去華就実~中学校教師の教育雑感記~

元公立中学校教師。現在,公立中学校非常勤講師。校内研修や教育セミナーで講義,講演,模擬…

去華就実~中学校教師の教育雑感記~

元公立中学校教師。現在,公立中学校非常勤講師。校内研修や教育セミナーで講義,講演,模擬授業を行っています。道徳教育、道徳授業づくり,学級経営、学年主任としての仕事術,教師論,教育論についての研修やセミナーの講師依頼も承り中です。主な著作は「良い行いを導く道徳授業」(日本標準)

最近の記事

学校はなぜ退屈なのか

先日の豪雨と風雨がウソのように青空が広がっています。少し動くと汗が出るような気温ですが、窓から入ってくる風はとても心地よいです。 さて、早朝に目が覚めましたので、読みかけの本を最後まで読み終わりました。 「学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか」(広田照幸 ちくまプリマー新書) 広田さんの本は、何冊か読んできましたのでこの本もタイトルに惹かれて買いました。とても学びが多い内容の本でした。 朝食後に学びを得た部分をノートに書きだす作業をしましたが、4ページにもなりました。書き出す

    • 宿敵登場!

      昨晩は、線状降水帯が発生し、豪雨と雷で夜中に何度も起きてしまいました。結局、5時には完全に目が覚めました。 現在は、雨は小康状態になっていますが、風が強いです。 交通機関にも大きな影響を与えています。 どうか、みなさんご安全に! さて、最新刊「BLUE GIANT MOMENTUM(3)」(石塚真一 小学館)読みました。 カバーには、こんなコピーが書かれています。 「完璧な音を持つ宿敵登場!!」 「苦境でも負けじと吹く、大を訪ねてきたのは、玉田!!」 新展開でさらに面白くな

      • わずか0.4%

        10月31日の「読売新聞」の記事によれば、公立中学校の体育館のエアコン設置率が2割未満ということでした。 全国1位の設置率は東京都で88.3%で最下位委は、長崎県でわずか0.4%でした。 本市の中学校では、現在、特別教室(美術室、音楽室、理科室、家庭科室)の設置工事が進んでいますが、たしかに体育館はまだまだです。 その結果、猛暑の体育館を使って部活動をしていましたが、だまっていても汗が滴るという毎日でした。 業務用の大型扇風機を使ってはいましたが、バドミントンや卓球など風

        • 今日はいもほり

          今日は朝からいもほりを手伝いました。 義母が近くに畑を借りて、いろいろな野菜を作っています。 大根、玉ねぎ、さつまいもなどです。 明日からの雨天予報のため、今日いもほりをしたということです。 義母が高齢のため、力仕事ができませんので、妻と一緒に手伝いました。 なかなかに大きいいもが掘れて、義母も大満足でした。 掘りたてのさつまいもは、是非とも天ぷらで食べたいので妻に強く要望しました。 さて、実現するでしょうか。 昨日に続き、さつまいもの話でした。

          昭和の焼いもレク

          昨日、4組(特別支援学級)の授業がありました。4組の授業は週に2時間あります。 さて、学級に着くと、たくさんのさつまいもがおいてありました。 4組で春から学級の畑で育て、先週いもほりをしたそうです。 とても大きないもがあり、写真を撮ってほしそうな顔をしていましたので、日なたに移動させて、1枚撮りました。 4組の生徒たちは、このさつまいもをどうやって食べるのでしょうか。 若い頃は、学級活動(2時間連続)を使って、焼いもをしていました。 落ち葉を集めて火をつけ、掘りたてのさつ

          道徳模擬授業「家族の幸福」

          11月2日(土)に開催される「道徳授業改革セミナー霜月2024IN熊本」の講座資料を作っています。私は「家族愛」を主題とする道徳模擬授業を行います。 15分間という短い時間ですから、テンポよくすすめる必要があります。 夏休みに作り始めましたが、何度も修正していますが、まだ完成に至っていません。 最後の発問で大いに悩んでいるのです。 この道徳授業のメインの教材は、「世界の家族、家族の世界」(椎名誠 新日本出版)という写真集です。 世界の家族の写真と日本の家族の写真を見ながら、

          「ねないこだれだ」

          絵本作家のせなけいこさんがお亡くなりになりました。92歳だったそうです。 せなさんの絵本と言えば、「ねないこだれだ」です。 2人の息子が小さかった頃、寝る前に絵本の読み聞かせをしていましたが、この絵本だけは嫌だと言っていました。 それでも、無理やり読んでいました。 すると、ある日、この絵本がなくなっていることに気づきました。 後日、息子がこんな告白をしました。 「あまりにも怖かったから、隠しておいた」 小さい子にとっては、本当に怖いのでしょう。 特に最後のページで震

          朝一番で投票

          早朝の散歩についでに投票に行きました。 6時55分ぐらいに会場の小学校に到着しましたが、すでに5名が並んでいました。 過去2回、一番投票は経験しましたので、今回は何番でもよかったです。 会場内には、選挙管理委員会の職員など多くの係員が働いていました。 毎回、感じることですが、はがきに記載された受付番号のところに行き、台帳と照合されますが、これがちょっと時間がかかるのです。 その後、小選挙区の投票用紙をもらい、記載し投票します。 続けて、比例代表区と国民投票の投票用紙をもらい、

          大丈夫か?デジタル教育(その3)

          日本のデジタル教育推進を憂慮する記事の3回目です。 「読売新聞」(2024年10月25日)の「再考デジタル教育(下)」の内容のポイントを紹介します。 中学校のタブレットのメンテナンスや故障や破損などの費用は、配布した国ではなく、各地方自治体が負担することになります。 教育現場にタブレットが本格的に導入されてから、5年ほどになります。 そろそろ、破損、故障や不具合が起きる頃だと思います。これにかかる費用は、地方住民の大きな負担となりそうです。 デジタル教育は、金銭面でもおお

          大丈夫か?デジタル教育(その3)

          大丈夫か?デジタル教育(その2)

          昨日の続きです。特集「再考デジタル教育(中)」(読売新聞 2024年10月24日)は、日本のデジタル教育の実際を取材した内容でした。 タブレットは鉛筆や三角定規などの文房具の1つにすぎません。 どうしても必要な時に使うものです。 たとえば、生徒どうしの交流を目的とする授業であれば、タブレットを使わずに生徒の生の声で交流させるべきでしょう。 そのほうが、相手を意識した態度でわかりやすい言葉を使い、適度な音量で発表すると思います。つまり、思いやりを育てることにつながるのです。

          大丈夫か?デジタル教育(その2)

          大丈夫か?デジタル教育

          現在、読売新聞で「再考デジタル教育」という特集が連載(3回)されています。 文部科学省は、タブレットやデジタル教科書の活用を進めていますが、本当にいいことなのか大きな疑問と不安を持っています。 さて、10月22日の記事で気になった部分を引用します。 このまま日本の教育でデジタル化が進んでいくどうなるか、現場教師は真剣に考えるべきだと思います。 デジタル教育を進めている学校と紙の教科書や黒板を使った授業を進めている学校を比較することも大切です。 学力もそうですが、生活態度や不

          めでたい!

          ブログの更新が6000回に到達しました。 2003年5月12日から今日まで6000回にわたって、教育に関する駄文をつらつらと書いてきました。 最初は、ホームページのコーナーとしてつくったものでしたが、2011年3月31日のホームページ閉鎖に伴い、ブログに書き続けてきました。 最初は、毎日更新していませんでしたが、2011年4月からは、ほとんど毎日更新してきました。 毎日書かないと落ち着かなくなるまでになりました。 さて、第1回ではどんなことを書いたか、引用して紹介します。

          「幸動貯金」がまだ続いている!

          2022年3月末で定年退職しましたが、最後の勤務校がH中学校でした。 このH中学校は5年間の勤務でした。 この5年間、毎年やっていた学年の取り組みが「幸動貯金」です。 簡単に言えば、生徒が良い行いをした時に、ビー玉を1つ入れるというものです。生徒の善行を見える化したものです。 利他の心を育て、「世のため・人のために」良いことをする生徒を育てるために続けてきました。 さて、退職して2年半たちますが、この「幸動貯金」がH中学校の生徒会の取り組みとして続いているそうです。H中学校の

          「幸動貯金」がまだ続いている!

          福岡へ

          今日は休みをとり、妻と福岡へ行きました。 福岡で働いている息子に会うためです。 息子の休みに合わせるために月曜日となりました。 久しぶりの福岡は、やはり人が多くみんな忙しそうに見え、佐世保と比べて時間の経過が速く感じました。 しかし、夜景は輝いていました。

          YOSAKOIの秋

          金曜日から佐世保YOSAKOI祭りが開催されています。 1998年に始まり、今回で26回目になるそうです。 息子が小さいかった頃は参加したこともありましたが、今は遠ざかっています。 今朝、佐世保駅に用事がありましたので、させぼ五番街前を通りかかるとある出演団体が練習をしていました。 風は強いですが見事な秋晴れです。 YOSAKOIの秋です。

          「足袋の季節」

          道徳の教材に「足袋の季節」というものがあります。とても古い教材です。調べてみると「中学校道徳の指導資料」(昭和 42 年 文部省編)に収録されていました。 この教材を使った道徳授業の一般的なねらいとして、こんなものがあります。 〇人間には弱さや醜さを克服する強さや気高く生きようとする心があることを理解し、人間として内なる良心に恥じることなく、よりよく生きていくための道徳的判断力を育てる。 さて、昨日、3年生の担任から、この教材を使ってどんな流れにすればいいですかという相談を