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第12週 もう一度「信頼感」に火をつける

ハリウッド映画やテレビ番組のライター・ディレクターとして活躍したジュリア・キャメロンが約30年前に書いた『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の最新作『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』を読んで、12週間のワークに挑戦しています。

一応、本書の中では12週間のワークとして書かれていますが、半年以上かけてようやく年末にワークを終えることができました。

このnoteを書き始めた頃に抱いた「死ぬまでにやっておきたい二つの夢」の内、既に「国家資格を取得する」という夢は叶い、現在はその資格を活かして仕事もしています。

もう一つの夢だった「大学院で学ぶ」も、来年4月から社会人大学院に通うことが決まり、実現しようとしています。

『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』を読むまでは、50代になって大学院で学んだところで何の役に立つのだろうか?直接仕事に活かせる研究内容であればまだしも、私が学ぼうとしていることは仕事に直結することではありません。

でも、自分の人生の集大成として、様々な業種の職場で働いたり、そこで働く人々で出会うことによって、多様性社会でのウェルビーイングというものについて研究したいという思いが湧き上がってきました。

「何かを始めるのに遅すぎるということはない」というジュリアの言葉に勇気づけられたことは間違いありません。

最終章、第12週 もう一度「信頼感」に火をつけるの冒頭では、「見失っていた人生の領域を取り戻すことによって、あなたは今ここに存在し、「今日」という日を認識できるようになります。と同時に、これまであなたがたどってきた道を一望のもとに見渡し、感謝できるようになるでしょう」とありました。

20代はほぼ自分のための人生でしたが、大した目標もなくなんとなく生きてきてしまいました。30代は仕事にも子育てにも必死でしたが、素敵な出会いも多く、実りある時代だったと思います。40代は家族のケアに追われ、自らのアイデンティティーを見失っていました。50代になって、ようやく見失っていた人生の領域を取り戻すことによって、忙しいですが充実した日々が戻ってきたと実感しています。

充実した日々を感じとると同時に、やはり家族や職場の上司・同僚に感謝の気持ちでいっぱいです。家族とは、共に支え合って生きてきたなと思いますし、もちろん辛い記憶もありますが、いまの自分があるのは育ててくれた両親や夫のおかげだと思っています。働く上でも、ほとんどの職場で上司や同僚に恵まれていたと思います。

10代の頃を振り返ると「早く大人になりたい」と生き急いでいたような気がします。具体的に何に不自由さを感じて、早く大人になりたいと考えていたのかは自分でもわからないのですが、学校のカリキュラムに沿って勉強し、校則を守り、学校行事に参加するという決められたレールを歩くしかない子供時代が窮屈だったのかもしれません。

なので、今日を生きるという実感が持てないまま大人になってしまいました。そして、独身の間は、社会に出たら自分は変わるかもしれない、30歳までにはこうなりたい、35歳までにはこうなっているかもと、どこかで人生の大逆転が起きて、思いもよらない素敵な人生が歩めるようになるのではないかと思い続けてきました。

さすがに人生の折り返し地点と言われる40代を過ぎた頃から、夢見るだけで自分から行動しないことには何も変わっていかないことに気付かされました。若い頃に気付いて、もっと努力していれば…と後悔することもありましたが、時に既に遅し。

そんな風に考えていた私に希望を与えてくれたのが、リンダ・グラットン/アンドリュー・スコットの『LIFE SHIFT』とジュリア・キャメロンの『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』です。

12週間のワークを通して、自分の半世紀の人生に振り返ったことで、来年以降も常に新しい目標に向かって、これからの人生を楽しんでいきたいという思いが強まりました。

明日は、今年1年の振り返りをしたいなと思います。