去華就実~中学校教師の教育雑感記~

元公立中学校教師。現在,公立中学校非常勤講師。校内研修や教育セミナーで講義,講演,模擬…

去華就実~中学校教師の教育雑感記~

元公立中学校教師。現在,公立中学校非常勤講師。校内研修や教育セミナーで講義,講演,模擬授業を行っています。道徳教育、道徳授業づくり,学級経営、学年主任としての仕事術,教師論,教育論についての研修やセミナーの講師依頼も承り中です。主な著作は「良い行いを導く道徳授業」(日本標準)

最近の記事

海を見に行く

ゴールデンウィークですが,いつもと同じ生活をしています。 同じ時間に起きて,新聞を読みながらコーヒーを飲みます。 新聞を読みながら,気になった文や言葉があればノートに書きだします。 今日がいつもと違ったのは,朝から港へ行って海の写真を撮ったということです。 こんなふうに,たまに海を見たくなることがあります。 毎日,同じような生活をしていますが,時折,小さな非日常を体験したくなるのです。 大きな船がとまっていたので,3枚ほど写真を撮りました。 写真を撮りながら,この船で働いてい

    • 1か月経過した学級は?

      横浜で初任者指導をされている野中信行先生から「野中通信」の最新号をいただきました。 8号~11号まで「学級の荒れ」について書かれています。 今回もいろいろなことを学び,いろいろなことを再確認しました。 新年度が始まり1か月が経過しました。学級の様子はどうでしょうか。 4月の約束事がしっかり守られていますか。 時間(時刻)通りに授業が始まり,終わっていますか。 授業中に生徒の笑顔が見れますか。 教師の指示がきちんと通っていますか。 給食の準備が短時間で終わっていますか。 生徒だ

      • こどもの感性

        読売新聞の「こども俳句」を毎回楽しみにしています。 子どもの感性に毎回,驚いています。 さて,5月1日の新聞にこんな句が掲載されていました。 大型連休の間の3日間でしたから,なかなか疲れましたが,この句で癒されました。

        • 思い出がまたひとつ消えた

          昨日,山口市内の「文榮堂」本店が4月末日をもって閉店したというニュースが流れました。75年間続いた老舗の書店です。 この書店には,山口大学生の頃,本当にお世話になりました。 大学生のために,ミネルヴァ書房,東京大学出版社,明玄書房,大修館書店,白水社などの学術書や専門書,2階には,多数のコミックもありました。 この書店は,山口市内の中心部であるアーケード内にあり,書店の前には,いつも多くの自転車が駐輪されていました。 そのため,書店内にスムーズに入ることができなかったことも懐

          4月の勤務終了

          S中学校で非常勤講師として働き始めて,ようやく4月の勤務が終わりました。 2年生の社会科と特別支援学級と3年生のTT授業で週あたり16時間の授業をしています。 2年生の社会科授業もおおよそ軌道にのったと判断しています。 毎朝,必ず2名の女子生徒が自学ノートを提出します。 授業後は,15名程度がノートを提出します。 この学びのモチベーションを継続させるために,全員参加の楽しい授業づくりをしています。 5月は体育大会や市中体会などがあり,落ち着かない日々が続きますが何とか頑張ろう

          「ゲゲゲの謎」

          アマプラで映画「鬼太郎誕生~ゲゲゲの謎」を見ました。 マンガ「墓場の鬼太郎」の前の話で,太郎の父の物語です。 初めは,「犬神家の一族」みたいな展開でしたが,後半は,「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみのバトルがあります。 戦争の哀しみや文明批判のメッセージも込められていると思いました。

          是非とも読んでほしい

          先日紹介した『「叱らない」が子どもを苦しめる」(薮下遊・高坂康雄 ちくまプリマ―新書)は,教師だけではなく保護者や育児をしている人たちに,是非読んで欲しい本です。 ノートにポイントを書き出しながら読んでいきましたが,6ページにもなりました。 例えば, ○子ども時代は,できること=可能を開拓,拡大していく時期である。 ○やりたいこと=願望→他者を必要としない ○できること=可能→他者の存在が必要 ○個性とは,他の人と同じことをしていたとしても滲みでてきてしまうもの。 ○自身の「

          小さなキセキ

          今週の水曜日は,久しぶりに家族4人が揃ったので,夕食は居酒屋に行きました。 2人の息子の仕事の関係で4人が揃うことは,なかなか難しいのです。 居酒屋に行った理由は,美味しい焼き鳥と唐揚げが食べたいと思ったからです。 酒を飲まない私と妻はジンジャーエール,2人の息子は生ビールで乾杯しました。 さて,「JAF MATE」(2024年春号)に作家の吉本ばななさんのこんな文が載っていました。 その通りだなあと,しみじみ思いました。 こんな小さな奇跡をあと何回経験できるのかとふと考

          誠実は信用の基

          「内外教育」(2024年4月12日)に全国連合小学校校長会会長である植村洋司さんが「師に学ぶ校長の心得」について書かれていました。 この中で,植村さんが座右の銘としているのが,次の言葉です。 なかなかいい言葉だと思いました。

          「世界からの押し返し」

          千葉県の松尾英明先生が紹介されていた『「叱らない」が子どもを苦しめる』(薮下遊・高坂康夫 ちくまプリマ―新書)を読みました。 著者の薮下さんは,学校現場で働いているスクールカウンセラーです。 この本の中で,気になった言葉が「世界からの押し返し」という言葉です。 現在の子どもは,「世界からの押し返し」された経験が少ないというのです。 柔らかく言えば,良くないところを指摘される経験が少ないことで,不適応などの問題が起こっているのです。 自分の子どもの頃を思い出すと,父親が壁的な

          週案の言葉

          「週案」(授業や教育活動の計画と記録)がようやく届きました。 非常勤講師なので遅くなりました。 さて,この週案の表紙に,毎年,野口芳宏先生の言葉を書いてきました。 今年度の言葉を何にしとうかと,1時間程度,野口先生の本をパラパラとめくってみたとこと2つの言葉が気に入りました。 どちらにしようかと悩みましたが,結局②にしました。 私が成長できたのは,野口先生をはじめとする第一線の先生,一級の先生がたとの出会いがあったからです。 感謝の気持ちを込めて,この言葉を選びました。

          子ども読書の日

          今日は,文部科学省が定める「子ども読書の日」だそうです。 読売新聞「編集手帳」に「不思議の国のアリス」の著者であるルイス・キャロルの言葉が紹介されていました。 私はこんな感じで読書を楽しんでいます。 ①途中でおもしろくなくなったら,無理せずに読むことを止める。 ②数冊を同時進行で読む。 ③他人の書評をあまり信用しない。 ④途中で読むことを止めた本を数年後に読んでみる。 ⑤リンク読書を楽しむ(本の中で紹介されていた本や参考図書で興味を持った本を読む) ⑥気に入った言葉や文は,

          「志事」

          仕事ではなく,「志事」と書きたいです。 「志事」と書くと,自発性が生れます。 「志事」と書くと,希望が見えます。 「志事」と書くと,情熱を感じます。 「志事」と書くと,パワーが出てきます。 「志事」と書くと,仕事に行きがいを感じます。 何よりロマンがあります。 さあ,明日も「志事」をがんばろう!

          中教審素案に思うこと(その2)

          中教審素案を見て思ったことの続きです。 ③全中学校に生徒指導担当教員を配置 →条件付きの賛成です。 その条件とは,その担当に授業をさせないでフットワークを軽くさせることです。 そして,警察などの関係機関と連携して素早く動ける立ち位置にすることです。 生徒指導は初動が重要になることが多いからです。 ④教員調整額を10%以上に引き上げ →現状よりはいいので,まあ,賛成です。 給特法を廃止しなければ,定額で働かせるだけ働かせるという意識は変わりません。調整額が上ったから,もっと

          中教審素案に思うこと(その2)

          中教審素案に思うこと(その1)

          19日に,文科省の中教審で教員の働き方改革をすすめる素案が発表されました。 そのポイントに対する中学教師の考えを書いておきます。 ①すべての教員の残業を45時間以下にする。将来的には月20時間を目指す。→情報セキュリティの関係で文書や教材,資料等を自宅に持ち帰ることはできません。ということは,学校で仕事をするしかありません。 若手教員は教材や文書のストックが少ないため,学校に残って仕事をするしかないのです。 →土曜日の部活動指導時間を,平均3時間とすると月12~15時間とな

          中教審素案に思うこと(その1)

          1週間ようやく終了。

          新しい勤務校であるS中学校での1週間がようやく終わりました。 ようやくと感じたのは,とても疲れたからです。(腰痛を我慢しながら授業をした日もありました。) しかし,3時間の授業を行った2年生(2学級)は,授業システムに少しづつ慣れてきて,授業に活気が出てきました。 学習意欲が高い生徒も多く,毎日の自学ノート提出も増えてきています。 朝から自学ノートを提出する生徒もいます。 ちなみに,今日の提出冊数は,22冊(2学級で75名)でした。 また,担任の話では,「社会科の授業が楽し