltonとの離婚後、とびきり自由で芸術的にも奔放なサウンドを広大で、心が透き通るような2枚組のアルバムに注ぎ込んだ。このアルバムでは、まるで福袋に野心いっぱいに詰めこまれたような種々雑多なディープな失恋歌の数々(“Use My Heart”、“Tin Man”)や、Radiohead風のふさぎ込んだオルタナティブロック(“Vice”)、目が回るような歪みギターのグラムロック(“Pink Sunglasses”)や、厄介な契約のしがらみと重みについての柔ら追憶(“Getaway Driver”)などを聴くことができる。このサウンドは、ひび割れたバックミラーのなかで悪い記憶が過ぎ去ってゆくときの音であり、彼女の目の前にはどこまでも広い道がただただ続いている。
(翻訳:辻本秀太郎、 原文へはこちらから)
<ランキングに関するデータまとめ>
【2020年度版】
同アーティストのランクイン枚数:1枚(本作は上から1番目)
【2012年度版】※前回版との比較用
同アルバムの前回順位:掲載なし
同アーティストのランクイン枚数:掲載なし

<ちょっと一言> 
 Miranda Lambertは本作『The Weight of These Wings』で2017年ACM(アカデミーオブカントリーミュージック)のアルバム賞、また同年女性ボーカリスト賞も受賞している。ACMの祭典といえば、2020年にはニューアルバム『Forklore』をリリースしたTaylor Swiftが5年ぶりに出演をしたことも話題に。
 ところで、米国のカントリー関係のアワードで間違いやすいのがACM(アカデミーオブカントリーミュージック)とCMA(カントリーミュージック協会)。前者はカリフォルニア州ロサンゼルスに、後者はテネシー州ナッシュビルに本部を構え、それぞれアメリカ西部 / 東部におけるカントリーミュージックの普及を目的としている。ちなみに2019年を代表する曲となったLil Nas Xの大ヒット曲 "Old Town Road"がCMAアワードを受賞し、それによって同曲にサンプリングされているNine Inch Nails "34 Ghosts IV"の作曲者であるTrent Reznorも同賞を思いがけず受賞したというニュースは話題となった。カントリーの祭典というLil Nas Xにとってはアウェイの場での、少し遠慮がちなCMAアワードのステージはこちらから観ることが出来る。(辻本秀太郎)


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