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新型コロナmyノート➃『サービス業者の対応は様々。では、どうやって意思決定をすればよいか。』

2020年2月より一事業者として運営に関する意思決定をするにあたり新型コロナウイルスについて学んできたことや考えてきたことを、「新型コロナmyノート」に記録しています。

注:私は感染症の専門家ではないので、専門的な内容については、ご自身でも事実確認・検証を行ったうえでご判断いただけましたら幸いです。

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■ 休業か否か、接客系サービス事業者の困惑

いま対日本国内で接客系サービスを営む事業者は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府緊急事態宣言への対応をめぐり困惑が広がっているようです。

》時事ドットコムニュース|休業か否か、サービス業困惑 国と都の調整注視―緊急事態宣言対応(2020年04月09日20時30分)

》時事ドットコムニュース|東京都の休業要請、飲食店は時間短縮 協力金50万円―新型コロナ緊急事態宣言(2020年04月10日13時33分)

当該事業(セラピストスクール|東京都内)も、対面系サービスのため、感染拡大が始まった2月からずっとこの問題に向き合っていますが、日々刻々と状況が変化していくなかで意思決定していくのが難しいな~と本当に思います。

先日4月7日、改正インフル特別措置法(新型コロナ特措法)による緊急事態宣言が発令されました。当該事業も政府の方針に従い 5 月 6 日までの緊急事態宣言期間中は施設をクローズさせていただき、オンライン対応のみとさせていただくこととしました。

■ 一事業者として対応が難しいと感じた点

1:都や国は人と人との接触を8割減らす目標を提示。

具体的に、どの程度の活動を制限すれば人との接触が8割減になるのかイメージが沸きにくい。

追記4/11:【なぜ8割の行動制限が必要なのか】が新型コロナウイルスクラスター専門家のTwitter投稿で解説されていました。以下リンクです。

https://twitter.com/clusterjapan/status/1247463049662889985?s=21

2:営業を認めるが(アクセル)、外出自粛要請をする(ブレーキ)という矛盾

アクセルとブレーキを同時に踏むことはできない。国民に外出自粛(つまり外に出て何らかの接客系サービスを受けることを自粛)を求めているが、事業者に営業を認めるという点が、対面系サービスを提供する事業者が困惑するもとなのでないかと思いました。

3:「自粛」「不要不急の外出」に具体的な活動・条件が付帯されていないため、個人によって解釈に差がでる

何をどこまで「自粛」する必要があるのか?「不要不急の外出」とは具体的はどんな活動のことを指すのか?が示されていないため、個人によって解釈に差がでてしまいます。そして、解釈の幅が広いものは、争いのもとになります。「こんなときに営業して不謹慎だ」となる人と「え~休業するんですか、困ります」となる人が出てきます。そうなると、お店側が板挟みになってしいまいます。

■ そんな状況の中で適切な意思決定をするためにはどうすればいいか?

まずは日本政府の感染予防対策を徹底的に理解することだと思います。

今は、良くも悪くも、世界中から沢山の情報が入ってきます。新型コロナウイルスの各国の対応もニュースで入ってきます。しかし、いくら世界中から情報が入ってきたとしても、日本国内で事業を営む以上は、当たり前ですが、日本政府の感染予防対策を理解し政府の方針に従って営業することが何より大切なことだと思います。

▼自分なりに、政府の方針を理解するためにノートを纏めました。
》新型コロナmyノート③『日本政府の新型コロナウイルス対策を理解する』

現代を生きる全ての人が未体験のパンデミック。時が経って結果をみてみないと良し悪しがわからないこともあると思います。

また国や企業によっても様々な事情があるなかでバランスを取りながら包括的な対応をしていかなければいけないので、単純な問題ではありませんが、自国の方針を理解して、その中で自分/会社のベストプラクティスを見出していくしかないのかなと思います。

■ 緊急事態宣言が解除された後、なにをどこまで自粛すればよいのか

緊急事態宣言が解除された後、いまのところ日本国民は政府のクラスター対策の基本である「3つの条件が同時に重なる場所を避ける」行動をすればよいと思います。※日々事態が変化していくため、政府の対策方針が変わればそれに応じて判断は変わってきます。

同時に、ウイルス感染による重症化リスクの高い高齢者や病弱者の方も感染リスクからなるべく隔離する必要があるのではと思います。

》厚生労働省|新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|問14 集団感染を防ぐためにはどうすればよいでしょうか?

よく、マッサージセラピーは3密なのか?というご質問をいただきますが、3密ではないです。

以下、サイトより抜粋です。

“「1.換気の悪い密閉空間、2.人が密集している、3.近距離での会話や発声が行われる」という

3つの条件が同時に重なった場所(換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間(密閉空間・密集場所・密接場所))に集団で集まることは避けてください。”

あくまで3つの条件が「同時に重なる場所」を避けることであり、一つでも該当する場を避けるということではありません。

施術ルームは、3つの条件のうちの「2.人が密集している、3.近距離での会話や発声が行われる」が該当しません。

2の「密集」=「人が密に集まること」ですので施術をすることはこれに殆ど当てはまりません。3については顔付近の施術をするときは会話を極力しないようにし、施術者がマスクとフェイスガード着用を徹底すれば、ウイルス感染の一番の原因と言われている、唾/鼻水などの飛沫の飛散ほぼ防ぐことができます。また、換気の良いお店でしたら、1も該当しないのではないかと思います。

メディアやSNSでも情報が洪水のように流れてきますが、事実・データ以外の情報も沢山含まれます。こういうときこそ、事実やデータだけを拾うこと、一次情報をしっかり読み込むことを意識的に行い、情報過多に消耗しないように気をつけたいと思います。

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