精神障害者として働くことを決めた時~その②

その①↓からの続きです。

こうして、半分ノリで、人生初の「障害者のための就職説明会」への参加を決めた私。
「どんな企業が来るんやろ」と手元のパンフレットを上から眺めていきます。
すると、全国規模の大企業を発見。募集は確か「2名程度」となっていました。
「すっげ~、こんなとこで働けたら福利厚生もちゃんとしてるんだろうなー。こんな名のある企業も参加するんだ…」と軽く驚きました。
通勤は自宅から30分ほど、実働時間も短時間可など、職務は事務など、自分にとっては魅力的な条件が並んでいます。
そして当時はまだ障害者の法定雇用率に、精神障害が別枠で定められてない時代だったのですが、「本命は身体障害者だろうけど、2名程度採用予定なら、1人ぐらい精神も採ってくれるかも」と、勝算を少ないなりに弾き出しました。
そして、「とりあえずここは、絶対受けよう」と決めました。

その他の企業の採用条件も細かく見ていきました。するとそのうちに、自分の中で譲りたくない条件があることに気付き始めました。
まとめるとこんな感じでした。
・フルタイム勤務が必須ではないこと
・極端な繁忙期がないこと
・通勤距離が遠すぎないこと
・肉体労働ではないこと
当時…というか現在もですが、頭も体も異常に疲れやすい状態なので、きつい労働条件の企業で働くと、いくら賃金が良くてもすぐに続かなくなることは目に見えていました。
そうすれば退職手続きで企業に迷惑もかけるし、こちらも頑張って整えている体調が元の木阿弥です。転職歴が増える原因にもなり、今後の人生でも不利です。
ですので我が儘尽くしの条件ではありましたが、逆に開き直って、

「ここで一生働きたい、と思う企業に出会えるまで粘り強く就活をする」

と心に決めました。

先に見つけた1社以外、参加予定リストで気になる企業には残念ながら出会えませんでした。入退場自由の合同面接会だったので、「あとは他の企業の面接の様子を観察して、今後の対策に活かさせてもらおう。手帳もまだ手元にないし、疲れたらすぐ帰ればいいや」と、割と気楽な気持ちで当日を迎えました。

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