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夫婦喧嘩を0歳児に慰められた話

10ヶ月と21日目。

懲りずにも、昨日の夜、妻の口火によりまた喧嘩してしまった。

その結果、今日はほぼ家庭内別居。
妻は子どもを見、僕は完全に家政婦。

朝から離乳食をあげる様をソファから眺め、子どもと触れ合う時間はない。

日中は買い物に出かけ、昼、夜ご飯を作り、夕方は遠方の友達が寄ってくれるとかで小一時間外に。

散々友達に愚痴を聞いてもらい帰宅。

帰ると離乳食をあげていて、妻も同時にご飯を食べていた。
その様子を見ながら、使い終わった食器類を洗う。

ご飯が終わった後、唯一、お風呂に入れる前、妻が入浴中は、子どもと過ごす時間がある。

いつもはおもちゃで遊ぶが、今日は静かに絵本を読んでみた。
絵本も最初は落ち着いて読むが、だんだんと動き回るのが通例。だが、今日は違った。
一冊じっくり一緒に読み終え、二冊目の途中。

くるっと振り返って、僕に向かってよじ登る。

あまりないことだったので、そのまま抱き抱えてゆらゆら歩く。

すると、何も言わずに僕の体をギュッとしている。

思わず
「今日はごめんね。ありがとう。」

と言うと、静かに顔を埋める。

言葉がわからなくても、行動や態度、会話の多寡など、いろんな情報で考えているのかもしれない、と肌で感じた。

もしかしたら、ただ眠いだけの行動で、勝手に自分が慰められたように感じただけかもしれない。

それでも、息子の行動に涙が滲んだ。

喧嘩で尖った心を和らげてくれたのは、紛うことなき10ヶ月の息子だった。

本当にごめんね。

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