第1章 運動パフーマンスと学習への入門
どうも、もっさんです。
第1章では、「スキル」について書かれています。
では早速。
スキルの定義
スキルとは
最高の正確さで、またしばしば最少の時間とエネルギーあるいはこれらの両方の消費で、あらかじめ決められた結果を生じる様に学習された能力である。(E.R.ガスリー ,1952)
つまり
・達成の正確さを最高にすること
・パフォーマンスの身体と精神のエネルギーコストを最少にすること
・使用時間を最少にすること
スキルの多くの要素
パフォーマンスの目標は、精神と運動の両過程が相互に作用しあって、複雑な組み合わせによって実現されている。
多くのスキルは感覚ー知覚的要因である。
【どのスキルにも重要な3つの要素】
・関係した環境の特徴を知覚する
・何をするべきか、それをどこで、いつすべきかを決定する
・運動を発動するために、組織化された筋肉活動を行う
【多くのスキルの算出に関与している3つの要素】
・姿勢の要素は、行為を支えるためのプラットフォームが与えられている
・身体の移行要素は、行為に対する身体や手足の移動をもたらす
・操作の要素は、行為を生起させる
感覚、認知、意思決定、運動制御、学習過程など、様々な要素がスキルには含まれると。
それらは、認知心理学、精神物理学、神経生理学、キネシオロジー、生体工学、バイオメカニクス、体育学、生理学など、様々な分野の研究から明らかにされていると。
難しすぎ。
スキルの分類
スキルにはいくつかの分類ができる。まずは大きく、2つのスキルに分類。
1)開放スキル と 2)閉鎖スキル
1)開放スキル;環境が変化し、予測できないスキルをいう。
2)閉鎖スキル;環境が安定し、予測できるスキルをいう。プレッシャーなく、運動を組織化し、遂行できる。
分類するとこんな感じです。
他にも、分離・連続・系列スキルというものがあり
①分離スキル;容易に運動の始まりと終わりが定義できるスキル。
②連続スキル;運動の始めと終わりがないスキル。(追従スキル)
③系列スキル;分離と連続の中間に位置付けられる。新しい複雑な熟練行動を形成する。分離スキルの一群と考えられる。個々のスキル要素を、大きな単一要素にするために結合する。
まとめるとこんな感じ。
分離された個々のスキル要素(分離スキル)が徐々に結合(系列スキル)して、長時間連続した運動(連続スキル)へと繋がる。
結合スキルのところ、言語化すると、なるほどと思える。
他にも、⑴運動スキル と ⑵認知スキル と呼ばれるスキルもある。
⑴運動スキル;知覚やその後の意思決定が、ほとんどないスキル。運動の質が成功の決定因子。
⑵認知スキル;主に何をするべきかを選択するスキル。運動の質は重要ではなく、遂行すべき運動の決定が重要。
とはいえ、これらも連続的であり、完全な運動・認知スキルはないとされる。要するに、運動スキルであろうと何らかの先行した意思決定は必要とするし、認知スキルであろうと、少なくとも、いくらかの運動の出力を必要とする。意思決定と運動産出は複雑な結合がある。
知覚ー運動スキルと呼称。
第一章では、スキルについて書かれていました。
何となく使っている言葉。でも、意外と理解できていないんだなと。
というよりは、こんなにも深いのかと。
考えるきっかけになりました。
次回は - 第2章 - 情報処理と意思決定についてまとめて行きます
引用:運動学習とパフォーマンス https://a.r10.to/hD7TSS
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