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#国際ロマンス詐欺DMチャレンジ 2【アホみたいなデタラメも優しく受け入れてくれる彼女編】

第1話はこちらです。

伝統のシリア・アレッポ設定

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 タシアちゃんは外科医であり現在はシリアのアレッポにいるとのことです。
 シリア・アラブ共和国は中東に位置する国で、2010年の終わり頃に起こったチュニジアという国の「ジャスミン革命」から始まったいわゆる「アラブの春」を機に内戦が始まり、2022年現在も治安の不安定な状態が続いています。日本では2015年頃にIS、いわゆる「イスラム国」が話題になっていたことを覚えている方もいらっしゃると思います。
 そんな危険な地で平和維持活動とは、いやはやまったく素晴らしい人ね。

 ベタベタな設定やなぁ!

 
シリアというのは国際ロマンス詐欺ではよく出て来ますからね。先生、テストに出しますからね!

※ この記事は有料の設定にしていますが、全て無料で読めます。読み終わって面白かったと思われましたら投げ銭として購入の手続きを行って下されば幸いです。

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 北朝鮮設定は嘘やろバレとるぞというヒントを送り続けていますが気が付いてくれますかね。
 また、両親について聞かれましたので

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あれ、なんか優しい……?

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 祖父母も北朝鮮にいたとのこと。出身者なのか住んでいただけなのかは分かりませんけども。

 というか、優し!

 アライグマと戦って敗れたという謎のテキストがどう英語に翻訳されてどういう感情で読まれているのか非常に気になるところです。日本人同士ではあり得ない反応ですよね。
 第1話の「刺身にたんぽぽをのせる仕事」に対する反応といいこの「アライグマと戦い敗れた」に対する反応といい、もしかしてタシアちゃんは何を言っても優しく聞いてくれるのでは? 人を疑うことを知らない優しい心とちょっと疲れた心を持ち合わせている人が騙されてしまうのは無理がないと思えて来ました。

 疲れている人は国際ロマンス詐欺の中の人に話を聞いて貰おう!

テンプレート通りLINEに誘われる

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 続けてのメッセージ。幼い頃に両親と妹を亡くして孤児院に入るという、なかなか哀しい過去をお持ちなのですね。こうやって同情を誘うわけね。

 でもLINEだよ!

 
実は私、インスタグラムでも怪しいDMを相手に遊んでいたことがあるのですよ。togetterにまとめていますので後でお読み下さいませ。

 インスタグラムでも同じようにLINEで話しましょうと誘われまして、さすがにそこまで踏み込む度胸はないヘタレでしたので断りましたらそれで終わりというパターンが全てだったのですね。
 というか普通にDMで話をしているのに何でLINEにせなあかんねん、TwitterのDMとLINEの何がちゃうんやという気もしますが、どうもTwitterはアカウントを凍結されることがありますけどLINEはそれがないということが理由の1つにあるようですね。
 あぁ、しかしせっかくの楽しいお遊びもこれで終わりかぁ。残念だなぁ。

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 ラスカルについてはスルーでした。

 タシアちゃんの端末がパソコンかスマートフォンか分かりませんがTwitterでオンラインにならないときはLINEだってオンラインにならないのでは……。そして日本ではLINEの利用率はものすごく高いと思いますが、世界の国々としてはそうでもないはずです。北朝鮮生まれアメリカ育ち現在はシリアでお仕事のタシアちゃんがLINEをメインのツールにしているとは考えにくいですよね。
 そして「非常に優れた会話をし」って今のところ頭おかC会話しかしてないのによう言うたな!

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 我ながら教科書に載せたいような断り文句!

 
あー、もう返事は来ないだろうなぁ。楽しませてくれてありがとう! お礼に100円くらいなら包んであげたくなったのはホントだよ。さようなら。

終わることのないエピローグ……?

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 返事来るんかーい。

 ルークとは何ぞ? というか前半は読んでも意味が分かりません。

 返事が届いたのは日本時間の午後1時10分。昼休みが終わるので職場に戻りますわというような言い方ですが、日本とシリアの時差は7時間ですのでシリアは朝の6時過ぎのはずでは……。タシアちゃん日本におるんか?

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 QRコードを送りまーす。ルークについても聞いてみます。

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 このメッセージが届いたのは日本時間で夜の20時前です。シリアは昼の13時前、まだまだ働く時間なのでは……。まぁ勤務時間が不規則と考えられなくもないのですが。

 ルークは入力ミスとのこと。しょうもな!

 QRコードは読んでくれたようです。いやまぁLINE用ではないけどさ、読めたやろ! 自分のスマホで試しに読んでみたけど普通に開けたぞ。

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 タシアちゃんの中の人が日本とシリアの時差を知らない可能性がありますので教えてあげました。貴女のことを疑ってまっせというジャブも込めています。

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 うわー、ブラック先輩!

 後輩は自分より早く働き始めろ、自分より早く帰るな。それかタシアちゃんが働かないだけですか?

 というか時間の違いって

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 ggrks

 インターネットのない時代でしたら詳しい人に聞くなり本で調べるなり大きなホテルのフロントの世界時計を見に行くなりしないといけないところでしたが現代は数秒で調べられます。

 あれ、というかLINEの話はもうよくなったの?

北朝鮮話に戻る

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 私の日本語 → 英語に機械翻訳 → タシアちゃんの英語 → 日本語に機械翻訳 と複数回の機械翻訳を挟んだメッセージが毎回届くわけでして、日本語ですので読めますし言葉の意味も分かるのですが文章になると意味不明なことが多く、最初は面白く思っていたのですが正直なところうんざりして来ました。うっせぇうっせぇうっせぇわ親愛親愛うっせぇわ!
 国際ロマンス詐欺は何ヶ月にもわたることもあるという話ですが、こんな文字列のやり取りをそれだけ続けられるなんてある意味尊敬します。

 あ、私の北朝鮮設定は覚えてくれていたのですね。

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 出身ではないし住んだこともないけど北朝鮮話はちょっと出来るよ!
 一時期は北朝鮮にハマって「アジアプレス・ネットワーク」という北朝鮮情報に強いニュースサイトの有料会員になったり「北朝鮮内部からの通信 リムジンガン」を購読したり実際に北朝鮮へ行ったりしていたものでした。

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 もっと乗って来いやお前の故郷やろがい!

 
何が大丈夫なんだ。むしろ今までの私の返信を読んで「こいつは頭がおかしいのでは」と思わないタシアちゃんが大丈夫なのか。

 そしていよいよロマンスの匂いを漂わせて来ましたね。「残りの人生をあなたと過ごす」とは結婚ということですか? え、結婚しちゃう? 数日前に知り合ってアホみたいなメッセージしか送って来ない相手と結婚しちゃう? 結婚は人生の墓場とはよく言ったものです。

 LINEの誘いを断ってそこで終わるものと思っていましたがまだまだ続きそうな雰囲気です。これ落としどころどうしたらええの?

 というわけで今回はここまでにいたします。お読み下さってありがとうございました。また次回お会いしましょう!

 2022/02/05
 第3話を公開しました。

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