コンサートのダブル・ブッキングという話

 ……まー、きっと私だけじゃないと思うんですがー、コンサートのダブル・ブッキングという話です。

 そもそも私は、ネットでクリックひとつでコンサート予約をすることが多いのですが、それがひじょーーに、良くないですよね。(でも、とっても便利ですー。)

 そこに加齢のせいで「ウロ」が来ていまして、同じ日に2個所のコンサート、つまりダブルブッキングをしたことが何度かありました。そんな時は仕方がないので、どちらか一方のチケットを家族にやったりします。

 少し前、やはりダブルブッキングをしていました。仕方がないので、娘に片方のコンサートのチケットをあげることにしました。

 「娘や、あなたも優れた音楽に触れて心豊かな女性を目指しなさい。チケットはお父さんが買っておいてあげたからね」と、内心泣く泣く娘にやりました。

 そして帰ってきた娘に、
 「娘や、フルート・ソナタはどうだった。良かったかい?」と尋ねますと、
 「拍手の度に目が覚めて、手だけ一緒に叩いていた」と言うではありませんか。

 このアホンダラ娘が!

 と、思いましたが、一瞬後に、じゃ、今日の私と一緒じゃないか、そうか、どちらのコンサートに行っても同じだったんだ、と思い直しました。

 しかし、全く困った娘であります。

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