見出し画像

中古冷凍車・冷蔵車を購入するためのチェック事項を紹介します!

中古冷凍車・冷蔵車を購入する際のチェックポイントなどについてまとめました。

ダイジェストをまとめてますので、サクッと知りたい人は読んでみてください!(この記事にかいてあること↓)
・冷凍車と冷蔵車の違いについてわかる
・物を冷やす仕組みについてわかる
・中古購入時のチェックポイントについてわかる

詳しく知りたい人はこの記事をチェック♪

画像1

1.冷凍車・冷蔵車の違いを理解する

・冷凍車・冷蔵車は冷却装置を備えた箱型架装を積載したトラック。
・冷凍車であれば、荷室の温度を-18℃から-30℃に維持できる。
・冷蔵車なら0℃から+5℃の間を維持。
・冷凍車は、冷凍食品やアイスクリームなどの運搬に利用。
・冷蔵車は、生肉や鮮魚、野菜などを運搬。
・荷室は1室だけのものや、2室3室と複数に分かれているものもある。
・複数に荷室が分かれているものは、各室の気温をドライバーが任意で調整できる。
・冷凍車・冷蔵車とよく似た名称の「保冷車」というトラックもある。
・保冷車には冷却装置が備わっておらず、荷室の壁に断熱構造を持たせただけのもの。

2.「冷やす仕組み」を理解する

冷却装置は5つのモジュールで構成されている
・冷凍車・冷蔵車の冷却装置は、基本的に乗用車のクーラーと同じ仕組みで荷室内の温度をコントロールしている。
・冷却装置を構成しているのは大きく5つのモジュール。詳しい内容は下記のとおり。
①コンプレッサー:冷媒を圧縮して高温高圧のガスにし、コンデンサーに送る。
②コンデンサー:コンプレッサーから送られてきた高温高圧のガスを外気を使って冷却し、冷媒液に変える。
③エバボレーター:コンデンサーから送られてくる冷媒液を気化させる。
④ターボファン:エバボレーターにより気化した冷媒液は空気を冷却するが、ターボファンはこの冷たい空気を荷室内に循環させる。
⑤コントローラー:荷室内の温度管理を行う。

冷却装置の方式
・冷凍車・冷蔵車の冷却装置には構造上、2種類の方式がある。詳しい内容は下記のとおり。
①サブエンジン式
・車を動かすエンジンとは別に、冷却装置専用のエンジンをもう1台備え付ける方式。
・車のエンジンを切っていても、冷却装置を稼働させられる。
・車のエンジンに動力を奪われないので、冷却のための十分な出力を確保できる。
・冷却装置の重量が大きくなるので、最大積載重量の低下につながるのがデメリット。
②直結式
・車のエンジンの動力を冷却装置にも利用する方式。
・冷却装置が軽量化できる。
・省エネルギー化が図れる。
・エンジンを切ると冷却装置も動かなくなるため、駐車時の荷室内の温度管理ができなくなるのがデメリット。
・しかし、「スタンバイコード」という外部電力を供給する電源コードを備え付けることにより、解決できる。
・現在は無線充電の可能性も模索されている。

3.中古購入時のチェックポイント~温度調整機能の動作確認

・冷凍車・冷蔵車を中古で購入する際に、まず確認するべきは冷却装置の動作確認。
・まずその車がサブエンジン式なのか直結式なのか、もともとどの範囲の温度調整が可能な冷却装置なのかを確認する。
・そのうえでその機能がしっかりと発揮できているかを確認。
・5つのモジュールは、1つでも動作不良を起こすと正常な温度調整機能が維持できないため、1つずつ入念に動作確認を行う必要がある。
・スタンバイコードが正常に電力を供給できるかもチェック。

4.中古車選びの基本的な項目もチェックする

・冷却装置が正常に作動していたら、次は車体の確認。

車体と架装は別物!
・中古の冷凍車・冷蔵車には、架装だけを積み替えて運用されてきた車も少なくない。
・その場合、冷却装置がいくら正常に作動していても、車体が酷使されている可能性が高い。
・逆に車体が新しくても、架装が古いという場合も。
・車体の確認を行う際のチェックポイントは、通常の中古車と同じ。
・年式や走行距離を目安として、自分の目でどのような乗り方をされてきたのかを確認し、可能であれば試乗もして慎重にチェックしよう。

各メーカーの冷凍車・冷蔵車の特徴
・冷凍車・冷蔵車には架装メーカーが作った冷却装置を車体に後付けする場合と、自動車メーカーが製造している場合がある。
・「トヨタ自動車」「日産自動車」「三菱ふそう」の代表的なベース車種と特徴は下記のとおり。
①トヨタ自動車:2つのコンプレッサーを装備したハイブリッド冷却装置が特徴。従来品から25%の軽量化を果たしている。(代表的車種:ダイナ)
②日産自動車:ヤマト運輸と共同開発したリチウムイオン電池式冷却装置が特徴。温度管理にエンジンを一切使用しない。(代表的車種:アトラス)
③三菱ふそう:三菱重工グループが製造・販売する冷却装置が特徴。1台で冷却・加温を同時に行えるため、より多彩な積荷を運搬できる。(代表的車種:キャンター)

いかがでしたでしょうか?
冷却装置は冷凍車・冷蔵車の最も重要な部分。仕組みをしっかり理解したうえで、中古の冷凍車・冷蔵車を選ぶようにしましょう。
もっと細かく知りたくなった方は記事をチェック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?