#国際ロマンス詐欺DMチャレンジ 5【クソコラで人を騙そうとすると話が終わるのよ編】

第4話はこちらです。

前回のあらすじ

　シリアで頑張った報酬として「金の棒」を貰ったので日本で私立病院を開きたいという鋼のメンタルを持つ医師タシアちゃん。

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「金の棒」の行方

　提案を聞かれましたのでもちろん耳を貸さないと思いますが真面目に回答してしまいました。そもそもタシアちゃんは北朝鮮出身で、北朝鮮に帰りたいと言っていましたよね。

　私の回答は予想通りのガン無視！

　それはそうと私が住んでいる街に病院を開くので管理を手伝えと言って来るタシアちゃん。
　そして報酬をロンドンの合法で信頼できる海運会社に送ったので受け取って預かっておいてくれとのこと。

1. 身分も知らず
2. 住んでいる場所も知らず
3. 会ったこともなく
4. DMのやり取りを始めたのでさえ10日くらい前で
5. 頭おかCメッセージをたくさん送り付けて来る

　そんな人間に持ちかける話ちゃうやろ！　え、国際ロマンス詐欺って何ヶ月もかけて行うものという話じゃなかったでしたっけ？　仕掛けて来るの早過ぎません？　そんな話を信用して貰えるとタシアちゃんの中の人は本当に思っとん？

「金の棒」とは機械翻訳で生み出されたおかしな日本語で「報酬」や「給料」ということだろうと思っていたのですがマジで金の棒なの？　時代劇に出て来るようなあれのことなの？
　北朝鮮系アメリカ人のタシアちゃんがシリアで働いているという設定ですので、生活費として現地の通貨を受け取るということは有り得ると思います。しかし報酬が銀行振り込みではなく全額現金ということは考えられませんし、「金の棒」って……支払い側が用意するのも手間ですし受け取った側もどこで換金すりゃええのという話になりますよね。金の棒をやり取りすることにどういう意味があるん……。

　そんな謎の金の棒をロンドンの運送会社に送ったとのこと。え、私の住所なんて知りませんよね。送り先は後から連絡するのでとりあえず預かっておいてくれなんて注文も受けてくれるの？　何やらURLも送られて来ましたけど、運送会社のURLなんてググればいくらでも出て来ますよね。

　まぁ百歩譲って金の棒で報酬を受け取ったとしても、それをそのまま日本へ送って頭おかC人間に預かって貰おうなんて私の斜め上をいく頭のおかCさですよね。まともな発想ではありません。どこかで換金して銀行に預けておくのが正常です。

信用を得るために

「信用」は「クレジット」と翻訳され、その意味は通じないようです。あぁ、日本語の繊細さよ。

「報酬」と「給料」は違うようです。え、そうなの？
　小学館のデジタル大辞泉によりますと

報酬：労務または物の使用の対価として給付される金銭・物品など。
給料：労働者・使用人などに対して、雇い主が支払う報酬。俸給。

　金の棒をくれたのは国連職員。ただ、国連職員は雇い主ではないということ？　まぁそこまで考えて違うと言っているのかよく分かりませんが……。

「実現させましょ」にちょっと笑ってしまいました。「。」がないので「実現させましょう。」の最後を誤って削除してしまったというところでしょうね。

　しかし信頼だのなんだのと意味不明な文字列からの「それで、」がものすごくイラッと来ますね。「人をイラつかせる百の方法」にノミネートさせたいくらい。

　バカらし過ぎてタシアちゃんをおちょくるエネルギーがどんどんなくなってしまっています。まともな返事しか出来ない……ごめんなさいね。

　だからSNSも禁止ちゃうんかい！　おのれが使うとるんはデータベースに接続された軍用コンピュータなんやろがい。

　というか「メディア部門」って何？

クソコラを作るスタッフなどクビにしろ！

　うはははは写真来た！
　画像検索しましたがヒットはせず。さすがにそこまでザルではないか……。
　このメッセージは最初にスマートフォンで開きまして、なんか本物のパスポートっぽいぞ？　とサムネイルを見て思ったのですがパソコンで開き直してみますと

　クソコラやん！

　トリミング感を隠そうともしていない顔写真、統一されていないフォント、角度がバラバラの文字。もっと頑張れよ！　腕のある中学生高校生に任せたらもっと上手に作ってくれそうですけども。

　そしてパスポートのそばには

　おっさんくさい指！

　なんやねんやる気あるんか！　世が世なら「アホボケカス死ね」と言われて叩き出されるところでしょうね。

　クビにしろよそんなゴミスタッフぅウうウゥウウうーーーーー！！！！！

　その「メディア部門のスタッフ」とやらがクソコラを作ったんでしょうけど、私だって画像編集に長けているわけではありませんがもうちょっとマシなものを作ると思うよ。それかいっそ縮小画像だけ送って分かりにくくするか。もちろん自分の指なんて絶対に入れません。
　それにシリアでは個人情報を他人に送ることが許可されていない、送ることはリスクがあると言ってなかった？　それを他人に手伝って貰うの？
　というかそもそもシリアに駐在している医師団のメディア部門って何？

物語は唐突に終焉へ

　意味の分からない文字列として博物館に飾りたい……。貴女を疑っていますよというジャブやストレートを何発も放ちましたのにこの期に及んでよう言うね。鋼のメンタル！　ハガメンオブハガメン！

　だから

1. 身分も知らず
2. 住んでいる場所も知らず
3. 会ったこともなく
4. DMのやり取りを始めたのでさえ10日くらい前で
5. 頭おかCメッセージをたくさん送り付けて来る

　こんな人間を信頼するって頭狂っとんのかぁあアあァぁぁアぁぁーーーーー！！！！！

　万歩譲って金の棒を預かって貰うとしても

　信頼すべきは最初の方で言っていた「日本の同僚の医師」やろ。

　いいかげん頭がおかしくなりそうですので仕切り直そうと思い設定を確認するメッセージを送ってみましたらリアクションはあったものの返事は途絶えてしまいました。

　頭のおかしい文字列からの解放！

　自分で首を突っ込んでおきながら言うのもなんですが相手にしないのが一番！

まとめ

　私の精神が負けてしまい詐欺の手口まで辿り着けなかったというかそもそもそれが目的というわけでもなかったのですが、検索してみますとどうも

1. 金の棒を送った
2. どこぞの空港の税関で押収された
3. 取り戻すためにお金が必要なので指定の口座へ振り込んでくれ

　という展開になるようですね。アホらし！

　最後くらい真面目な話をしておきましょう。

　自分が著名人でない限り、外国人がわざわざSNSでメッセージを送って来ることはありません。
　だって自分がSNSでどこの馬の骨か分からない外国人にメッセージを送ろうなんて思いますか？

　自分の投稿内容に興味を持ってメッセージを送って来る外国人という可能性も百歩譲ってゼロではないと思いますが、それならそういう内容のメッセージを送って来るはずです。

　心優しい皆さん！　国際ロマンス詐欺に騙されませんように！