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【用語解説】インクルージョンとは?【障がい者雇用に関する用語集】

障がいやハンディキャップをもつ人が、ありのままで社会参加することを「インクルージョン」と呼びます。

通常、“インクルージョン”は「包摂」「包括」「包含」「一体性」などの意味をもつ言葉として知られています。
ビジネスの現場では「誰にでも成功と貢献のチャンスがある」「平等に与えられる機会」の意味で使われる言葉です。

障がいをもつ方は、日常の生活場面(教育・住まい・生活・仕事・政治参加など)で障がいのない人と異なった扱いを受けてきました。
社会からの分離、排除の現状を克服し、平等に同じ職場で働く権利が保障され、
そのような社会を「インクルーシブ社会」と呼びます。

固定概念の「障がい」を捉え直すべく提案されたのが、ダイバーシティー&インクルージョン。
「多様性」を意味するダイバーシティーと「包摂(ほうせつ)」の意味をもつインクルージョンとは、さまざまな個性、多様性を認めること。
性別・年齢・障がい・国籍・人種・民族・社会的地位・ハンディキャップ・ライフスタイル・仕事歴・価値観・性自認・など、
内的要素も外面の属性も、すべての個人を尊重し、認め合い、個人がありのままで社会参加することでそれぞれがもつ良いところを活かそうという新しい概念です。

さらに、働き方の個性も許容されます。
ワーク・ライフ、子育て、障がいをもつ方の働き方などの個性もインクルージョンする社会が定着しつつあります。

【ポイント】
・多様性の尊重
・共に成長し、活躍する権利がある
・誰でも能力を最大限に発揮する機会の平等
・働き方の個性も許容される

ダイバーシティー&インクルージョンの考え方は世界中で一貫しています。
宗教・性格・嗜好などどのような個性(ダイバーシティー)もお互いにインクルージョン(包摂)、
障がいをもつ人の個性を認めることが持続的成長の原動力になるという考え方に繋がります。

女性・シニア・ミレニアル世代の活躍推進、LGBTQの理解とともに障がいをもつ人の活躍推進、そしてどのような個性をもった方でも平等に社会やビジネスに貢献できる権利をもつということです。

このことを受けて企業では「D&I推進担当者」を配置するなどして、D&I推進の体制を整えつつあります。

間違えやすいのですが、職場が以前と何も変わらない体制で、障がいをもつ方を受けいれるだけの状態は
「インテグレーション(統合)」と呼ばれ、この状態はインクルージョンではありません。

障がいをもつ方が、特別という差別を受けることなく、ありのままの状態で社会や仕事に参加し、
平等に貢献、活躍、成功できる状態がインクルージョンです。

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