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実技試験(東京音大吹奏楽アカデミー)

音大の年度末の大きなイベント、実技試験が今月上旬にありました。

東京音大の吹奏楽アカデミーも先日実技試験を行いました。いつも合奏で聴いている学生たちの音ですが、ソロを聴く機会はなかなかないので新鮮です。


ソロを演奏するということは、技術的な力や表現力を追求していくために絶対に必要ではありますが、それだけでなく「ひとりでひとつの作品を完成させる力」を身につけることにもつながります。

吹奏楽の合奏をしていると、どうしても合奏を重ねながら自分の譜読みも進めていくような並行した進捗になりがちですが、理想を言えば合奏が始まる前には譜読みが完了し、自分なりにその作品を完成させた状態で参加するものだと思っています(もちろん、合奏の中で作品は作られていくので、自分が思っていたことと違う展開になることは多々あります)。

吹奏楽アカデミーはカリキュラムが管打楽器専攻に比べてとても多いため、大変忙しそうですが、そうした限られた時間の中で譜読みや理解、完成をさせていくスピードと頭の回転は絶対に使える力になります。学生のみんなには来年度も頑張ってほしいと思います。

ひとまず、今年度お疲れ様でした!


荻原明(おぎわらあきら)


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