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旅ランでのアスファルトの熱対策

歩き遍路での辛い思い出

4年前(2019年)、45日間の四国歩き遍路をした。遍路道はその約9割がアスファルト舗装された道である。時期は5〜6月と真夏ではなかったが、天気が良い日は10時頃からアスファルトが温かくなり出し、14〜15時になると熱くなった。

歩き遍路で市販のシューズを使っていればアスファルトの熱は感じなかっただろうが、私はワラーチという自作サンダルを使った。

ワラーチの材料は7mm厚のビブラムシートだが、お遍路の終盤では摩耗して薄いところでは1mm以下になって穴が開いてしまった部分もある。こんな状態のワラーチを使用していたため、連日のアスファルトの熱で足裏にダメージを負ってしまったようだ。足裏の鈍痛が辛かった。

歩き遍路で使ったワラーチ(紐を取り外した状態)

気温30℃でアスファルト表面の温度は55℃になると言われている。5〜6月の四国の最高気温は25〜30℃だったので、アスファルトの表面温度は50〜55℃まで上昇していたのだろう。低温ヤケドは44℃では3~4時間、46℃では30分~1時間、50℃では2~3分で起こるとのこと。しっかりと低温ヤケドになっていたと考えられる。

歩き遍路での熱対策

足裏の鈍痛が辛いので、可能な限り知恵を絞って熱対策を行った。

歩く場所と冷却

アスファルトの熱対策として、天気の良い日は早朝から歩き始めた。午前中は日陰を選んで歩いた。正午に近づき日陰が少なくなってきたら、周りの建物や木々を確認して午前中に日陰であったであろうところを想像しながら歩いた(朝からずっと日が当たっていたところより温度が低いので)。14〜15時頃は日陰で休憩することもあった。

また、路側帯の白線が黒いアスファルトより温度が低かったので、一本橋を渡るように
白線の上を歩いたり、路側に土や草、落ち葉があればその上を歩くようにした。
途中、海岸や川辺、お寺や公園で水場を見つける度に足裏を冷やした。

海岸で足を冷やした

足裏の対策

足裏の鈍痛がある足指付け根付近を覆うようにテーピングを巻いた。熱対策の効果は気休め程度で、やらないよりはマシだろうという感じ。難点は熱でテーピングの糊が溶けてテーピングがずれてくることと、溶け出した糊がワラーチや足裏にへばり付くこと。

熱対策として足にテーピング

サンダルの対策

街を通過した時に100円ショップで保冷袋とハサミ、ボンドを購入。保冷袋をカットしてサンダルに貼り付けてみた。耐熱効果を期待したのだが、ほとんど効果は感じられなかった。

熱対策としてサンダルに保冷シート貼り付け

旅ランでの熱対策(予定)

歩き遍路と同じ辛さを味わいたくない。しかしシューズは履きたくない。サンダルの爽快さを知ってしまったら、もうシューズは履けない。

走る場所と冷却

歩き遍路での経験を活かす。
日陰、白線、土、草、落葉、水。

サンダルの対策

旅ランでは市販サンダルを使う。ソール厚は5.5mm。お遍路で使った自作ワラーチのソール厚7mmよりさらに薄い。しかし材質は自作ワラーチのビブラムシートのスポンジタイプではなく硬質ゴムのような感じ。やや重いが硬い。この材質なら耐摩耗性、耐熱性に優れているように思う。

旅ランで使うサンダル

サンダルの補助対策

熱対策の補助として、持ち物に足半ワラーチを追加しておくことにした。市販サンダルでアスファルトの熱さが厳しければ、この足半ワラーチを先に足に付けて、市販サンダルと重ね履きすれば熱対策ができるだろう。重さは左右で25gなので持ち物の重量にほぼ影響しない。

足半ワラーチ
足半ワラーチを重ね履き




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