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MacBook Airは小さなリポ電池をどう認識するか

バッテリーセルを取り除いたバッテリー基板をMacBook Airに取り付けると、MacBook Airはバッテリー残量が1%しかないと判断し、CPUの速度を落して起動した。

追加の実験

上記の結果から、純正のバッテリーセルを小さなリポ電池に変えることで、MacBook AirのCPUの速度を落とさずにMacBook Airの軽量化が実現できるのではないかと期待が膨らんだ。

小さなリポ電池は、バッテリーセルに十分なバッテリー残量(電圧)があるように機能する。(バッテリー基板のMCUを騙す)

バッテリー基板に、純正のバッテリーセルの代わりに小さなリポ電池を取り付ければ、MacBook Airはバッテリー残量(電圧)は十分あると判断し、CPUの速度を落とさずに起動するのではないだろうか。

バッテリー基板に小さなリポ電池を取り付けたイメージ

実験の準備

今後の実験も考慮して、バッテリー基板とコネクタ部を切り離してジャンパーケーブルで結線し直した。

接続するリポ電池は130mAhの極小容量のものを使った。これはバッテリー基板のMCUにバッテリーセルに十分なバッテリー残量があると認識させる。その目的だけのために電圧が確保できれば良い。

この小さなリポ電池もバッテリー残量が減った時には充電されるだろう。小さなリポ電池は、純正のバッテリーセルではないので充電された場合のリスクが不明。小さなリポ電池は給電はするが充電はされないよう整流用ダイオードを取り付けた。

実験計画図
バッテリー基板の各端子

実験の結果

実験の結果は、MacBook Airはバッテリー残量が1%しかないと判断し、CPU速度は低速。つまり、リポ電池は認識されず、バッテリー基板にリポ電池を取り付ける前の結果と同じであった。バッテリー基板の各端子には電圧が3.57V、3.56V、7.11Vが負荷されていることをテスターで確認した。なぜ電圧が認識されないのだろう。

実験風景

まとめ

バッテリー基板にバッテリーセルの代わりに小さなリポ電池を取り付けたが、MacBook Airを騙すことはできなかった。


あとがき

外出先でMacBook Air (11インチ, 2015年)を使い始めて1.5ヶ月が経過した。MacBook AirはiPadmini 6から乗り換えたので、当初はMacBook Airが重く感じて軽量化することで頭が一杯だったが、もう重さにも慣れてきた。
今は、MacBook Airの軽量化はどうでも良くなっていて、軽量化に悩んだ過程で発見したI2Cに興味がある。約30年前に経験したマイコン熱が復活しそうだ。


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