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Interview

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未来の生き方を実践している方々や研究されている方々に すまいとくらしのこれからについて伺います。
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#生活

くらしを整える、知・徳・体のバランス。 Interview 徳谷柿次郎さん 後編

日本全国を飛び回っていた30代を経て、長野県への“移住”という選択を通じ、地域により深く繋がっていく面白さを再認識したという徳谷さん。後編では、自らを「体験主義者」と称する彼が、民家を受け継ぎ、畑の土を耕し、“未完成”のくらしを整えていく苦労と喜び。その先に見えてきた、ちょうどいいコミュニティのバランス。これからの未来に備えるべき価値観や知恵について。信濃町のご自宅でお話しを伺いました。 >前編は、こちら。 「より面白く、より深く。地域と関わるための“もう一歩”の踏み出しか

人生は、絵を描くようなもの。拠点を変え、多くの視座を得よ。 Interview 養老孟司さん | 後編

解剖学者の養老孟司さんに、地方にもうひとつの拠点を持つことで得られる未来への可能性をお聞きした前編。引き続き箱根の「養老山荘」にて行われたインタビュー後編では、子育てと自然の親和性や、多拠点居住がもたらす人間の“変化”についてお話しいただきました。 > 前編の記事はこちら 「脳化」された現代社会にこそ、田舎が必要。 —— ここまでは地方での、いわゆる田舎くらしで得られるさまざまな可能性を伺ってきましたが、最近では、よりよい子育て環境を求めて、地方に拠点を持つケースも実際に

「脳化」された現代社会にこそ、田舎が必要。 Interview 養老孟司さん | 前編

自分に合ったライフスタイルを実践する人、未来のくらし方を探究している人などに「n'estate」プロジェクトメンバーが、すまいとくらしのこれからをうかがうインタビュー連載。第1回目は、ご自身も鎌倉のご自宅と箱根の別邸「養老山荘」にて二拠点生活を送られている、解剖学者の養老孟司さんに会いに箱根へ。 20年以上も前から“現代の参勤交代”論を提唱し、都市と地方の往来を奨励してきた養老さん。システムで効率化され、感覚ではなく脳(意識)で考えることが優先されがちな現代において、地方社