①私の生い立ち、大河ドラマ「平清盛」

というわけで音楽バカ一代変遷第一回目だ。何を書き始めたものかと言われると困るが、まずは私の音楽に対する生い立ちを語ろうと思う。

何を言うにしても、私は音楽に対して何らかの哲学をこれこれこの曲から持ち始めたという訳ではない。何か無理やりポイントを付けるとするならば下に述べる平清盛が私なりの哲学を持った最初の音楽といえるがそれまでにもそこそこには私なりの考えを持って音楽に接してきた。

そこで一度私の音楽に対する生い立ちを一度整理しておきたいと思う。音楽に対する根本的な姿勢はそこで身についたものだと思われる。

私の生い立ち

私は比較的音楽的に恵まれた家に生まれたと思う。学生時代オーケストラに打ち込んだ父、ピアノの弾ける母のもとに育った私は多くの音楽に出会った。

父母ともに家で音楽をかけるのが好きであり、父は主にクラシック、特にオーケストラ演奏やプログレッシブロックをかけていた。母はというと主に邦楽をかけていた。

母のかけていたうちで記憶に残るのは小田和正、CHAGE&ASKA、槇原敬之あたりか。昔はさだまさしが好きだったがある日を境に嫌いになってすっかり聴かなくなったと母は言っていた。母の流していた曲は今でも私のカラオケの十八番だ。ちなみに王道だが、小田和正はラブストーリーは突然に、CHAGE&ASKAはある晴れた金曜日の朝とsay yes、槇原敬之は二つの願いとスパイが大好きです。

父の流す曲は至って一般的であったと思う。クラシックでは王道どころ、プログレもごく一般的。おかげでベートーヴェンの5番、シューベルトの未完成は誦じて歌えるレベル。それとフォーレのレクイエムも根っこの部分には染み付いている。プログレはフロイド、あとはクリムゾン、ELP、YESあたりか。私がオーケストラを聴き始めたのも父の本棚にあった曲たちがスタートであり、出発点は間違いなくそこだ。

そうした環境で育ち、中高では吹奏楽に没頭。2年目あたりから吹奏楽の曲ばかり聴いていたと思う。最初にハマったのは坂田雅弘作曲「吹奏楽の為の『光の帝国』」(YouTubeのリンクを貼ろうと思ったがそもそもマイナー曲のため動画すら無いようだ、実に残念)。二つのテーマをずっとこねくり回してるだけの曲なのだが、非常に愛着のある曲だ。この時点で私の音楽の趣味は一つのテーマをいかに活かすかというのが重大テーマになったと思う。

それ以降は保科洋の響宴(12共に聴くことに価値があると信じている)、伊藤康英のぐるりよざ、中橋愛生の科戸の鵲巣あたりを聴いていた。邦人作品に傾倒していたのだ。そして高校1年生の時かの音楽に出会う。

大河ドラマ「平清盛」

このドラマはとにかく面白い。登場人物みんなが味があるし、音楽が良い。大概大河ドラマは後半悲惨な話が多くなるが、このドラマの後半の悲愴感は尋常じゃない。武士という力で圧倒していく時代に変わりゆく中、滅びゆく平安時代の美しさと言ったらもうたまりませんわ。そうそう、音楽でした。

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音楽は吉松隆。テーマ曲がとにかくカッコいい。思い返せば初めて買ったCDはこれだ。五枚組で1万円ちょい。未だにこれは宝物。

そいで、音楽は、3つのテーマと一つのメロディが大元にあって作られている。平氏のテーマと源氏のテーマと朝庭のテーマ。それと遊びをせんとやのメロディ。

オープニング曲もそのテーマとメロディによって作られる。例えば、、

最初に遊びをせんとや、そのあとをピアノが力強く平氏のテーマ、兵士のテーマの後半を金管がやってる裏で弦が朝庭のテーマ。1分半あたりで金管低音で源氏のテーマ。そいつらが絡まりあって、最後の最後でコーラス入りで遊びをせんとや。

音楽をテーマづけすることでこんなにも分かりやすく、なおかつ感動させることができるのかと感動した。

お気に入り曲その1。公家でなんか悲しい事が起こると流れる曲。遊びをせんとやと同時並行に三拍子にした朝庭のテーマをオーボエが歌う。これだけで多くの場面が想像つくし、表情もつく。

お気に入り曲その2。遊びをせんとやをマイナーにして、平氏のテーマも低音で。

とにもかくにも。数少ないテーマでドラマ全体の音楽を作っていくって事実に感動した。サガフロンティア2もそうだよね。

意外と書いてみるとあんまりこれという哲学が無い。やはり内容が無いようだ。

次回以降はそんなことはないはず、、??

ではまた次回お会いしましょう。

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