かみさまきいてますか

安心しないでください。吐いてますよ。

ひとりだと思わせて、隣人を愛させながら、遠くの人は憎ませるような卑怯で残酷なかみさま。

神は死んだと、それもまた死んだ誰かが言う。勝手にしやがれと私は思う。迷える子羊をローストにして生贄に捧げても無表情で試すようなかみさまはいらない。

全て歌は祈りであった。それを録音し、拡散して札束を得た誰かは神でなく人であった。資本主義ではお金が神さま。紙さまが神様。そして神無き時代の現在は形のないカネ様が電気の中で踊っている。ハイキングにでもいくような陽気でラリった信仰の侵攻。あるいは進行か交信の降神。

安心しないで不安なままで、不穏な音楽に心を揺らせる。万物に神が宿る国は、唯一神なんて無関心。慢心したままdancing。同じ阿呆なら踊らにゃ損々。子々孫々眠らせるような戯言にはヘッドフォン。

私は宗教はいらないから、ゆるやかで、めでたいひとたちが少しだけケンカしながらトムとジェリーのようにプロレスじみた関係性を築く共同体を作りたい。新しい街ができて、人口わずか15人だとしても。

神様はDV傾向が強いようだし、ほとんどの場合がネグレクト。だから、ほんきでいらないんだ。

安心しないでください。吐いてますよ。本音も呪詛も、まるでアメージンググレイスのようにね。

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