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「農業生産のノウハウ」をDX化!西予市野村町で実装中!【PLANT DATA株式会社】

経験と勘に基づいた生産方法で作られているブランドトマト「うるるんトマト」の栽培をDX化するプロジェクトが、西予市野村町で実装中だ。このプロジェクトは、経験と勘に頼らない農業を実施することで、新規就農者が農業をスタートしやすく、さらに農業従事者も栽培品目の転換がしやすくなることを目的としている。経験と勘をデータ化するとはどういうことなのか?実際の実装現場に赴いた。

光合成計測チャンバーと画像計測ロボットをハウス内に導入

実装フィールドは、西予市野村町。今回の実装検証では、「うるるんトマト」の栽培方法を提供する立場にあるフローラルクマガイの熊谷さんのハウスと栽培品目の転換をした宮内さんのハウスに、「光合成計測チャンバー」と「画像計測ロボット」を導入した。熊谷さん自身も「うるるんトマト」を生産しつつ、冬になるとトマトの苗が育成不良を起こすという課題を持っている。今回のプロジェクトをきっかけに、そのトマトの育成不良の原因を突き止め、生産性を向上させたいと考えている。

さらに、新規就農者だけではなく、宮内さんのような品目転換した生産者が「うるるんトマト」の栽培管理のノウハウを早期に習得し、利益を得られるようになることも本プロジェクトの目的の一つでもある。

光合成計測チャンバー。植物生体の情報を直接計測しクラウドで解析することで、リアルタイムに「光合成速度」を確認することができる。
画像計測ロボット。温室内を自動走行して、植物生体画像情報を毎日取得することができる。日々の成長や果実着色の把握・収穫時期や成長の予測が可能。

データを比較することでこれまでの課題が解決!

フローラルクマガイ・熊谷琢磨さん

野村町内で唯一の「うるるんトマト」生産者だったフローラルクマガイの熊谷さん。冬になるとトマトが育成不良を起こしていた原因が、今回計測したデータを見て判明。

光合成計測チャンバーのデータによると、ハウス内に入る光線量が少ないことがわかり、ハウスの屋根を磨くことで光合成速度が二倍以上に上昇。

2021年には育成不良の苗が1500本だったのに対して、2022年は400本と約1/4まで減少した。育成不良となってしまった苗も、枯れてしまう前に改善してきている様子が、画像計測ロボットの計測により確認された。
データによって苗と苗の間隔が密集していることも判明したため、次のシーズンでは少し間隔を空けて定植する予定だ。
 
このように、データを見ることで熊谷さん自身新しい発見があったようだ。
 
「なんとなくではなく、明らかに数字で確認することができるので、納得した上で対策を取ることができます」と熊谷さん。

きゅうりから「うるるんトマト」に栽培品目を転換することになった宮内晃さん。

さらに、宮内さんは、「熊谷さんに教えていただきながら、思っていた以上にスムーズに『うるるんトマト』の栽培をスタートさせることができました。今は、トライ&エラーを繰り返している段階です。データを元に、空間に対して最大の生産量を確保できるようになっていきたいです」と続ける。

新規就農者のチャレンジを後押し!

新規就農者の木森夫妻。全く農業には関わってこなかった夫婦の挑戦がスタートする。

施設栽培の「うるるんトマト」は、天気に左右されることが少なく、農業の中でも比較的安定して作物を生産することができる。さらにDXの力を使えば、その空間の中で最大限の生産量を収穫することが可能だ。「うるるんトマト」の生産者が増えることで、農業が活性化し、野村町が元気になってほしいと願う熊谷さん。今後は、新規就農者の木森夫妻が「うるるんトマト」の苗を定植予定だ。農業経験が全くない木森夫妻の挑戦を、DXが後押しする!

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