見出し画像

加藤文太郎という登山家がいたことを知る

はじめに

単独行者として登山史に名を残す、加藤文太郎という兵庫県出身の登山家がいたことを初めて知った。


兵庫縦断スピードハイク

「スピードハイク」に関するサイトを辿っていると、兵庫県を縦断するスピードハイクの大会があることを知った。大会の正式名称は「拝啓 加藤文太郎 兵庫縦断176kスピードハイク」という。

大会名に「拝啓」という手紙の頭語と「加藤文太郎」という、自分の知らない人の名前が入っていることに少々違和感を感じた。上記の大会サイトで大会の趣旨を確認すると、加藤文太郎という登山家に敬意を表す大会であることを知り、その違和感は消えた。

大会の趣旨をまとめると、

新田次郎の小説「孤高の人」のモデルとなった登山家・加藤文太郎が、トレーニングの為に神戸和田岬から故郷の但馬浜坂まで歩いて帰省していたというエピソードに敬意を表し、彼と同じ道のりを辿る。兵庫県を縦断する約176kmの道のりを48時間以内に走破するという過酷な大会である。

加藤文太郎という登山家の概要を、Wikiより抜粋した。

大正から昭和にかけて活躍した登山家。複数の同行者が協力し、パーティーを作って登るのが常識とされる山岳界の常識を覆し、単独行によって数々の登攀記録を残した。登山に対する精神と劇的な生涯から、小説 新田次郎著「孤高の人」のモデルとなった。

加藤文太郎」Wikiより

15年ほど前に数回参加したことのある「ハセツネ」(正式名称は「日本山岳耐久レース(24時間以内)~長谷川恒男CUP)も、大会名に長谷川恒男という登山家の名前が入っていたので、大会名に登山家の名前を入れるのは異例のことではないようだ。

KOBE六甲全山縦走大会

これまで4回参加した「KOBE六甲全山縦走大会」の起源も、Wikiを読むと加藤文太郎の六甲全山縦走エピソードが深く関わっていることを今更ながら知った。これによると、彼は六甲全山縦走路を1日で往復したようにも読み取れる。(小説では宝塚から電車に乗らず歩いて帰ったと書かれているので、事実も復路は街の道だったのだろう)

六甲全山縦走路は、新田次郎の小説「孤高の人」で知られる登山家 加藤文太郎のエピソードにちなんで整備された。須磨に住んでいた加藤文太郎は、わずか1日で須磨から宝塚まで歩き、さらに須磨まで歩いて戻ったという。

六甲全山縦走」Wikiより

小説「孤高の人」

登山家・加藤文太郎がモデルとなった新田次郎の小説「孤高の人」を図書館で借りて読み始めた。小説の日常生活の舞台が神戸ということと、加藤文太郎の職場と職種が自分と同じだったこと、内向的で口下手な性格が自分と似ていることから、非常に親近感が湧いた。

おわりに

tr-kiyo殿
六甲全山縦走大会は、もう貴方にはワクワクしない大会になってしまったようですね。
私をモデルにしたその小説を読み終えたら、次は兵庫縦断スピードハイクに挑戦してください。
心より応援しています。
文太郎

いいなと思ったら応援しよう!