見出し画像

「破れ星,燃えた」

倉本聰さんの自伝「破れ星,流れた」の続編である「破れ星,燃えた」(幻冬舎)を読みました。
続編では,富良野で生活するまでの過酷な様子から始まり「前略,おふくろ様」「北の国から」「昨日,悲別で」「やすらぎの郷」など名作ドラマができる様子と石原裕次郎さん,渡哲也さん,高倉健さん,勝新太郎さん,八千草薫さん,大原麗子さんなど名優たちとのエピソードが紹介されています。
そして,自給自足をしながらシナリオライターや俳優を目指す若者を育てる私塾である「富良野塾」のことも書かれています。

日本という国は,人間にとって人として大切なものを失いつつあると思いました。
これについて,倉本さんは,こう書いています。

文明はスピードを重視するということである。スピードをもって仕事をせねばならぬ。スピードは文明の一要因である。時間をかければ事は成せるのに,時間をかけるのは良くないと考える。遅いのは悪で速いことが善。これが文明の基準となっている。そのため,余計な費用をかける。

「破れ星,燃えた」(幻冬舎)

昭和の時代がすべて良かったとは言えません。
しかし,私は育った昭和の時代は,貧しかったですが,日本と言う国が大切にしてきたものが残っていました。
この本も前作と同じく,心に響く言葉がたくさんありましたので,ノートに視写しました。