ホンネとタテマエを使い分ける
会社の財務的な問題を話し合うため、社長と副社長との懇談会を実施するとのことです。
希望すれば、社員の誰でも参加できるとのことです。
グループウエアの社内メールで送られてきました。
私は、61歳で転職してきて、1年と2か月が経過しました。
5つの会社を経験していますので、現在勤務している会社の課題は手に取るように分かります。
そこで、手っ取り早く課題をA4の紙1枚にまとめました。
競合他社と比較して設備投資が格段に多いです。
人件費率も高いです。
そのために赤字になっています。
かなり辛辣な意見です。
果たして、この真実を社長と副社長に伝えるべきか悩んでいます。
何も伝えずに、このまま仲良しクラブで65歳まで仕事を続けることもできます。
恐らく65歳までは会社が潰れることはないです。
しかし、10年後はかなり厳しい経営になると思っています。
退職した私には関係がないです。
若手社員のことを考えたら、事実を伝えることも必要です。
そこで、17年前に前々職で私の部下だった男性が課長として勤務しているので相談をしました。
また、信用している企画部長にも相談をしました。
2人ともぜひ事実を伝えて欲しいとのことでした。
彼らは、定年退職まであと10年、20年はあります。
事実を伝えることは、現状を否定することになります。
経営者のやり方を否定することにもなります。
言い方によっては、経営者から睨まれることになります。
私は普段はタテマエで仕事をしています。
そろそろホンネを言う時期に来ていると思います。
正論が一番人を傷つけることも知っています。
しかし、経営方針を変えないと、赤字がかさんでいきます。
かなりストックがあるから良いものの、いずれは使い果たします。
時代に合わせて、会社も変わり、社員の働き方も変える必要があります。
62歳にもなって、こんな悩みが生じるとは思いませんでした。