【偏差値32.3から早稲田に現役で合格した】問題の解き方 ver英語長文読解
-はじめに:本文を読まなければ設問に解答できないという勘違い-
突然ですが、問題です。
「この問題を解いてください」と言われたら皆さんはどう感じるでしょうか?「いや、本文がないから解けるわけないじゃん」と感じた方が多いのではないでしょうか?
しかし、この問題、「本文を読まずとも選択肢を2つに絞る」ことができ、かつ、「少し本文を読めば解答を決められる」ところまで持っていくことができます。
🏃実際にやってみましょう🏃
まず、設問文を確認します。「Lenは〇〇という理由で中古品を買うように勧めている」と和訳することができます。要するに、「中古品を買うように勧めている理由を解答してください」ということです。
次に、選択肢を順番に確認していきます。選択肢①を和訳すると「それは大学の役に立つ」となります。ここで注目して欲しいのは「it」が何を指しているかです。「it」は文脈上、「used goods」を指しているのでしょうが、文法的に「it」は複数名詞を指すことはできないので、この選択肢は解答にはできません。よって、選択肢①は消えました。
選択肢②を和訳すると「そのアイテムの多くは環境に良い」となります。理由の問題は、実際にその部分に当てはめると解答を決めやすいです。当てはめてみると「環境に良いので、Lenは中古品を買うように勧めています」となります。本文で述べられているか定かではありませんが、理由として筋は通っています。よって、選択肢②は消せません。
選択肢③を和訳すると「それらは生徒にとって手頃な価格」となります。先ほど同様、当てはめてみると「生徒にとって手頃な価格なので、Lenは中古品を買うように勧めています」となります。理由として筋は通っているので、選択肢③も消せません。
最後に選択肢④を和訳すると「あなたは急いで欲しいものを見つけることができる」となります。先ほど同様、当てはめてみると「急いで必要なものを見つけることができるので、Lenは中古品を買うように勧めています」となります。この選択肢は中古品を買う理由として意味が通っていません。よって、選択肢④は消すことができます。
ここまで、本文を一切読まずに、選択肢②と③まで絞ることができました。
最後に、残された選択肢②と③を比較し、「本文で何を確認すれば良いか」を明確にします。選択肢②は「環境に良いので中古品を買え」というものです。選択肢③は「生徒にとって購入しやすいので中古品を買え」というものです。つまり、本文の内容が「環境問題」に関する内容であれば選択肢②を選び、「学生生活」に関する内容であれば選択肢③を選べば解答が決まります。
いかがでしょうか?
「本文を読まずとも選択肢を2つに絞ることができ」かつ「あと少し本文を読めば解答を決められる」ところまで持っていくことができることを納得していただけましたか?
「でも、設問を読むよりも、本文を早く読んだ方が結果的に、解答が正確に早く決まる」と感じている方もまだまだ多いのではないでしょうか?
ですが、皆さんこんな経験ありませんか?
「本文を読んでしまったがために、逆に選択肢に惑わされる」
「設問に解答するために、本文の箇所を何度も確認して時間をロスした」
「本文を読んでいたら、まだ設問が残っているのに試験時間が残り10分しかなくて、適当にマークして終わってしまった」
私が皆さんに伝えたいことは「本文を読むな」ということではありません。
そうではなく、「何に解答するために、本文を読んでいるのかを明確にしないまま、本文を読むことはやめた方がいい」ということです。理由は2つあります。
本文を目的もなく読むことは、「限られた試験時間を無駄に浪費する行為」であるから。
本文を目的もなく読むことにより、「逆に選択肢に惑わされる可能性」が高くなるから。
STEP0.問題の解き方
早速、問題の解き方について説明していきます。その前に、皆さんは問題を解くとき、どのようなプロセスで解いているでしょうか?あまり意識したことはないかもしれませんが、おそらく以下2つのプロセスのどちらかで解答しているのではないかと思います。
しかし、この2つのプロセスには共通して、明確なデメリットがあります。それは両者とも、「再確認」するプロセスが入ってしまい、試験時間の使い方に無駄が生じることです。
試験時間の無駄遣いによるデメリットは3つあります
試験時間に余裕がなくなり始めると、「問題を速く解かなければ」という焦りから、1問1問に対する正確性を失う。
問題を解き切ることができずに試験終了時間を迎えることで、最後の方は簡単な問題が多かったのに解答する時間がなく落としてしまう。
見直しをする時間がないので、最悪の場合マークミスや解答欄の記入ズレが生じていても気づくことができない。
具体的に、プロセス1で問題を解いている人は、こんな経験ありませんか?
速く読まなければという意識からそもそも文章が頭に入ってこない。それにより、設問を確認する際に「あの内容、本文のどこに書いてあったっけ?」と本文をまた最初から読み始めて時間をロスしてしまった。。。
具体的に、プロセス2で問題を解いている人は、こんな経験ありませんか?
設問を読み文章を読み始めたが、文章を読み進めているうちに、設問の内容を忘れて「あれ、問題なんだったっけ?」と設問を確認し、「これさっき書いてあったな、どこだっけ?」と本文にまた確認しに戻り、時間をロスしてしまった。。。
この再確認のプロセスによって、1つ1つの問題に対する正答率は上がるかもしれません。しかし、試験時間内に問題を解き切ることができず、「正答率は100%だが、そもそも10問中2問しか解答ができなかった」なんてことになる可能性もあります。
これは私の持論ですが、「受験生の多くは能力的に問題を解けないのではなく、時間がないので問題を解けずに不合格になってしまう人が多い」のではないかと考えています。実力があるのに不合格になってしまう人を過去に何人も見てきましたが、そういう人は「正答"率"」を求めるあまり「正当"数"」を稼げていないことが原因だと思います。
そこで「正答"率"」ではなく、「正当"数"」を重視しつつも、「正答率」を極力下げないプロセスを提唱したいと思います。それがプロセス3です。
このプロセスで解くメリットは、プロセス1と2のデメリットである「再確認」のプロセスが無いことです。それにより、試験時間を効率的に使うことができます。
試験時間を効率的に使えるメリットは、3つあります。
試験時間に余裕ができるので、最後の問題まで1問1問丁寧に解答することができる。
最後の方に残されていた簡単な問題を落とさずに済む。(実は試験問題は最初は難しく、後半は簡単に作られているケースが多いです。)
解答と記入ズレの見直しや、難しくて一旦飛ばした問題を考える時間ができ、致命的なミスを避けつつ、差がつく問題を取るチャンスが増える。
実際、このプロセスで問題を解くことによって、私はだいたいどの大学の試験でも試験時間終了15分前には問題を解き終えることができていました。
受験結果としては、早稲田法学部・人間科学部と、明治商学部・経営学部に合格することができました。
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