見出し画像

初代iPadの液晶パネルを再利用する

2022年4月、妻から初代iPadの処分を頼まれた。ほぼ新品状態で長期保管していたら充電できなくなってしまったらしい。確認ため24時間以上充電を試みたがバッテリーは復活しなかった。初代iPadは10年以上前の機種。動作が重いし、OSが古いので使えるアプリが少なくなってしまった。バッテリーを交換しても用途がない。

初代iPadはリチウムイオンバッテリーが入っているため、そのまま家庭ゴミとして捨てられない。分解してバッテリーを取り出す必要がある。バッテリーは家電量販店で処分してもらい、それ以外は燃えないゴミへ。液晶パネルだけは再利用することにした。


液晶パネル

初代iPadを解体し、液晶パネルを取り外した。

液晶パネル

液晶パネルの品番から主な仕様を調べた。「LP097X02-SLD5」が液晶の品番。品番の097は液晶サイズ9.7インチ。品番の後ろの「 LGD」はメーカー名、韓国のLG Display製だった。

液晶パネルの品番

主な仕様

  • メーカー:LG Display

  • 品番:LP097X02-SLD5

  • 寸法:9.7インチ

  • 画素数:1024 x 768(XGA)

  • パネルタイプ:a-si TFT-LCD

  • 表示モデル:IPS

  • 外形寸法:210.53 X 166.53 X 5.82(mm)

  • 表示エリア:196.608 X 147.456(mm)

  • 質量:160g

液晶コントローラボード

初代iPadから取り出した液晶パネルを、一般的なHDMI規格で使えるようにしたい。

液晶パネルの品番から対応するコントローラーボード(制御基板)を検索した。AilExpressで見つかった。AilExpressを利用するのは初めての経験。初購入クーポン650円割引で2,094円(送料無料)で購入できた。日本からは支払いにPayPalが使えなかったので、初めてVプリカを使った。

液晶コントローラーボード

Fire TV Stick

2022年11月、AmazonブラックフライデーでFire TV Stick が半額になっていた。ここで閃いた。Fire TV Stickのスクリーンセーバー機能を使って液晶パネルを「時計表示付きフォトフレーム」として使おうと考えた。

Fire TV Stick

アルミフレーム

初代iPadから部品取りした液晶パネルを入れるアルミフレームを注文した。サイズ的にはB5サイズがよかったのだが、在庫がなかったのでB4サイズを注文。B4サイズをB5サイズにカットして使おうと考えたが、カットせずに使ってもいい感じになったので、カットせずにそのまま使った。

アルミフレーム

組み付け

山善の突っ張りパーテーションに組み付けた。

組み付け

時計付きフォトフレーム

スクリーセーバー機能だけを使うというFire TV Stickの贅沢な使い方だが、世界の182種類もの美しい風景画像が次々と表示され、目を楽しませてくれる。素晴らしい!

時計付きフォトフレーム

費用

費用は5,493円かかった。

  • 液晶コントローラーボード:2,094円(@AilExpress)

  • Fire TV Stick:2,480円(@Amazon)

  • アルミフレーム:919円(@yodobashi.com)

まとめ

初代iPadの液晶パネルを時計付きフォトフレームとして再利用した。DIYを楽しむことができ、部屋のインテリアとしても気に入ったものができたので満足している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?