1期生を送る会(東京音大吹奏楽アカデミー)
東京音大吹奏楽アカデミー専攻は今年度初めて4学年が揃いました。
ということは開設から4年が経過したわけで、ということは1期生が卒業ということなのです。寂しいです。
吹奏楽アカデミーは開設するにあたり各楽器の講師が一般公募採用だったため、1期生と一緒に僕も大学に来ました。実際は東京音大の卒業生なので20数年ぶりに帰ってきたわけですが。
とにかく1からのスタートだったので、いくつもの授業を進めながら改善しての繰り返しでしたが、大きな問題もなく進められたのは当然中心となって下さっている小串先生、中橋先生などのおかげです。そして、それらを一生懸命取り組んできた1期生があってこそだと思います。
1期生はとにかく模範となる学生でした。何よりも素晴らしいのが、4年間ほとんど誰も欠席しなかったこと。大学生を経験した人ならこれがどれだけすごいかわかることでしょう。
全ての授業に対してとにかく熱心に向き合う姿勢は、信頼という大切な要素を育ててくれました。初年度は1期生8名に対して講師が十数名。講師のほうが多い不思議な環境での合奏や室内楽は特に印象的だったと思います。
しかし、2年3年になるとコロナ騒ぎで思うように授業ができず、音大としてはとても大きなダメージを負いました。そんな環境でも1期生は変わらず熱心に授業に取り組んでいましたが、当然新入生歓迎会とか、本当は20歳になったお祝いをしようね、とか、たくさん企画していたのに全てできず。
そんな1期生を送る会はしようということで、先日みんなで横浜に集合しました。
なぜ横浜か、と言いますと、元町と本牧の間くらいにある妙香寺というお寺は吹奏楽発祥の地なのです。
大河ドラマにもなった「西郷どん」の時代、薩摩藩の武士がイギリスの軍楽隊隊長のフェントンさんに吹奏楽の指導を受けたのがこのお寺なんだそうです。
元町・中華街駅から30分弱、横浜らしい勾配だらけの道を歩き、やっと着いてお参りして、またあの道行くのかー!と思ったら平坦なルートで戻れて、あの苦労はなんだったんだと思いましたが、そのおかげでビールが美味しかったです。
1期生の新入生歓迎会はコロナ騒ぎの前だったので開催できたのですが、その時は当然学生はお酒飲めませんから、実質初めてみんなで飲み会できたのが新鮮だし嬉しい。
卒業すると教員になる学生、就職する学生、大学院に進む学生とみんな道は変わりますが、4年間一生懸命に学んできたみんなならどこに行っても大丈夫です。
いつでも大学に遊びに来てほしいし、またみんなで飲み会もしたいですね。
ひとまず4年間お疲れ様でした。ありがとう。
荻原明(おぎわらあきら)
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。