樹の意識の活性化プロジェクトで出会った樹々No.2 〜コロボックルに出会う〜
2010年前後でしょうか? 北海道に活性化に行ったときのことです。朝から霧雨が音もなく降りしきる中を、私たちグループの車は公園に到着しました。北海道の公園って、本当に広い! そして雨のためか人っ子一人いない。
車の中でレンコートを着て、雨用の帽子を被り、長靴を履き準備をして活性化が始まりました。基本は一人ずつでやるので、友達はそれぞれ三々五々に広がり姿が見えなくなりました。
私は静まり返った公園で、散策路の先の森に入りました。小さな小川が流れていて、手作りの「クマに注意」という看板を見ながら、ぬかるみに足を取られないように注意して、小川の流れに沿って樹の活性化をしました。
頭上の樹々の葉っぱが重なり合って、傘を差さなくても霧雨はあまり頭にあたりません。ふと周囲を見渡すと大きなフキが傘を広げたように、あちこちに生えています。「ふーん、フキ? フキと言えば…」と思いながら、踏みつけないように樹から樹へと活性化をしながら進みます。
雨音が小川の水音にかき消されます。誰もいないはずなのに、ふと気付くと私の隣で人の気配が…。ちらっと右横を見ると、小さな人が私と同じ速度で前へ前へと進みながら活性化をしている。
いや、活性化のマネか? 活性化ができる人はそんなにいない…。「変だなぁ」…確かめようと、再度右横を見ると、茶色い三角帽子をかぶり、黄色いチョッキを着て茶色いズボンの小さい人がいた…。
「えっ、コロボックル?」心の中で大声を出すと、小さな人は私を見て口を両横に広げてニッと笑う。耳までの大きな口。あっけにとられ立ち止まって良く見ると、小さな人は消えてどこにもいない。
小さな人がいた場所には、私の肩ぐらいの細い樹に、ただただ黄色と茶色の枯れ葉が揺れているばかりでした。まるで、宮沢賢治の世界を彷彿とさせる体験でした。それからフェニーチェのセミナーで、精霊について学びました。
精霊は「いる」と信じている人の前にしか姿を現さないこと、植物と共生して、その植物を守っていること。フェニーチェの実体験やダマヌールの研究から解明された知識を元に話すので、臨場感いっぱいで感動的でした。
私たちは物質の世界にいて、現実に見える世界が全てだと思いがちです。けれど、物質の世界は4%しか解明されていないのです。学べば学ぶほど、現実の世界は興味深く、法則があり、広がりを持ち、様々な命の存在を育む素晴らしい世界です。
こんな世界に生きながら、常識や学校で習った知識だけで生きるのはもったいない。そして、宮沢賢治の物語に出てくる登場人物や出来事は、彼の想像もあるでしょうが、実体験もあったのだと思いました。
コロナ前にイタリアのダマヌールで草刈りや落ち葉掃きなどの作業をしていたとき「精霊さんみたいに綺麗にしてくれてありがとう」と感謝されました。先日はペンキ塗りをしていると(日本です)、精霊がウインドチャイムでメロディを奏でてくれて、癒されて幸せな時間を過ごしたのです。
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