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Kindle端末(Kindle paper white)を使用して1か月のレビュー

Kindle端末。主にKindleコンテンツを読むのに特化させたタブレットです。

用途はとにかくKindle一点突破。一応青空文庫などの本を電子書籍化したり、web小説サイトのpdfを読んだりすることはできますが、基本的にはamazonで購入したりしたコンテンツを読むことが主体でしょう。

また、カラー表示には対応しておらず、多少バックライトなどで白黒の中で色味の変化はありますが、あくまで白黒表示です。

さて、このKindle端末。気になっているけど買うまで至っていない人も少なからずいるのではないでしょうか。かくいう私もそのうちの一人でした。前々からKindleで本を購入しており興味はあったものの、本を読むためだけのタブレットに1万円以上かけるのは……。そんな感じです。

実際読むだけならPC、出先などで読む場合はスマホでも十分でしたし、あまり利点を感じませんでした。しかし、少し前に物は試しとKindle paper whiteを中古で購入してました。

1か月が過ぎたので、使ってみた感想を書いていこうと思います。


スマホ(タブレット)の代わりになる

さて、Kindle端末の最強の競合相手と言えばズバリスマホだと思います。Kindleはスマホでも読めますし、漫画や挿絵なんかは白黒のKindle端末よりもカラーで見れるスマホ(タブレット)の方が読みやすいことでしょう。

スマホ中毒の特効薬

皆さんは、ベッドのそばにスマホを置いて、寝る前に見たり朝一番に見たりしませんか。また、四角い板がないとそわそわしてしまうような状態ではありませんか。

恥ずかしながら私はスマホ依存のケがあり、常にポッケにスマホを入れておいたり、片手にスマホを置いておかないと落ち着かないような状態でした。

また、そうしてそばに置いたスマホを使ってやることと言えば、何ら有益なことではありません。動画を見たり、togetterみたいなまとめサイトを読んでみたり、Xを流し見たり……。有体に言って時間の無駄です。一応話のタネにはなりますが、本当にその程度で培った知識などは9割9分無駄になります。

そんな私にとって、「四角い娯楽用途のタブレット」はスマホの代替品になり得ました。寝る前にちょっと気になったら本を読んで、起き抜けに何か見たくなったら本を読んで、休憩中手持無沙汰なら本を読んで、風呂の中でも本を読んで……。あらゆる時間に本が侵食していきます。

娯楽が欲しければ、本を読めばいい。物理的な本では障壁がありましたが、Kindle端末にすることで非常にインスタントにどんな時でも本という娯楽にアクセスすることができるようになったのでした。

そうしてしばらくすると、徐々に自分のスマホへの執着心が薄れていくのを感じました。食事の際に身に着けていないと落ち着かず、寝る前に延々動画サイトを見たくなる、やる事の前にとりあえずまとめサイトを見たくなる。そんな誘惑がどんどん減って、その行為に魅力を感じなくなっていきました。

食事や普段身に着けるのもKindle端末の場合が増えていき、やがてKindle端末ですら身に着けなくなりました。

こうして私は高校時代から長年苛まれていたスマホ依存症から脱却することができたのでした。


スマホより読みやすい(環境面)

Kindle端末は電子書籍を読む以外の機能をオミットしているので、スマホの様に他の娯楽の誘惑に惑わされることなく読書に集中することができます。これは本当に重要。

私は漫画とかラノベなら軽く読めるのでスマホでも行けるのですが、少し小難しい本になってくると動画の誘惑に負けてしまう程度には誘惑に弱い人間でした。しかし、Kindle端末で読むことで集中して読破できるようになりました。

お陰で明らかにKindle端末購入前と比べて読書量がドカンと増えました。元々1週間に1冊読めば多い方だったのが1日1冊以上は読んでる位には増えました。本が好きなことを加味してもここまで増えるとは……。


スマホより読みやすい(機能面)

そもそも昨今のスマホが巨大化しているとはいえKindle端末は流石にスマホより大きく、B6程度のサイズはあります。文庫本程度のサイズですね。

そのため文字をより大きく表示したりすることができます。
しかし、それより個人的に気に入った点はフォントサイズを最小化することで文字の大きさを文庫本サイズっぽくすることができる点です。

私はずっと文庫本を読んで育った人間なので、文庫本程度の文字の大きさ、画面のレイアウトが一番しっくりくるんですよね。スマホはいかんせん小さすぎましたが、Kindle端末はジャストそのサイズだったので、読書が進む進む。

正直言って文字が大きいと情報量少なすぎてムカつくんですよね。これは私だけかもしれませんが、ページごとに適度に文字が詰まっている方が読みやすく感じます。Kindle端末はそんな面倒な趣向の私にぴったりのタブレットでした。

その他に地味に助かったのがゴシックフォントで表示できる点ですね。デフォルトは明朝ですが、明朝って細くて読みづらいんですよね。いや、紙の本だと違和感なく読めるんですが、スマホなどの場合文字の太さは正義です。

文字を最小化する都合上、ゴシックフォントは身に沁みます。

様々な要因もあって、読むスピードも集中力もかなり上がりました。

一般的な250ページ程度のライトノベルなら40分あれば読めますし、260万字あったweb小説(pdf化して端末に入れました)は一週間以内で読んでしまいました。ノンフィクション系の本を読むのもかなり早くなり、軽い文体なら3時間以内、専門的な内容でも集中すれば5時間程度で読めるようになりました(実際には何回かに分けて読みますが)。

文字の大きさなどはタブレットでもなんとかなると思いますので、一般的なタブレットとの差別化点も挙げておきましょう。タブレットやスマホと比べると遥かに電池の持ちが良い点です。Wifiに接続していると電池の持ちはそれほど良くありませんが、機内モードにすると余裕で1週間持ちます。

スマホやタブレットの場合充電の減りはより速いでしょうし、また、他の機能を使うことで本を読む充電の余裕がなくなってしまうかも知れません。対して、本を読む以外用途の無いKindle端末は非常に長持ちします。

欠点として充電時間はかなり長いです。この充電高速化が謳われるご時世に最大9wで3時間近くかかります。しかし、その分長持ちするのでそこまでストレスにはなりません。

余程放置しない限り充電に悩まされることはないでしょう。


スマホ依存解消にもってこい

さて、結論としてはもともと本が嫌いではない、程度の人がスマホ依存を解消するためにはもってこいの製品だと言えます。

実感している人がいるかもしれませんが、スマホ依存になるといわゆる「ブレインフォグ」の様な状態になりかねません。動画で適当に流し見するだけでも脳はリソースを使うので、その分他のことに使うリソースを制限します。結果的に日常での物忘れなどが増えてしまったり、いまいちやる気が起きなくなってしまうわけです。有体に言ってバカになるわけですね。

ブレインフォグという症状はコロナウイルスの後遺症として有名になったものですが、現代人にとってはスマホ依存によるそれの方が遥かに身近ではないでしょうか。

Kindle端末はそんなスマホ依存解消の第一歩の役目を果たしてくれます。

いや、本を読んでも疲れるだろう。そんなことを思うかもしれませんが、実際試してみると動画を延々流し見た方が遥かに疲労がたまることに気づきます。また、まとめサイトなどの情報量は無意識に「存在しないもの」と省いているだけで想像以上に多いものです。

それと比べると本の情報量は意外と少ないと思います。もちろん読むのに集中力が多少必要ですが、その程度の疲労はむしろ睡眠導入に役立ちますし、適度な休憩につながります。

これは個人的な経験ではありますが、私はスマホをあまり使用しなくなってから余計な物事に気を取られづらくなって明らかに集中力が上がりました。

それでも他の物事に気を取られてしまうこともありますが、一生スマホゲームに気を取られて必要なことを一切やってこなかった以前と比べると遥かにマシです。


スマホに対抗してライトな娯楽を読もう

とはいっても、実用書とかビジネス書だと飽きてスマホの誘惑に負けてしまうかもしれません。そこで個人的にお勧めするのは「ライトノベル」「児童書」「ショートショート」「漫画」です。

これらのジャンルは一般書籍よりもはるかに読破が容易であり、非常に軽い娯楽になっています。ショートショートなんて10分もあれば数話読み終えますし、ライトノベルや児童書なんて1時間もあれば一冊読み終えることができると思います。漫画は言わずもがなでしょう。

ここまで軽い娯楽だとスマホよりも優位性が生まれますし、一般書籍やノンフィクション、純文学などを読むリハビリにもなります。

そんなもの読む意味があるのか。
意味は単なる娯楽です。しかし、だからこそいいのです。

昨今は何でもかんでも実用性を求めたり「タイパ」という言葉が台頭していますが、それでは「実用的な」「タイパに優れた」動画を見た時間は果たして本当に役に立つのでしょうか。

もちろん全て自身のスキル等にかかわる動画を見ている人はそれでいいかもしれませんが、大抵は自身に役に立たない雑学動画を見ている人が大半ではないでしょうか。全ての人がそうとは言いませんし、Youtubeには有益な学習動画が多く存在していますが、ほとんどの人が見るのはゲーム実況、反応集、Youtuberの雑談や企画、音楽、雑学、スポーツあたりでしょう。

特にショートを延々見ている人はその傾向が強いと思います。どうぶつの雑学とかを見て気が付いたら数時間経過していた、なんてこともあると思います。

自身のスキルや仕事に関係のあるビジネスやニュースしか見ていないなら別かもしれませんが、はっきり言ってその様な人は少数派です。

ということで、娯楽本とそこまで実用性は変わりません。話のタネにするならこのショートショートが~とか、こんなばからしい本を読んだ、とか、この本覚えてる?みたいな切り口もできますし、本を読む習慣が生まれることを考えると本の方が優位性があるかも知れません。

娯楽本や漫画から入って、その後徐々に読む本を高度にしていき、ゆくゆくは自身のビジネス関連の本やノンフィクションの本を読んでいけばいいのです。文字を処理する能力というのは徐々に養われていくものですので、段階的に読むものをレベルアップさせていけばいいのです。

本の方が動画より必ずしも優れているわけではありませんが、情報源が増えることは諸手を挙げて歓迎できることだと思います。

ラノベは子供っぽいし好みじゃない? それならまずはハリーポッターでも読んでみてはどうでしょうか。


紙の本の代わりになる

これまではスマホと比べた優位性について述べてきました。次に、紙の本と比べた優位性について論じていこうと思います。


かさばらない

電子書籍を利用する上で最大のメリットがこれでしょう。重量が無い電子データなので一切かさばりません。正直文庫本や新書程度なら神の本でも十分だと思いますが、一冊2000円以上するような大判の本などになると話は別です。

大抵そういう本って鈍器になる位には重いので、持ち運びも一苦労です。更に読む際も手で持ったら疲れますし、割と本腰入れて読む必要がありました。

しかし、電子書籍にすれば数百ページ、それこそ500ページ以上ある分厚い本でも一切かさばることなく楽しむことができます。もちろんこれだけ読んで残りこれだけ、みたいなのを視覚的に楽しむ行為も趣がありますが、単に情報を読むという点においては専用のタブレットにかなうものはありません。


風呂や暗闇で読める

※前提として、すべてのKindle端末が防水ではないことを書いておきます。第10世代以降のKindle paperwhite、9以降のOasisが防水対応端末かと思います。

スマホでも共通する利点かとは思いますが、風呂で好き放題本を読めます。

風呂と本の相性はとてもよく、トイレと本の相性かそれ以上だと言えます。ゆったりとした状況で本を楽しむひとときは何物にも代えがたい素晴らしい体験です。ついつい長風呂して1時間以上入ってしまいます。

また電気を消した部屋で読めるのも大きな利点です。ベッドで本を読むのに大きな電気をつけっぱなしにする必要はありません。バックライトのお陰で暗くても本が読めるので快適に読書をすることができます。お陰で寝る前に延々読書をしてしまいます。

欠点としては本に生活が侵食され、ついつい生活習慣が乱れてしまうことでしょうか。スマホで乱れた生活習慣を正したい人にはお勧めできないかも知れません。


防水+劣化しない

全てのKindle端末に共通する仕様ではありませんが、これを取り上げないわけにはいきません。

本は濡らしてはいけませんが、様々な要因で濡れてしまいます。

うっかり飲み物をこぼしてしまった、水筒のゴムパッキンを入れ忘れてカバンが水没、はたまた唐突な悪天候で濡らしてしまった……等々。

几帳面な人であっても、人生で一切本を濡らしてしまったことが無い、という人はごく少数ではないでしょうか。また、そんな人であっても本は基本的に折り目などが付いたりして劣化していきます。

Kindle端末の中でもPaperwhite以上の機種は防水使用ですので、その程度の水没なら問題ありませんし、何なら風呂で使用しても問題ありません。また、端末は10年も使い続ければ交換する必要がありますが、電子データは半永久的に劣化しません。

どんなに注意してもその可能性が0.1%でもあればいつか起こるのが人生です。あらかじめ予防しておくに越したことはありません。


※一応AmazonアカウントがBANされたらKindleで購入した書籍が使えなくなるデメリットはあります。事前にPCなどに保存する方法はありますが、Amazonの規約違反な上違法なのでここには記載しませんし推奨もしません。

グレーな方法で言えばスクショしてPDF化という手段があります。法律的にはこちらは個人利用に限り問題ありません。

ただし、これもAmazonの裁量によるのでどうなっても知りませんし、購入した書籍ならともかくサブスクであるKindle Unlimitedの書籍を大量にPDF化したらAmazon側にしょっ引かれる可能性が高まります。アカウントがBANされても自己責任で行いましょう。

完全に問題ない方法で言えばあらかじめPCにKindleコンテンツをDLしておいて、それを一切オンラインに接続せずオフラインのみで閲覧する方法でしょうか。それならたとえBANされても半永久的に読めるでしょう。


読みやすい

これはスマホの項でも紹介しましたが、Kindle端末は個々に合わせてコンテンツの表示方法や文字の大きさなどを調節することができます。

例えば私が高校生の頃に読んだ本に大判にもかかわらず文字が非常に小さく、上下二列になっていた本がありました。

内容自体は非常に優れた本でしたが、翻訳本な上に文字が小さくていかんせん読みづらい。

結局3週間くらいかけて読み終えましたが、はっきり言って少しきつかったです。

しかしKindleならそんなことはありません。テキストデータ化されている電子書籍なら文字の調節をすることで読むのに適したサイズにしてから読むことができます(残念ながら上記の本は電子化されていないようですが)。

欠点としては、カラーの図などが大量に使用されている実用書に関しては電子書籍化が割と雑ですべてのページをただ単にスクショしただけのものがあります。そんな本は、文字の調整ができないのでKindle端末で見るには適していません。そもそもKindle端末は図や挿絵が多い本を読むのには適していないので。

大判のタブレットかPC、もしくは紙の本で読むのが適切です。

また、専門的な本に関しては先ほど例示した本の様にそもそも電子書籍化されていない場合もあります。最近私が読んだ本の中で挙げるならこの本ですね。

原著はKindleで配信されています(専門書のわりにKindle版は1200円ですし割と平易な文だとはいいます)が、日本語翻訳版は電子化されていないので図書館で借りることになりました。メジャーな本は基本的に電子化されているので支障ないと思いますが、これは明確な欠点です。


Kindle Unlimitedを最大限活用できる

Kindle端末を購入したなら真っ先に加入すべきサービスが「Kindle Unlimited」でしょう。

Kindle端末を購入したならどうあがいても読書量は増えるでしょうが、その恩恵を最大限に受けるのがKindle Unlimitedだと思います。

ということで、ここからはKindle Unlimitedについて、Kindle端末ユーザーの視点から書いていきます。


金銭的に遥かに得

流石に本好きといえど毎日数百~数千円もする本を買ってはいられません。かといって毎回青空文庫の本などを読む気にもなれない。となると、やはりサブスク一択です。

月額980円でかなりの冊数が読み放題になります。読み放題になるジャンルは幅広く、ラノベや漫画から実用書、ノンフィクション、大衆小説、雑誌まで幅広いジャンルを読むことができます(実用書などは少し古いものが大半ですが…)。

以前から私はKindle Unlimitedには加入していましたが、Kindle端末を購入してから明らかにKindle Unlimitedで本を借りる機会が増えました。基本的に一日一冊以上借りていると思います。

最近読んだ本を挙げていくと

全巻。少し前のラノベ。いもいもなんかはアニメの作画崩壊で原作どうなん? と気になった感じです。

2巻両方読んでます。

なぜ現在のパレスチナ問題が起こっているのか解説する本でした。昨今の情勢から。

少し前に話題になりましたね。続刊も読んでみようと思います。

途中から非常に難解になっていきます。病を厳格に定義する系の書籍化と思って読み始めましたが、割と抽象的、哲学的な観点でした。少し評価が分かれるかも。

コーヒー好きは読んで損はありません。


他にも読んでいる途中の本が大量にあります。

これらの本を仮に全て中古でも購入した場合最低でも1万円以上はかかるでしょう。図書館で借りる場合もこれだけの冊数(50冊以上)となると行き来が面倒に感じます。

それがたった月々980円。最初は私も年間約12000円はちょっと高いかなぁとか思ってましたが、今は全然そう思っていません。980円は一切本を読まない人にとってはそこそこの値段なので、安すぎる! とかは言いませんが、一切読まないとか興味がない、みたいなレベルでもない限りはお得なサービスだと思います。

断言しますが、本好きだけどスマホに時間を取られている……みたいな人がKindle端末を購入すると、読書量が比喩抜きで10倍以上に膨れ上がります。ソースは私自身。Unlimitedは読書欲を満たすのにこれ以上ないほど適切なサブスクです。

Unlimited対象の書籍に少しでもラインナップに魅力を感じるなら入って損はありません。


さて、Kindle端末を所持している際にUnlimitedに加入する利点ははっきり言ってこれが全てです。金銭面を節約できるのがサブスクのメリットなので、ぶっちゃけ金がいくらでもあれば利点なんてありませんからね。
ここからはUnlimitedの利点になってしまいます。ただ、読書量が増えたらUnlimited自体の利点が大きくなっていきますのでそれで十分ではありますが。

ということで、しばらく私的Unlimitedの利点を挙げていきます。


ラノベが割と多い(レーベルによる)

地味にKindle端末はKindleストアを閲覧できるので、シリーズ物を読むのが楽です。すぐに読めるライトノベルは特にその筆頭ですね。

端末というよりUnlimitedの利点になってしまいますが、ラノベ好きには割と大きな利点だと思います。とはいっても、レーベルによってかなり読めるものに制限はありますし(富士見ファンタジアや電撃はかなり多いです)、全巻無料は一部を除き一昔前の物に限りますが。

個人的に昨今のなろう系の作品は異世界転生!!おっさん!!美少女!!

……と食傷気味なので、主に一昔前のほぼ全巻読めるラノベを列挙してみます(こちらもこちらで「学園ハーレム物」とか言って食傷気味な人もいるかもしれませんし、ゼロ魔とか異世界転移モノではありますが)。

  • スレイヤーズ

  • 紫色のクオリア

  • 変態王子と笑わない猫

  • 機巧少女は傷つかない

  • ゲーマーズ

  • 俺が好きなのは妹だけど妹じゃない

  • 冴えない彼女の育てかた

  • とらドラ!

  • デート・ア・ライブ

  • 灼眼のシャナ

  • バッカーノ!

  • ストライク・ザ・ブラッド

  • ゼロから始める魔法の書

  • ゼロの使い魔

  • なれる!SE

  • 僕は友達が少ない

  • 狼と香辛料

  • 俺を好きなのはお前だけかよ

  • 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん

  • イリヤの空、UFOの夏

  • フルメタル・パニック!

  • ソードアート・オンライン プログレッシブ

  • デュラララ!!

  • アクセルワールド

等々。

一応月によって読めるタイトルに変化はありますのであくまでこれは2024年6月現在のラインナップですが、アニメ化している有名作品も5年以上前の作品の場合案外全巻Unlimitedの対象になっていたりします。先ほど挙げたリスト、アニメを多少見ている人なら聞いたことがある作品が幾つかあるはずです。七割方アニメ化したりドラマ化したりしてるので。

一月に60冊程度読んでも十分な供給量があります。ガチのラノベオタクの場合ここに書いているような有名タイトルどころは全て読破しているかもしれませんが、私の様なにわかには助かるラインナップです。

ちなみにラノベではありませんが、グイン・サーガなんかも作者死去前の巻(130巻まで。外伝は24巻まで)を全て読めたりします。

日本一長い小説をこの機会に読んでみてもいいかもしれません。

一つ言っておくと、漫画の全巻無料の様なものはあまりありません(電書バト系の作品は読めますが)ので、漫画を期待して入るのは間違いです。漫画を期待してUnlimitedに加入することはオススメしません。


新書、専門書もそこそこある

私が読んだ本に挙げたような新書や専門的な書籍も毎月更新で沢山あります。見てもなんとなくわかったと思いますが、想像以上にラインナップは豊富です。

勿論ピンポイントの書籍はそこまでないかもしれませんが、欲しいジャンルの本が幾つか見つかるかもしれません。

実際私の欲しかった音楽関連の書籍はUnlimitedで閲覧できる実用的な本が多数ありました。

とりあえず挙げるだけ挙げてみました。これはジャンルにかなり左右されると思いますが、気になるジャンルでUnlimited対象の数を確認してみるのもいいかもしれません。

ちなみに探し方のコツとして、最初はKindle Unlimitedおすすめ~とかで検索してみてもいいかもしれませんが、はっきり言ってああいう紹介ブログはジャンルが偏っています。当然ですが、私が挙げた本もラノベに実用書、音楽関連の書籍とかなり偏っています。

波長が合いそうな人のおすすめを見るのも一つの手段ですが、結局自身で一つずつ検索するのが最も確実な手段です。

自炊本、Webで公開されている小説などをオフラインで読める

自炊

自炊とは何ぞや。という方もいると思うので、いったん説明しておきます。

ここでいう自炊とは、所有する紙の本を全頁スクショしたりスキャンすることで電子データ化し、電子書籍リーダーで読めるようにすることです。

欠点としては読みづらいかもしれないことや、手間がかかることが挙げられます。それでも根強い人気を誇っている手段だと言えます。

Kindle端末はPDFを閲覧できるので、これらの電子書籍化した本を閲覧することができます。裁断、スキャンと割と時間がかかるとは思いますが、このような本を気軽に読めるのは大きなメリットです。


Web小説や青空文庫

Web小説や青空文庫の場合もっと簡単で、全頁をコピペしてメモ帳などに移しtxtファイルにします。それをどこかのサイトやソフトでEPUB化してKindle端末に送れば完了です。

こうすることで、Webで公開されている文章に関しては自由に電子書籍にして閲覧することができます。

また、Web小説サイトによっては最初からPDF化したファイルをDLできるようになっているものもあります。ハーメルンやなろうはこっちですね。この場合、PDFをそのままKindle端末にぶち込むだけでOKです。

欠点として、この方法では表示がバグったりファイルが消滅することがあるので注意してください。これの為だけに端末を購入するのはやめた方がいいと思います。

(実はハーメルンは以前は全文表示が可能で、それをコピペしてEPUBに変換することで楽々電子書籍化できたのですが、AI学習しようとしたバカのせいで機能が消えました)

Web小説をオフラインで読みたい場合、これらの手段を試してみてもいいと思います。


欠点

いいとこばかり言うのもどうかと思うので、ここからは欠点について書いていきます。実際少なからず欠点はありますし。


レスポンスが遅い

本を読んでいる時は一切気になりませんが、Kindleストアなどを閲覧していたり、ライブラリを見たりしている際は流石にレスポンス速度が気になります。

とは言っても使えない程ではありませんし、スマホやPCでKindleコンテンツを管理しておけば同期するだけで終わりの作業ではあります。ただ、Kindle端末単体で本を借りたりする際は2世代前のパソコンを利用するようなレスポンスの悪さなので、覚悟した方がいいでしょう。

Kindleのリンクなども押しても反応しなかったりで何度も押したりすることもままあります。擁護しておくと、Kindle端末を利用する時間の99%は読書なので、欠点としては割と許容範囲だと思います。

ただし、私が利用している10世代よりも最新の11世代はレスポンスが高速化しているという話もあります。最新機種の場合は気にならないかもしれません。


挿絵が全然読めない・漫画を読むのにはちょっと微妙

ラノベなどを読む際にはこれが一番の欠点です。美麗なイラストもグレースケールになる……だけならよいのですが。

滅茶苦茶色が薄くなって境界が曖昧になります。グレースケールどうこう以前の問題です。基本的に挿絵は読めないものと考えた方がいいと思います。

それでは漫画は……というと、こちらは案外何とかなっています。理由として、基本的に漫画は線画なので割と読めます。ただし、元々カラーだった箇所はやはり微妙です。

また、トーンの表示が解像度の問題か拡大縮小したような見た目になったりします。少なくとも全て元の表示、紙の本の様に読めるとは考えない方がいいと思います。

無論内容は変わらないので読みたい人は読めばいいと思いますが、絵を目的に読むのはやめた方がいいです。

専門書などもこれが問題です。明確な図などは問題なく読めますが、写真などの表示は分かりにくくなります。それらを閲覧する際はスマホだったりPC版のKindle、もしくは紙の本を読むのが無難ですね。個人的には挿絵の多い本はお勧めできません。


メモ機能は面倒・ハイライトの暴発

読んでいるとたまにハイライト機能が暴発します。同じ文字を一定時間押し続けると起こりますが、ハイライトをあまりしない質なので正直いりません。

また、する場合も範囲指定が面倒。断言しますが、パソコンの左クリックの100倍面倒です。これが無ければまあ使っていた可能性もありますが、流石にここまで微妙だと使いませんね。

また、活用する場合でも同時に使用するであろうメモ帳機能が割と微妙です。レスポンスが悪い端末の文字入力なので、何というか3DSの文字入力を思い出しますね。

いや、流石にそこまでではないんですが、かなり反応悪いので普通にタイピングできる人やスマホをローマ字QWERTY入力にしてる人にとってはかなり面倒でした。

私が使っているのはKindle Paper Whiteなので他の機種に入っているかは分かりませんが、正直この程度の機能はオミットしていてもいいかなと思いました。

もっと動作が良かったら頻繁に使ってると思いますが。


PDFがバグる

何故かはわからないのですが、PDFによっては閲覧できなかったりバグって消去される場合があるんですよね。

例えばDLsiteで購入したPDFを入れてみたのですが、そちらは問題なく閲覧できました。

しかし、ハーメルン(小説サイト)のPDF化機能を利用して入れたPDFは、最初こそちゃんと読めたものの、何故か一度端末の電源を落とすとPDFが消去されてしまうという謎のバグが発生しました。

ただ、こちらはPDFの名前を変更することで回避することができました。

しかし、なろうの方は更に切実な問題が発生しました。なんと中身が真っ白になって閲覧できなかったのです。

最近なろうの小説読んでませんし、PDFでDLすることも多くないのでその後検証はしていませんが、なろう目的の場合は考えものだと思います。


結論

さて、結論に移りましょう。

Kindle端末、個人的に買いか否かで言えば、買いだと断言できます。

ただし、万人に進めることはできません。全ての人が本好きなわけないですからですね。

また、迷っている人にはこれを買えば本を読むようになるかな、みたいに思っている人がいるかもしれませんが、これは本を読むことがほとんどない人、本に興味がない人が買ったからといって本を読むようになるものではありませんので現状本を読んでいないなら読まないと思います。

しかし、かつて本が好きだったけど今はスマホに時間がとられているとか、隙間時間に本が読みたい人、電子書籍をスマホなどでよく読む人にとっては良い買い物になると思います。Web小説よく読む人も考えてみてもいいかも。

本を読むという一点に関してはスマホよりもはるかに快適ですからね。

一応の基準を設けるとするならば「月に1冊以上(文庫本なら2冊、漫画なら3冊)本を購入しているかどうか」が買いのラインだと思います。

Kindle端末を購入するならばKindle Unlimitedも同時に入りたいのですが、月々980円しますからね。年間11760円ですから本を読まない人にとって安いサブスクとは言えません。

しかし、「月に1冊以上(文庫本なら2冊、漫画なら3冊)本を購入しているかどうか」というラインを越える人にとっては基本的にお得なサービスです(ラインナップに多少癖があるので一度Unlimitedのページ確認したほうがいいとは思いますが)。

現在迷っている人は、これを基準に考えてみればいいと思います。

なお、図書館に通っているレベルの本好き+紙好きな人は買わないでいいかなとも思います。風呂や電気の消えた布団の中で読みたいならPaper White以上の機種が一考の余地はありますが。

本好きで電子書籍(Kindle)好きの場合は専用端末を既に持っていると思います。こんな便利な物買わない選択肢はないだろうし。

まとめるなら上に行くほど買い側の基準で

  • 電子書籍(Kindle)で本をよく読む

  • 月に1冊以上(文庫本なら2冊、漫画なら3冊)本を購入している

  • かつて本を好きだったが今はスマホなどの影響であまり読んでいない

  • なろうやカクヨムなどWeb小説サイトで小説をよく読む

  • 風呂や電気消した布団の中で本を読みたい

ここら辺に合致しているなら考慮していいと思います。


終わりに

ダラダラ書いて長くなってしまいましたのでここらへんで終わりにしておきます。

割と絶賛寄りの意見ではありますが、Kindle端末が人生を変えた! とか劇的に語るわけではありませんし、かなり生活が変わったことは事実ですが人によって差異があると思います。

私は小学校辺りから図書室に2日に1回程度は通って借りたページ数3位以内に入ったり、自身で近場の図書館をちょくちょく利用する程度には本好きな人間ですがスマホで読書量が減ってしまっていた(小説サイトの小説はちょくちょく読んでいた)、というどう考えても万人には当てはまらないケースなので……。

なんなら小説サイトとかまとめサイトで読む文字数が減ってKindleに変わっただけで合計の文章量は変わらない説もあります。

それでも生活に与えたインパクトは否定できない程大きなものでした。

たしかプライムデー(7/16~17)はAmazonのタブレットなどはかなり割引されるはずなので、その辺りの時期に買ってみてはどうでしょうか。

お古が嫌とかでなければヤフオクとかメルカリ辺りに中古が溢れているのでそこら辺で探してみてください。

それでは。

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