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声が嗄れてしまう

 さあ「風薫る五月」の気持ちいい季節に向かって一直線、……とはいうものの、実は私はこの季節、数年前から「発病」した花粉症のおかげで、気分的には今ひとつであります。もっとも、飲み薬や点鼻薬などそれなりの物を使うと、一定時間内はそれが効いてそんなに気にしなくてもいい状態ではありますが。

 しかし、鼻づまりだけじゃなく、これも同じく数年前からなので花粉症の一環かなと思っていたのですが、昼間やたらとのどが渇いて声が嗄れてしまうのです。

 ある日突然こうなった時は、かなり困ってしまいました。
 近所の耳鼻科のお医者さんに行きますとあれこれ調べられましたが、その時の結論は、声帯のせいではなくて、「パワー不足」だと言われました。
 「パワー不足」?

 いきなり「パワー不足」って言われても、声の嗄れるのがどうパワー不足なのか、私にはさっぱり分かりません。

 療法についても、血液循環をよくすることなんて言われて、なんか変わった「体操」みたいなのを教えてくれましたが、なんだかよく分からないでぐずぐずしているうちに、暖かくなるにつれて病状が軽くなってきたのでつい忘れていると、あにはからんや、今年の春もきっちり出てきました。

 で、今年も困りながら、それでもそんな過去の体験があったので、何となくごまかしごまかししていると、先日朝一の会議の時に隣同士に座っていた私よりかなり若い同僚の女性の声が、大層掠れているではありませんか。
 「○○さんの声の掠れも、やはり花粉症ですか。私も掠れるんですが……」
 と言いかけると、
 「声の掠れはストレスです!」と、いきなりキッパリ言い切られました。

 ……「ストレス」
 なるほどねぇ、そんな敵もいるんだよなー、と思い当たるものがありました。
 その女性がおっしゃるには、新年度が原因によるストレスのせいで声が掠れるんだそうです。
 うーん、「新年度が原因」と聞いてますます私は納得し、私の声嗄れの原因もきっとそうに違いないと、釣られて宗旨替えをしたんですが、でもよく考えてみると、「新年度が原因」の声嗄れというのも判ったような判らないようなものですね。
 そもそも、ストレスで声は嗄れるんでしょうか。

 確かに「ストレス」というのは、いろんな形で体を圧迫してくるとは聞いたことがありますが、うーん、ストレスの声嗄れかぁ、とやはりよくわかんないで悩んでおります。

 しかし新年度というのは、確かにあれこれ細かなことが少しずつ少しずつぶつかってくるようで、結果としては、なるほど大いにストレスではありますね。
 でも一体、どう気を付ければいいんでしょうかねー。……うーん。

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