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【第3回】独立・開業はいつの時代も大変なこと【永井信之×寺村優太】

withコロナに順応していくために



6月に入り緊急事態宣言は解除され、

手探りでウィルスとの共存を模索するステージ(with コロナ)が始まりました。


改めて自身のワークスタイルについて考え直している方も多いことでしょう。


そこで今回は、サロン経営や働き方に詳しい株式会社サニーサイドライフの永井信之さんに、

いま美容業界で働くすべての人が知っておくべき雇用についてのお話を伺いました。

3回に渡って対談の内容をお届けしていきます。


前回の記事



永井信之さんプロフィール

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美容ディーラーで働いた4年半勤務したのち、25歳で美容ディーラーとして独立。

自社商品にも携わりの開発や、美容室の経営も行なった数店舗行ってきた。

その後、宅地建物取引主任者宅建業の免許を取得し、美容室専門の不動産業として株式会社サニーサイドライフを立ち上げる。

現在では、自らの経験と実績を活かして美容室に適した物件紹介のほかに、融資のアドバイスや事業計画書の作成、什器や備品の手配まで、開業の際に必要なすべての業務を請け負っている。


美容師さんに向けて発信している寺村優太の考え方がわかるnoteはこちら



⒊独立・開業はいつの時代も大変なこと

寺村:すでに独立に向けて準備をはじめていた方や、これから独立しようと思っていた方もいらしたと思うのですが、やはり今出店するのは危険なのでしょうか?


永井:正直に言うと、どの時代でも出店するのは大変なことなんです。

今危険だなと思う方は、平常時であっても難しいかもしれませんと思います。

ただ、今はまだ外出を自粛する時期ですから、どうしても出店したいという気持ちがあるか、退去しなくてはならないしなければいけない理由……たとえばビルからの退去命令があるとか、既に退職していて急いでいる、などという強い動機がある方が、今は出店準備を進めている時期と言えます。

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3−1 独立する上で身につけておきたいこと①『経営の知識』


寺村:独立する上で身につけておきたいことはなんでしょう?


永井:スタイリストとしての技術や集客力はあるのがは当たり前、と思ってください。

その上で、独立には2つの知識が求められます。

ひとつは経営の知識です。

今はインターネットや電子書籍などでさまざまな経営論を読むことができますから、勉強するのに事欠かないでしょう。

僕は失敗や成功を繰り返しながら経験で学んできましたが、経験せずとも学べる環境があるならば、活かした方がよいでしょう。



3−2 独立する上で身につけておきたいこと②『事業をマネタイズするための戦略』

永井:もうひとつは、事業をマネタイズするための戦略です。

マネタイズとキャッシュフロー、事業計画書の3点を作成できるようにしておき、は経営の基礎と言えますから、独立前からしっかり学んでおくことが必要です。

金融機関に提出する事業計画書作成もできるようにしておくべきです。


寺村:そのあたりの指導やコンサルティングも、永井さんにしていただけるわけですよね。

はじめて独立する人にとっては安心できる環境ですね。

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3−3 これから生き残っていけるサロンとは?

寺村:では、これから生き残っていけるサロンは、どのような店といえるでしょうか。


永井:これは今回の事態以前からですが、店舗の小型化が進んでいます。

小型化することで雇用を含めたランニングコストを減らすことができ、小回りがきいて風通しのいい経営ができます。

さらに、万が一撤退する場合のリスクヘッジにもなります。



3−4 最近注目しているサロンは?

寺村:最近注目しているビジネスモデルを展開するサロンはありますか?

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永井:やはり横展開できるビジネスモデルを作れるサロンは、強みがありますよね。

個々の営業力や集客力ももちろん大切な要素ですが、顧客に対して美容以外に何ができるか、と考えているサロンもあります。

たとえば、お客さまが結婚したり出産したりするタイミングで、家や車の販売につなげたり、や保険を紹介するのもひとつの手です。

仕事の斡旋やリフォームの提案など、サロンはどんなものでも営業することができる場でもあるですありますから、ビジネスの広がりを作ることができますよね。

美容室だからといって美容の話ばかりではなく、幅広い知識があると、さまざまな提案をできるようになります。



3−5 実際に物件を借りるときのポイント

寺村:最後に、実際に物件を借りるときのポイントを教えてください。


永井:いくつかありますので、まとめてみました。

1. 家賃…予算内の家賃であるか、別途かかる管理費や駐輪場代なども含めて考える

2. 保証金…退去時に返金されるだけの原状回復や、家賃が支払えない場合の保証なので、できるだけ安く少なくできるよう交渉する

3. 契約期間…契約更新時に更新料を収めるのが一般的なので、契約期間が長ければ長いほど得方がよい

4. 解約通知の仕方…退去を決めてから実際に家賃が発生しなくなる日までの期間を知っておく

5. インフラの整備…美容室を開業するのにどの程度のインフラが整っているかためのガスや電力、給排水など設備を知っておく

寺村:特に注意すべきところはどこでしょうか?

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永井:1〜3までは賃貸契約に必要なお金の話なので、どんなタイミングでいくら支払わなくてはならないのか、しっかり契約を確認しておくことが重要です。

続いて、4の解約通知の仕方について説明します。

こちらはたとえば、開業したもののお店が立ち行かなくなって「もうお店を閉めよう」と決めたとします。

でも、賃貸契約はすぐには解除できないのが一般的なんです。

「退去します」と申請した日から家賃が発生しなくなるまで、少なくても13、長いと半年など〜6ヵ月と設定されているので、その間も家賃を支払い続けなくてはなりません。


寺村:閉店したくても、すぐにはできないわけですね。


永井:そうなんです。

ですからいつまで家賃を支払う必要があるのかは、十分確認が必要です。

また、5のインフラについては、もともと美容室だった場所を借りるのであれば、ガスや水道などの設備があるかもしれませんが、そうでなかったり新築であったりすると、特に古い建物では、その店舗で美容室を開くときに何を整える必要があるか注意して調べなくてはなりません。

これによって開業資金がずいぶんと変わってきますので、物件を見に行く際に必ず尋ねましょう。



3−6 サニーサイドライフは美容室の開業に必要なことは全てお手伝いできる!!

寺村:物件を探すのもなかなか大変そうですね。


永井:普通、不動産会社の方は店舗の案内をしてくれるだけで、ここで美容室を開くとしたら何が必要か、というところは知らない場合がほとんどです。

こちらから「水道はどうなっていますか?」と聞けば教えてくれますが、こちらに知識がないと聞くこともできませんよね。

場所や見た目がいいからと借りてしまって後々困ったことにならないよう、美容業界のことを知っている我々だからこそ手伝えることがあると思っています。


寺村:具体的には、どんなことをお願いできるのでしょうか?

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永井:美容室を開業するために必要なことは、すべてお手伝いすることができますよ。

美容室に向いている賃貸物件店舗の紹介はもちろん、のこと、新築店舗型物件や売買物件住宅のご案内ご紹介、金融機関の紹介選定や融資のアドバイス、事業計画書の作り方や求人の仕方作成、什器や備品の手配もできますし、投資物件のご提案や人材教育のアウトソーシングなど、長くこの業界にいるからこそのパイプでサポートしていきます。

集客、求人、人材教育のアウトソーシングなど幅広いコネクションがありますので、さまざまなサポートをすることができますよ。


寺村:永井さんにお願いできたら心強いですね。貴重なお話をありがとうございました。

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(取材・文/吉川愛歩)

(写真/川角智香江)


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