私たちの命をつないできたもの

「身土不二」（しんどふじ）

という言葉があります。

マクロビオティックを実践するにあたって
とっても大切な
3つの考え方のうちの一つの言葉です。

「自分自身＝身体」と
「生まれ育った土地＝土」は
「切り離すことができない＝不二」という意味です。

最後の「不二」は
切り離すことができない。

ということではありますが、
言い換えれば、

土地と私たちは
別のものではない。
同じものである。

という言い方もできますよね。

私たちは
宇宙が、地球が、生み出してくれたもの

私たちは
この地球を構成している物質と
同じものなんです。

そして

地球が
自転しながら
太陽系を巡っているように、

太陽系が自転しながら
銀河系を巡っているように、

私たちの細胞を構成する
原子も自転しながら、
私たちの心と体を創り上げています。

私たちは
宇宙と地球の産物であり、
宇宙と地球と私たちは相似形。

その根本的な真実に立ち返ると、
食もぶれなくなってきます。

日本の土地の土壌にあった作物、
季節ごとに収穫できる
旬の野菜、豆、作物、雑穀、穀物・・。
そしてそれらを原料として、
様々な菌たちが創り上げてくれる発酵食品。

私たちは
日本で生まれ、
日本で育ち、
お米を主食とし、
味噌や醤油などの発酵食品を摂って
命を繋いできました。

もちろん海外で生まれ育った方も
いらっしゃるとは思いますが

それらの食べ物は
素晴らしい腸内細菌たちを育み、
きれいな血液を生み出し、
日本人の心と体を健康に養ってきてくれたのです。

これが
日本人が日本人として命を繋いでいくための
「身土不二」であり、

私たち日本人のDNAの中に
刻まれた情報なのです。

身土不二なお食事を
心がけると、心身の状態をはじめ、
いろいろなことが不思議と整ってきます。

今、健康を害している方、
不調を抱えていらっしゃる方、
心が整わない方、

もちろんいつでも誰でもが
絶好調なんてことはないですが、
もちろん私も。

私たちは何を食べて生きてきたか、
何を食べて命を繋いできたのか、

ということに
今一度立ち返ると、
新しい気づきがあるかもしれませんね。

「身土不二」の言葉に

「自然から生み出され、育まれている私たち」

ということを
思い起こしていただければうれしいです。