外交はスリリングだ
以前はよく読んでいた吉村昭さんの本を再び読んでみたくなりました。
これまでに読んだ吉村作品をあげると
戦争モノでは,
「零式戦闘機」
「戦艦武蔵」
「陸奥爆沈」
時代モノでは,
「大黒屋光太夫」
「冬の鷹」(前野良沢)
「長英逃亡」(高野長英)
「虹の翼」(飛行機を考案した二宮忠八)
「間宮林蔵」
災害モノでは,
「三陸海岸大津波」
「関東大震災」
その他では,
「漂流」
「破獄」
「高熱隧道」(黒部ダム建設)
「海も暮れきる」(俳人 尾崎放哉)
などです。
そこでまだ読んだことがない本を探して今回は,
「ポーツマスの旗」(新潮文庫)を買い読んでいます。
日露戦争の講和条約で全権委任された外務大臣である小村寿太郎を描いています。
これが,とても面白いです。
外交は駆け引きであることは知っていましたが,情報戦でもあります。
多くのスパイを送り探り合い,暗号の解読や情報操作などが行われます。
歴史の教科書では絶対に分からない,講和条約の舞台裏が描かれていますが,これがスリリングでとても面白いのです。
結果は,どうなるか知っていますが,そこに行きつくまで,どんなドラマがあったのか楽しみに読み進めています。