見出し画像

県内初導入!「愛媛県立とべ動物園」で音声×リアル空間が融合した没入体験を!【株式会社GATARI|事業紹介・実装報告】

愛媛県砥部町にある県内唯一の動物園「愛媛県立とべ動物園(以下:とべ動物園)」。昭和28年に設立された道後動物園が、より自然生態に適した環境の中で生活できるようにと、昭和63年4月愛媛県総合運動公園内に移転し、現在に至る。動物に癒されに来る人、家族や友人とのお出かけなど、季節を問わず多くの人が訪れる県内でも人気のスポットだ。

近年における「とべ動物園」の課題

開園36周年を迎えた「とべ動物園」は、ファミリー層をメインターゲットとしているが、近年少子化による集客の低減が懸念されていた。この状況を打破しようと、新たなファン獲得のために動物の魅力を積極的に発信したいという気持ちはある一方で、既存業務に追われ、満足な発信が難しいのが現状だった。

また、年数を重ねるうちに看板を含めた設備の老朽化の問題や、集客においては特に若年層へのアプローチ方法を模索していた。

これらの課題をまるっと解決する、世界初となるデジタル技術を活用し、動物園を訪れた人に新たな付加価値を提供し、新規集客に繋げるプロジェクトがスタートした。

世界初!MRプラットフォーム「Auris」

今回「とべ動物園」で導入したのは、株式会社GATARIが開発した、「Auris(オーリス)」。

「Auris」は、世界で初めてスマートフォンのみ、ノーコードで編集も体験も可能な、MR(Mixed Reality /複合現実)プラットフォームだ。「Auris」の最大の特徴は、空間に直接作用できること。施設の設備に特別な施工をする必要がなく、スマートフォンだけでリアルな空間を認識して読み込み、デジタルツイン技術によって読み込んだ3Dデータをデジタル空間上に再現させ、操作することが可能。

さらに、デジタル空間に構築したコンテンツを更新した場合も、現実空間に反映させるまでの一連の動作がシームレスなため運用面においても長けている。このサービスの運用開始後は、施設側は人的なリソースを割く必要がなく動物園が本来的に持つ魅力をインタラクティブに提供することが可能となる。

アプリを利用するユーザーは、アプリがインストールされたスマートフォンとイヤホンを装着しデジタル情報があらかじめ配置されたエリア内を移動することで、聴覚(音)で情報(BGM・音声ガイダンス・クイズなど)をキャッチする没入感の高い体験をすることができる。

実際にガイドが使用されている施設は、モデルルーム、ホテル、姫路城、日本科学未来館など多岐にわたり、テーマパークなど短期のイベントでも利用されている。

「Auris」の導入で期待できること

◾️人手不足への対応や、効率化に貢献
「Auris」はユーザーの現在地や移動情報、向いている方向や滞在時間などをスマートフォンのカメラを通してリアルタイムで確認できるため、その場所、状況に合わせた誘導や情報の提供を行うことができる。施設訪問者の案内や店舗での接客、施設の研修など、様々なシーンでの体験や省人化を可能にする。動物園に来た来場者の滞在時間や行動データも可視化できる。

◾️既存の施設を活かしたコンテンツで直接・間接的に収益に貢献
新たな看板などを設置することなく、施設の設備や営業に干渉することなく始められる。新規層の集客やリピート性の向上、入場料のアップセルなども期待できる。
また、知識や情景も伝える体験はユーザーの心に残り、施設の長期的なファンを作り出すだろう。

◾️ユーザーに合った情報を提供
外国人の方、目の不自由な方、大人、お子様、多様なバックグラウンドの方が訪れる公共空間の中で、他の訪問者に影響を与えることなくプライベート空間を作り出すことが可能だ。

2024年4月スタート「とべ動物園」でのプロジェクト概要

いよいよ2024年4月23日より、「とべ動物園」で「Auris」を使ったコンテンツを提供する。

(1)動物の魅力を訴求する「どうぶつガイド」(無料)



5エリア(ライオン舎・サバンナエリア・アフリカゾウ舎・カワウソワールド・動物慰霊碑)で「どうぶつガイド」のコンテンツを提供する。ガイダンス案内や動物に関するクイズ、推しの動物への投票などの内容となっている。1カ所につき、所要時間は概ね3~4分となっている。

(2)動物園の新たな楽しみ方を体現する謎解き体験「ひらめき! とべ動物園探偵団~3つの事件と隠された真実~」(有料)

宇和島市出身で愛媛・伊予観光大使のオーイシマサヨシさんが声優を務める「ひらめき! とべ動物園探偵団~3つの事件と隠された真実~」を有料コンテンツとして提供。まるで一緒に観光しているかのように、リアルな音声で案内してくれる。また、全国的にも流行っている謎解きがテーマとなっていて、脚本と謎解きの制作を謎解き作家でタレントの海野名津紀(けんぴ。)さんが担当。オーイシさんやけんぴ。さんのファン、謎解きファンの集客が期待できる。

謎解きに必要な冊子は園内の「ふれあい売店」にて、税込880円で販売

▼「Auris」アプリの無料ダウンロードはこちらかhttps://apps.apple.com/jp/app/auris/id1669305520

(iOS版:iPhoneおよびiPad(iOS15以降))

(Android版:Android 10.0以降、ARCore対応機種(必須)にアプリをインストールして使用できる)

3月18日メディア&一般向けに体験会を開催

「とべ動物園」の5エリアで、「Auris」をインストールしたスマートフォンで「どうぶつガイド」の体験会が開かれた。
ガイダンスは聞き取りやすく、初心者でも操作は分かりやすい。来場が初めてではない人でも新たな発見があり、新鮮さを感じることもできる。
幅広い層での利用が期待できそうだ。

メガネ型のイヤホンで、音声がリアルに聴こえる(一般参加者はご自身のイヤホンでご体験いただきます)
カメラで空間を認識しながら進んでいく。ながらスマホ防止のため、画面を見るガイダンスが流れるまではこのように持つ
指定の場所に行くと現れる動物クイズ

「とべ動物園」での体験会後、愛媛県庁にあるトライアングルベースで、株式会社GATARIによる勉強会が開かれた。

参加者はメガネ型イヤホンをかけ、ガイダンスに従い移動する、しゃがむなどの動作を行った。スマートフォンのカメラで読み取った情報を基に音声で案内される新感覚に、驚きの声が上がった。
本人が体験するのと客観的に見るのとでは、全く別の体感だったという。

アプリの操作方法の説明を受ける参加者

プロジェクトリーダーの声

右から株式会社GATARI 代表取締役 CEO 竹下 俊一さん、株式会社GATARI 狩俣 直紀さん

◾️株式会社GATARI 代表取締役 CEO 竹下 俊一さん

愛媛県立とべ動物園は地元の方々から愛され、多くの魅力にあふれた施設です。私たちはプロジェクトを通じてその魅力を実感し、このたび常設のAuris体験を提供できることを大変光栄に思います。
Aurisは世界初のMRプラットフォームで、没入感のあるインタラクティブな体験を通じて動物園の新たな魅力を引き出します。ガイド体験の無料常設化と有料コンテンツの提供による自走化は、弊社にとってもチャレンジングな取り組みです。
動物園の皆様や県庁の方々をはじめ、ご協力いただいた全ての方に心より感謝申し上げると共に、Aurisによってとべ動物園がさらに多くの方に愛される施設となるよう、プロジェクトの成功に向けて全力で取り組んで参ります。


誰もがスマートフォンを所持するこの時代、MR技術を取り入れたアプリケーションは動物園の新しい魅力を発見する機会を増やしてくれるに違いない。来場者数の増加や、ファン作り、動物たちへの愛着が更に湧くことに期待したい。

■公式ホームページ
https://dx-ehime.jp/

\SNSもやっています/
■Instagram
https://www.instagram.com/tryangle_ehime/

■Facebook
https://www.facebook.com/tryangleehime

■X
https://twitter.com/tryangle_ehime

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?