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読んだ本の感想

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私が読んだ本の感想をまとめています。 選書の参考にどうぞ。
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#毎日note

『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』知性を理解するための新たな視点

細谷 功氏の『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』は、知性や認識の関係性を新たな視点から考えられるようになる興味深い一冊です。 当書を読むことで、私たちは具体的な思考と抽象的な思考が、どのように相互作用し、人間の知性や認識に影響を与えるかを理解することができます。 著者は、具体的な思考がコミュニケーションや仕事における明確な指示に役立つ一方で、抽象的な思考が新しいアイデアや創造的な変化を促す力を持つことを示しています。 我々が日々の生活の中で直面するさまざまな

『気づかいの壁』読書感想

「自分がされて嫌なことは、他人にしてはいけません」 幼い頃、誰もが親から言われた言葉なのではないでしょうか? かくいう私も、2人の子どもの父なので、何度かこのセリフを言ったことがあります。 この言葉は 「他人に迷惑をかけない」 という目的に対しては有効な言葉ですが 「気づかいのできる人」 になるためには、逆効果かもしれません。 川原礼子さんの『気づかいの壁 「気がつくだけの人」を「気が利く人」に変えるたった1つの考え方』(ダイヤモンド社)を読んで、これから自分の子ども