【論文レビュー】フルマラソンによって硬くなった筋肉は、なかなか元の硬さには戻らない
どうも、さかもとです。
今回は、こちらのレビューを。
こちらの雑誌で紹介されていた論文で、元論文を読んだ流れです。
自分自身も、来年フルマラソンにチャレンジすることもあって非常に参考になりました。
論文の概要
どんな論文かというと
フルマラソンを走ると、大腿部や下腿部の筋肉の硬さに、どのような変化が出るのかを調べたものです。
長時間、長距離のランニングにより、筋疲労や微細な筋損傷などが当然起こります。
それらを、筋の硬さと言うわかりやすい指標で調べられています。
被験者は、21名の大学生ランナー;下肢に損傷のない大学ランナー 21 名 (男性 13 名、女性 8 名: 年齢 19 ~ 23 歳)
レース前、直後、1日後、3日後、8日後に超音波を用いて測定。
ちなみに、マラソンの結果(タイム)は、4 時間 0 分 22 秒 (±34 分 39 秒)
調べた筋肉
大腿部と下腿部の筋が測定されました。
大腿直筋、外側広筋、大腿二頭筋、前脛骨筋、腓腹筋内側頭、ヒラメ筋となります。
結果
それぞれの筋の変化は画像の通りです。
※縦軸は上に行くほど、筋肉が柔らかいことを示します。
この表からもみて取れるように、前脛骨筋以外は、8日経っても走る前の状態には戻っていないことがわかります。
フルマラソンでは大腿部と下肢の筋肉の筋硬さの変化が起こり、その筋硬さの変化量が下肢の筋肉内で均一に起こるわけではないことが示唆されます。
まとめ
今回は、フルマラソン後の筋の硬さ変化をみた論文を紹介しました。
筋による差はあるものの、1w以上経過しても、なかなか元には戻らないんだなぁと、フルマラソンの身体における負荷の大きさを感じました。
エリートランナーではどのような時間的変化を示すのか、また、年齢的な差はどの程度あるのか、などは気になるところです。
しかし今回の論文から、事前にこのような情報を持っておくことで、レース後のケアを含めた対策も取れそうですし、何より日頃からの筋トレやランニングフォームの見直しなど、各筋にかかる負担をいかに少なくするかを考えていく必要があるなと感じました。
マラソンシーズン。
ランナーの皆さんに取って、少しでも役立てばいいなと思います。
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